輸入車と国産車でウインカーレバーが統一される日は来るのか?
更新日:2024.09.09
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右ハンドルの輸入車を運転するとき、ウインカーを出そうとしてワイパーを動かしてしまう、そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。せめて右ハンドルであるならば、ウインカーレバーを右側に統一してほしいのですが、なぜそうならないのでしょうか…。
誰でも一度はやってしまう、ウインカーとワイパーのミス
日本国内で販売される国産車は、ステアリングの右側にウインカー、左側にワイパーレバーが配置されています。これは、ドライバーが自動車を操作するとき、シフトレバーとは反対側にウインカーレバーがありますから、走行時の安全性を考えれば至極当然のことです。
では英国のように右ハンドルのクルマはどうなのか、といえばこれがおかしな話で左にウインカー、右にワイパー、という左ハンドル圏の車と同じレイアウトになっているのです。
はっきり言って合理的とはいえない構造でもありますよね。これはなぜなのでしょうか。
では英国のように右ハンドルのクルマはどうなのか、といえばこれがおかしな話で左にウインカー、右にワイパー、という左ハンドル圏の車と同じレイアウトになっているのです。
はっきり言って合理的とはいえない構造でもありますよね。これはなぜなのでしょうか。
日本と欧米の規格の違いがウインカーの位置を決めてしまう…
欧州車は、ISO規格(ISO国際標準化機構)によって、ウインカーレバーの位置は「左」と定められています。これはEU加盟諸国で適用になる規格のようです。つまり、右ハンドル仕様であろうと左ハンドル仕様であろうと、適用されてしまうのです。
一方で日本は、ISO規格ではなく、おなじみのJIS規格に沿ってクルマづくりを行っています。そのため、左にウインカーレバーとはならず、日本の独自性を確保しているわけです。
伝統的に右ハンドルとなっているイギリスはISO規格に反対したようですが、EU加盟国となっているために前述のようなウインカーレバーの位置となってしまいました。
しかしイギリスはEU離脱を表明したわけですから、今後国内独自の規格というのも発足する可能性はあるかもしれません。その場合、クルマに関しても日本同様の右ハンドルレイアウトなのでしょうか。
一方で日本は、ISO規格ではなく、おなじみのJIS規格に沿ってクルマづくりを行っています。そのため、左にウインカーレバーとはならず、日本の独自性を確保しているわけです。
伝統的に右ハンドルとなっているイギリスはISO規格に反対したようですが、EU加盟国となっているために前述のようなウインカーレバーの位置となってしまいました。
しかしイギリスはEU離脱を表明したわけですから、今後国内独自の規格というのも発足する可能性はあるかもしれません。その場合、クルマに関しても日本同様の右ハンドルレイアウトなのでしょうか。
ウインカーレバーの位置が統一される事はあるのだろうか?
前述のように、国際規格の問題でウインカーレバーの位置は決まっていました。これは右ハンドルと左ハンドルのクルマを作り分けた際のコスト削減につながるわけで、それなりのメリットもメーカーサイドにあるのです。
もしも自動車業界で新たな世界規格、あるいはISO規格の網掛けを、日本を含む各国に広げて適用するのであれば、統一されるかもしれません。
しかし、右ハンドルのクルマには右ウインカーレイアウトの方が機能的で良いことが分かっていますし、これまで右ウインカーレイアウトで販売してきた背景もありますから、そう簡単に左ウインカーにはならないでしょうね。
また、すでに電気的なスイッチとなっているシフトレバーは、車両のセンターに配置する必要がなくなっています。つまりウインカーレバーを移設するより、シフトの操作性を重視して、ウインカーと反対側(左にウインカーがあれば右手で操作する場所)にレイアウトするということも考えられるのです。
もしも自動車業界で新たな世界規格、あるいはISO規格の網掛けを、日本を含む各国に広げて適用するのであれば、統一されるかもしれません。
しかし、右ハンドルのクルマには右ウインカーレイアウトの方が機能的で良いことが分かっていますし、これまで右ウインカーレイアウトで販売してきた背景もありますから、そう簡単に左ウインカーにはならないでしょうね。
また、すでに電気的なスイッチとなっているシフトレバーは、車両のセンターに配置する必要がなくなっています。つまりウインカーレバーを移設するより、シフトの操作性を重視して、ウインカーと反対側(左にウインカーがあれば右手で操作する場所)にレイアウトするということも考えられるのです。
一部例外のある「外車」も…
日本メーカーが作る外車も稀に存在します。最近の例では、アバルト124スパイダーがこれにあたります。
ベースが現行ロードスターであり、マツダのラインで製造されているのは周知の事実。そして海を渡らずに、国内に納車される和製イタリアンです。
この124スパイダーの国内仕様は、JIS規格適用としているようで、通常の日本車と同じウインカーレイアウトとなっています。外車テイストを求める向きには少々不満かもしれませんが、日本で乗るのであれば非常に快適なラテン車ともいえるわけです。
ただし、海外輸出仕様は当然左ウインカーになっており、右ハンドルの英国仕様も同様です。
ベースが現行ロードスターであり、マツダのラインで製造されているのは周知の事実。そして海を渡らずに、国内に納車される和製イタリアンです。
この124スパイダーの国内仕様は、JIS規格適用としているようで、通常の日本車と同じウインカーレイアウトとなっています。外車テイストを求める向きには少々不満かもしれませんが、日本で乗るのであれば非常に快適なラテン車ともいえるわけです。
ただし、海外輸出仕様は当然左ウインカーになっており、右ハンドルの英国仕様も同様です。
変貌していく!?世界秩序の行方は…
現在、トランプ大統領の発信や、イギリスのEU離脱など、これまでにない世界の動きがあり、今後どのような情勢になっていくのか、またISO規格のような広い国への網掛けのある規格の存在自体も変化していく可能性は否めない、ともいえます。
もしかしたら、いま世界で広がっている波紋が「ウインカーレバーの位置」にも影響を及ぼす…なんてことが無いとは、誰も絶対に言い切れない、そんな気がします。
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