245、265…タイヤの幅が広がると走りはどう変わるの?

【東京オートサロン】WANLIタイヤ

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クルマによってタイヤサイズはさまざまです。特に幅に関しては、軽トラなどの145から、GT-Rの285といった極太サイズまで、ほぼ5mm刻みでラインナップされています。このタイヤ幅は、走りにどのような影響があるのでしょうか?
Chapter
タイヤの幅を広げるとどんなメリットがあるのか?
メリットだけでないタイヤのサイズアップ
サイズアップする際の注意点

タイヤの幅を広げるとどんなメリットがあるのか?

タイヤサイズは、直径、幅ともに、各メーカーが非常に多岐にわたるラインナップを用意しています。こうしたタイヤサイズのバリエーションは、車種、ボディサイズ、排気量など、タイヤに求められる条件に応えるために用意されています。

一般論として「太いタイヤのほうが、見た目に迫力がある」というのはあるかと思いますが、タイヤを太くすることによって得られるメリットは、見栄えの良さだけでなく、何よりもメーカーが欲しているのは運動性能の向上です。

市販のタイヤには、「185/55/R15」という表記が付いています。この表記は、最初の185がタイヤの幅(mm)を指します。55は扁平率(タイヤ断面の高さ)、R15はラジアルタイヤの15インチサイズ、ということになります。

つまり185サイズであれば、タイヤ接地面の幅が18.5cm、ということになります。

このタイヤを205幅に変えた場合、タイヤ幅は20.5cmということになり、単純計算で1輪あたり2cm分接地面積がアップします。これはコーナリング時の安定性に繋がりますし、当然ブレーキングにも有利に働きます。

タイヤの幅を広げる場合、通常はホイールのインチアップも行います。この場合注意すべきは、タイヤ外径の変化です。外径が変わってしまうと、メーターの誤差が広がり、車検に通らないなんてことにも繋がります。

インチアップの際には、なるべくもとの外径に近似したサイズのタイヤをチョイスしましょう。

メリットだけでないタイヤのサイズアップ

運動性能が向上するのであれば、どんな車でもタイヤを太くしたほうが良いじゃないか、と思うかもしれません。しかしそうとは言い切れないのが、車の奥深いところです。

タイヤの接地面積を広げるということは、路面との摩擦が大きくなるということで、転がり抵抗が大きくなります。そのため、環境性能は確実に悪化します。

また路面の凹凸も拾いやすくなるため、ハンドリングが神経質になることもありますし、扁平率が下がれば乗り心地にも悪影響を及ぼします。

タイヤサイズは、車の出力、重量、目指す性能などに応じて決定されています。基本的に出荷されているノーマルサイズは、各メーカーがテストして求める性能を発揮させるために決めたものですから、そこから大きく逸脱すると、何かしらのデメリットが生まれてしまうわけです。

多くの軽自動車では、145/80/R13サイズがスタンダートです。心許ないサイズにも思えますが、これは環境性能や、車の出力、軽自動車の使われ方、などを鑑みて導き出されたもの。

仮に、205幅のタイヤに変えた場合、非力なエンジンに対して、タイヤがオーバースペックとなり、加速性能や軽快さ、そして環境性能までもスポイルされることが想像できますね。

サイズアップする際の注意点

基本は、タイヤの外径が変わらないサイズにすることです。タイヤメーカーやタイヤショップのホームページには、インチアップをする際の適合表を掲載しているところもあるので、参考にすると良いでしょう。

その際、ホイールのインセットによっては、フェンダーからタイヤがはみ出すこともありますので、愛車に見合ったインセット量もしっかりチェックしてください。

さらに、タイヤにはロードインデックスという、サイズごとに支えられる重さがあります。基本は、ノーマルの数値を下回ることがないタイヤを選びます。

もちろん、実車とタイヤ&ホイールをあわせてみないとわからない部分もあるので、カスタムは専門のショップに相談の上、行うべきでしょうね。

タイヤのサイズアップもカスタムの楽しみですが、やはり命を乗せて走る大事なパーツですから、そこは気を付けて、安全かつ楽しいカスタムを行ってくださいね。

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