トヨタ ランドクルーザー プラド は昔からどう変化した?70系〜150系までの歴史を振り返る
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
1990年の誕生以来、常に高い人気をキープしているミッドサイズSUVといえば、ランドクルーザープラドです。もともとは直4を搭載したランクルの軽量ライトデューティーモデルでしたが、1985年に乗用のワゴンモデルを追加してからは、状況は一変。当時好敵手だった三菱 パジェロの対抗車として進化し、今ではオンオフこなせるオフローダーから発展したクロスSUVとなっています。そんなプラドの歴史を辿ってみましょう。
新型ランドクルーザープラド 徹底解説動画
ランドクルーザープラドの前身はランドクルーザー70 ワゴン (1985〜1990年)
ランドクルーザープラドの登場は1990年ですが、その源流は1985年に発売されたランドクルーザー70 ワゴンです。
それまでのランドクルーザーはバンが主体で、大排気量エンジンを搭載しながら貨物自動車登録。自動車税の節税になっていました。
一方、ランドクルーザー70 ワゴンは小排気量の2.4Lのディーゼルターボを搭載。ボディタイプもワゴンのみで、ランクル史上初の5ナンバー車です。屋根もバンには設定のあったソフトトップ(幌)を設定せず、メタルハードトップのみです。
それまでのランドクルーザーはバンが主体で、大排気量エンジンを搭載しながら貨物自動車登録。自動車税の節税になっていました。
一方、ランドクルーザー70 ワゴンは小排気量の2.4Lのディーゼルターボを搭載。ボディタイプもワゴンのみで、ランクル史上初の5ナンバー車です。屋根もバンには設定のあったソフトトップ(幌)を設定せず、メタルハードトップのみです。
ランドクルーザープラド|初代70系 (1990年4月〜1996年5月)
初めて「プラド」を名乗った車種が、ランドクルーザー70 ワゴンです。もっと正確に言えば、1990年4月にショートホイールベース、3ドアのみのランドクルーザー70 ワゴンにロングホイールベースの5ドアワゴンを追加。
これを機にランドクルーザーのワゴンモデルに、「プラド」のサブネームが与えられることになりました。
以後、プラドは70系から独立し、独自の進化を歩みます。従来からの3ドア車は2列シートの5人乗り。追加された5ドア車は3列シートの8人乗りです。
ランドクルーザー70 ワゴンを含め、プラドは当時大人気だった三菱 パジェロに対抗するべく投入された車種です。
パジェロが乗用車のコンポーネントを使用していることに倣ったのか、当初は70系ランクルのシャーシにハイラックスの2.4Lディーゼルターボエンジンを搭載。1993年のマイナーチェンジで、3.0Lディーゼルターボに変更されました。
これを機にランドクルーザーのワゴンモデルに、「プラド」のサブネームが与えられることになりました。
以後、プラドは70系から独立し、独自の進化を歩みます。従来からの3ドア車は2列シートの5人乗り。追加された5ドア車は3列シートの8人乗りです。
ランドクルーザー70 ワゴンを含め、プラドは当時大人気だった三菱 パジェロに対抗するべく投入された車種です。
パジェロが乗用車のコンポーネントを使用していることに倣ったのか、当初は70系ランクルのシャーシにハイラックスの2.4Lディーゼルターボエンジンを搭載。1993年のマイナーチェンジで、3.0Lディーゼルターボに変更されました。
ランドクルーザープラド|2代目90系 (1996年5月〜2002年10月)
1996年になると初のモデルチェンジが行われ、90系となりました。
1984年の70系ランドクルーザー誕生以来、使われ続けてきたコンポーネントを全面刷新。シャーシにハイラックス・サーフのコンポーネントを使用し、乗用車的な4WDへと方向転換しました。
ボディタイプは初代70系と同じく、3ドアのショートと5ドアのロングが用意され、3ドアはよりスポーティーに、5ドアは重厚感あるデザインになり、両車のキャラを区別していました。
エンジンは、先代からキャリーオーバーされた3.0Lディーゼルターボを刷新するとともに、3.4Lのガソリンエンジンを追加。駆動方式も、パートタイムの4WDからフルタイム4WDへと変わりました。
ちなみにエンジンは1997年に2.7Lのガソリンエンジンを追加。ディーゼルターボエンジンは、2000年からコモンレール式のインタークーラ付きに変更されています。
1984年の70系ランドクルーザー誕生以来、使われ続けてきたコンポーネントを全面刷新。シャーシにハイラックス・サーフのコンポーネントを使用し、乗用車的な4WDへと方向転換しました。
