なぜゲート式レバーは急速に普及したのか?ストレート式に戻す車種も?

シフトレバーには、フロア、コラム、パドルなど、いろいろあります。フロアシフトの中でもゲート式か?ストレート式か?さらには、最近ではダイヤル式やボタン式も増えています。どれが一番使いやすいのでしょうか?

Chapter
フロアシフト
コラムシフト
インパネシフト
パドルシフト
ボタン式、ダイヤル式
メルセデスから始まった「ゲート式ATレバー」とは?
ゲート式レバーが増えた理由は?
この1〜2年では再び、ゲート式⇨ストレート式に戻す車種も?

フロアシフト

フロア=床近辺に設置されている、いわゆる一般的なシフトレバーです。ストレート式とゲート式が主流で、ジャガーやランドローバーの一部のモデルには、ダイヤル式も採用されています。

コラムシフト

コラムシフトは、ステアリングポストにシフトノブが設置されています。フロアシフトよりステアリングに近いため、操作は容易なのですが、マニュアルの場合は、ダイレクト感にとぼしく、さらにシフトミスもしやすいというデメリットもありました。

コラムシフトにすることで、前席のベンチシフト化も可能になるなど、前席の足元スペースが広く使えるメリットがあります。運転席、助手席両方から乗降しやすくなりますしね。

インパネシフト

フロアシフトとコラムシフトの、良いとこ取りがこちらのインパネシフトです。シフトレバーがステアリングに近いところにあるので操作もしやすく、またコラムシフトに比べシフトのポジションがわかりやすいのです。こちらもコラムシフト同様、足元が広く、左右シートの行き来が簡単です。

日本では1997年登場の三菱シャリオグランディスでの採用が1990年代以降の日本車としては初。以降、2000年に入ってから多くの車種で採用されています。

また、最近トヨタ車のハイブリッド専用車においては、インパネに大変小さなATレバーを設置するようになっています。

パドルシフト

スポーツタイプの車に多く採用されています。ステアリング裏側(左右)に設置されたパドルレバーを操作してシフトチェンジを行います。

一般的にパドルシフトは、一般的なシフトレバーと併用されますが、レクサスLFAのようにパドルシフトだけが装備された車種もあります。

ボタン式、ダイヤル式

メルセデスから始まった「ゲート式ATレバー」とは?

メルセデス・ベンツやレクサスなど高級車のみに採用されていたゲート式のATレバーは、近年、急速に大衆車にまで普及が進みました。

シフトゲートが、右に左に折れ曲がった形状のパネルです。どんな目的で左右に折れ曲がっているのか?というと、シフトチェンジによる誤作動を防ぐためです。 従来のストレート式の場合、P/R/N/D/2/1とポジションが並んでいますが、2速からD(ドライブ)に戻す際にN(ニュートラル)に入ってしまうなど、誤作動がありました。

それに比べてゲート式は、とそれぞれのギアポジションが独立しているので、勢いで別のところに入ることはほぼ防ぐことができるのです。 ただ、慣れないうちはレバーが目的の位置に入らなかったり、車によって、各ポジションの位置や動かし方が違っていたりで戸惑う場合も。

ゲート式レバーが増えた理由は?

ゲート式はメルセデスベンツが特許を持っていましたが、50年という特許期間が切れてからは、トヨタを始め多くのメーカーがゲート式を採用するようになりました。誤作動が少ない操作性の良さと、高級車のイメージからです。現在では、軽自動車にもゲート式が採用されています。

この1〜2年では再び、ゲート式⇨ストレート式に戻す車種も?

一気に普及したゲート式ですが、じつはこの1〜2年でストレート式に戻す車種が急増しています。顕著なのはマツダ車で、ウェブサイトの各車の写真を見てみると、現在もゲート式を採用しているのは、MPVやビアンテなど長くモデルチェンジをしていない車種だけです。

あとは、モデルチェンジ、マイナーチェンジを機に、ふたたびストレート式に戻っています。これは基本的なP/R/N/Dはシフトレバーで、ギアポジションはパドルやステアリングに設置されたチェンジボタンで行うという考え方なのでしょうか。

いずれにしても、ストレートレバー+シフトブーツというのが、現在のトレンドのようです。確かに、ゲート式はレバーが硬く動かしにくいものもありますよね。

皆さんはどのタイプのシフトレバーが使いやすいと思いますか?