高速道路のSAとPA、実は明確な違いはないって知ってました?

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高速道路のサービスエリア(以下SA)とパーキングエリア(以下PA)は、まさにハイウェイのオアシスともいえる場所。近年では、リニューアルが進み、設備が整ったSA/PAもぐんと増えてきました。SAとPA、この二つの違いはどんなところにあるのでしょうか?実は明確な違いはない?という声もあるようですが…

 

Chapter
最近のSA、PAはすごい!
設備が充実してきた理由は?
SA/PAの明確な定義とは?
大規模なPAが増加中

最近のSA、PAはすごい!

かつてのサービスエリアといえば、駐車場に加え、トイレ、ガソリンスタンド、売店、レストラン、軽食コーナーがある程度でした。しかし近年はリニューアルが進み、ひと昔前の高速道路では考えられなかった施設が備わるようになりました。

遊園地やショッピングモール、温泉施設や宿泊施設を備えるところも珍しくありません。産直の野菜や果物はもちろん、SA/PA限定スイーツやレストランのご当地メニューなどもあり、グルメ番組で特集されるほどの盛り上がりを見せています。

設備が充実してきた理由は?

また、以前はなかったセブンイレブンやローソン、ファミリーマートなどのおなじみのコンビニや、マクドナルドや吉野家、スターバックスなど街で見かけるファストフード店やカフェを備えるSA/PAも増えています。

このように設備が充実してきた理由は、かつて高速道路を管理していた「日本道路公団」から、NEXCO西日本など民営化が進んだことが大きな理由です。

高速道路上の施設に関する規制緩和で駐車場・トイレを除く施設が高速道路国道法で対象となる規制から外されたことで、これまでは出店できなかった商業施設が出店可能となったのです。

SA/PAの明確な定義とは?

様々な種類のフード店の出店やサービスの充実、取扱商品の拡大により、最近では、単なる休憩のための設備という枠を超えて、SA/PAに行くこと自体を楽しむ利用者も増えています。

ところで、SA/PAの違いは何なのでしょう?皆さんご存知でしょうか?

「SAは比較的大規模で、約50kmごとに設置されている。」
「PAはSAに比べると小規模で中には、駐車場とトイレ、自販機があるだけという場所もある。約15kmごとに設置されている。」

大体このようなイメージでしょうか?

しかし、実はこれ、PAは15km間隔、SAは50km間隔で設置するのは、目安としては存在していても、それ以外の定義は曖昧なのです。最近では面積や駐車場の台数、施設に内容などSAを上回る規模のPAも増えています。

つまり、SAは大規模、PAは小規模という定義は明確ではなく、区別される定義は存在しないようなのです。

大規模なPAが増加中

最近増えている大規模PAの例をあげてみました。

◼︎刈谷PA(伊勢湾岸道)

愛知県刈谷市の伊勢湾岸自動車道(新東名高速道路)にあるPAです。

新東名から繋がっているので、首都圏から関西方面に行く車も多く立ち寄っています。上下線のエリアはそれぞれ本線の北側にあるのですが、間に一般道路からも利用できる刈谷ハイウェイオアシス(岩ケ池公園を併設)を挟んだ構造になっています。

フードコートや温泉・観覧車などの施設もあり、ゴージャスなトイレでも話題を集めました。売店もデパ地下レベルに充実しており、お買い物も楽しめるでしょう。

◼︎寄居PA(関越道)

サン=テグジュぺリの『星の王子さま』をモチーフとしたテーマパーク型PAです。

2010年にリニューアルと同時に“癒やし”をコンセプトとし、サン=テグジュぺリが育った南仏プロバンス地方の雰囲気を演出した作りとなっています。翻訳本やフランスを中心とした欧州の菓子、輸入雑貨など、1,000アイテム以上の関連商品を販売する日本で2番目の『星の王子さま』トータルショップとなっています。

ますます充実するSA/PAですが、2017年2月には高速道路と一般道の「道の駅」をつなげる試みが発表されました。SA/PAが少ない区間では、一度高速から降りて道の駅を利用し、再び高速道路に戻る場合の費用加算をなくす、というものです。ロングドライブが快適になりそうですね!

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