なぜ?ハイエースのサイドブレーキにはステッキ式が採用されているのか?

ハイエース

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サイドブレーキにはいくつかの種類が存在します。馴染みあるのが、レバー式とフット式。最近では、見かけなくなってしまいましたが「ステッキ式」というものも存在します。
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サイドブレーキの仕様は用途に応じて分けられる
ハイエースに採用されているステッキ式サイドブレーキって?
なぜハイエースにステッキ式が採用されているのか?
トヨタ 新型ハイエース グランドキャビン(6ATガソリン車)(TRH229W型)(2016年型)

サイドブレーキの仕様は用途に応じて分けられる

右ハンドル車の場合は、運転席に座って、左手を下ろした位置に、ある棒状のものサイドブレーキレバーです。

バブル世代のドライバーには、この「レバー式」が一番馴染みあるサイドブレーキの方式でしょう。レンタカーや初めて乗るクルマでも、違和感なく使用できます。操作性という面では、一番優れています。

もうひとつは「フット式」。これはおもにAT車に多く、通常、クラッチペダルのある位置にブレーキ用のフットペダルがあり、これを踏み込むことでサイドブレーキがかかります。また、解除する際はコンソールにあるレバーを引くと外れます。慣れればどうということはありませんが、初めての方は少々違和感を感じるかもしれません。

フット式のメリットは、室内空間の有効利用です。レバー式は、運転席と助手席の間の空間をレバーが占めてしまいます。しかし、ドライバーの足元奥にベダルを配置するフット式であれば、ベンチ式シートやフロントセンターにもうひとつシートを追加するなど、シートアレンジや室内レイアウトの幅が広がります。そのためワゴンタイプやファミリーカーには、このフット式が好んで装備されます。

このフット式の発展形が、「電磁式」のサイドブレーキです。コンソールのボタンひとつでON/OFFの操作ができるようになっています。

ハイエースに採用されているステッキ式サイドブレーキって?

さて、今回ご紹介する「ステッキ式サイドブレーキ」。もしかしたら使ったことがない、という方もいるかもしれませんね。以前は、多くの車種で用いられていましたが、現在では一部の車種のみにその姿をとどめているようです…。

これはコンソール下部にT字型のレバーが配置されており、それを手前にギュウっと引くことでサイドブレーキが掛かります。解除は、T字裏側の解除ボタンを握りながらレバーを引き、左に回すとロックが解除され、そのまま奥に戻す(ワイヤーの力で自動で戻ろうとします)と、サイドブレーキが外れるというものです。

現在搭載している代表的な車種は、トヨタ ハイエースなどの実用車だけになっています。

なぜハイエースにステッキ式が採用されているのか?

馴染み薄く、また少々使い勝手にクセがありそうなステッキ式サイドブレーキ…。なぜこれをハイエースでは採用しているのでしょうか。レバー式、あるいはフット式で良いのではないか、と思われるかもしれませんね。

ハイエースバンDX等はフロントに3名乗車できます。そのため、レバー式ではレバーの置き場所がありません。

それなら、フット式でも良いのでは?とも考えられますが、ハイエースは、クラッチペダルのある5MTの人気が根強く、ブレーキのフットペダルを配置するスペースがありません。そ

製造コストを度外視すれば、ATはフット式、5MTはステッキ式とわけることは可能ですが、実用的な商用車という面でも、そういったコストアップは回避したい。そこで、もっとも使いやすい方式としてステッキ式が採用されているです。

みなさんも引っ越しなど、ちょっとした荷物を運ぶときに、ハイエースのレンタカーを借りることがあるかもしれません。その際、ステッキ式サイドブレーキの使い方を覚えておくと、同乗者から尊敬されるかもしれませんよ。

トヨタ 新型ハイエース グランドキャビン(6ATガソリン車)(TRH229W型)(2016年型)

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