ボディタイプは初代70系と同じく、3ドアのショートと5ドアのロングが用意され、3ドアはよりスポーティーに、5ドアは重厚感あるデザインになり、両車のキャラを区別していました。
エンジンは、先代からキャリーオーバーされた3.0Lディーゼルターボを刷新するとともに、3.4Lのガソリンエンジンを追加。駆動方式も、パートタイムの4WDからフルタイム4WDへと変わりました。
ちなみにエンジンは1997年に2.7Lのガソリンエンジンを追加。ディーゼルターボエンジンは、2000年からコモンレール式のインタークーラ付きに変更されています。
ランドクルーザー プラド|3代目120系 (2002年10月 - 2009年9月)
2代目の90系で70系ランクルから独立したプラドは、さらに乗用車よりの4WD車として進化していきます。これは、主要コンポーネンツを共用するレクサス GXが、北米でデビューしたことにも現れています。
オンロード走行での快適性の向上を狙った3代目では、フレーム剛性を大幅にアップさせました。これにより操縦安定性、乗り心地、静寂性を向上させています。
エンジンは、2.7Lと3.4Lのガソリンと、3.0Lインタークーラー付きディーゼルターボをラインナップし、駆動系には、センターデフに新開発のトルセンLSD、アクティブTRCを採用。
さらに電子制御エアサスペンションをリアに採用し、オンロードでの滑らかな乗り心地を実現しました。このリア電子制御サスペンションは、ロー(-30mm)/スタンダード(0mm)/ハイ(+40mm)という3つのモードを備え、スイッチ一つでオフロードの荒れ地も走破可能な車高にすることを可能としました。
このようにオンオフ問わず、走破性を高めたモデルです。
オンロード走行での快適性の向上を狙った3代目では、フレーム剛性を大幅にアップさせました。これにより操縦安定性、乗り心地、静寂性を向上させています。
エンジンは、2.7Lと3.4Lのガソリンと、3.0Lインタークーラー付きディーゼルターボをラインナップし、駆動系には、センターデフに新開発のトルセンLSD、アクティブTRCを採用。
さらに電子制御エアサスペンションをリアに採用し、オンロードでの滑らかな乗り心地を実現しました。このリア電子制御サスペンションは、ロー(-30mm)/スタンダード(0mm)/ハイ(+40mm)という3つのモードを備え、スイッチ一つでオフロードの荒れ地も走破可能な車高にすることを可能としました。
このようにオンオフ問わず、走破性を高めたモデルです。
ランドクルーザー プラド|4代目150系 (2009年9月〜)
4代目となる150系プラドは、2009年9月にフルモデルチェンジされ、これを機にプラットフォームを共有していたハイラックス サーフを統合し、2列シート5人乗りモデルを設定しました。2代目レクサス GXのベースモデルでもあります。
海外で販売されている3ドア車は日本市場には導入されず、ロングホイール5ドア車のみの設定です。
エンジンは、2.7Lと4.0Lのガソリンで、プラットフォームは先代を踏襲。
ハンドル操作のみで極低速走行ができるクロールコントロールや、オフロードの運転方法をドライバーに教えながらトラクションを最適に制御するマルチテレインセレクトなどを新たに装備して、オンオフ問わず走破できる走行性能に磨きをかけています。
海外で販売されている3ドア車は日本市場には導入されず、ロングホイール5ドア車のみの設定です。
エンジンは、2.7Lと4.0Lのガソリンで、プラットフォームは先代を踏襲。
ハンドル操作のみで極低速走行ができるクロールコントロールや、オフロードの運転方法をドライバーに教えながらトラクションを最適に制御するマルチテレインセレクトなどを新たに装備して、オンオフ問わず走破できる走行性能に磨きをかけています。
外観では120系を踏襲していた150系プラドですが、デビューしてから4年目にフェイスリフトを含む大胆なマイナーチェンジを行いました。
ヘッドライトが独特の形状となり、フロントバンパーがフェンダーから連続した造形となっています。
ヘッドライトが独特の形状となり、フロントバンパーがフェンダーから連続した造形となっています。
次期、新型ランドクルーザー プラドの登場は?!
150系プラドは、デビューから8年目。途中で大幅な外観変更を行い、メカニズムも随時てこ入れがなされ、販売的には低下がみられません。
とはいえ、基本コンポーネンツは120系からのキャリーオーバーなので、すでに15年近く前の車、とも言えます。
そろそろフルモデルチェンジを期待したいところです。
とはいえ、基本コンポーネンツは120系からのキャリーオーバーなので、すでに15年近く前の車、とも言えます。
そろそろフルモデルチェンジを期待したいところです。