コラムシフトが消えていく理由。今後のシフトレバーはどうなる?

コラムシフト

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最近はATの車が多く、話題にのぼることが少なくなったシフトレバー。そんなシフトレバーにはいくつかの種類が存在します。今回は、シフトレバーそれぞれの特徴、今後どういった形状となっていくのか、見ていきましょう。
Chapter
①フロアシフト
②パドルシフト
③インパネシフト
④コラムシフト
なぜコラムシフトは姿を消したのか?
これからのシフトの形状は?

①フロアシフト

フロアシフトはその名の通り、フロアからシフトレバーが出ている形態を指しています。おもに運転席と助手席の間、センターコンソールの位置にあります。普通車から高級スポーツカーまで多くの車で見ることができます。

MT車ではHパターンと呼ばれる形状が多く、AT車では直線的にシフトポジションが並んでいます。

②パドルシフト

最近のスポーティーな車種やスポーツカーにはパドルシフトが付いていることが多くなってきました。ハンドル裏側、左右に付けられていることが多く、ハンドルから手を離すこと無く、ギアを選択できるため、安全性が高いという点が特徴。

ただ、これだけ単独で付いていることは少なく、フロアシフトなどと併用で付いていることがほとんどです。

③インパネシフト

2代目プリウスなど、シフトチェンジを電気的に行なう車種で用いられることが多く、急激に採用が増えています。

フロアではなくインパネにシフトレバーがあることで、実質的な室内の広さを稼ぐことができ、ハンドルに近いため操作性にも優れるという特徴があります。

④コラムシフト

コラムシフトは、ステアリングコラムに付けられていることが多いことからそう呼ばれています。日本では1990年代以降、多くのミニバンや商用車で採用されていました。

理由は、ステアリングの近くにあるため操作性に優れ、運転席と助手席の間に空間を確保でき、足元を広く取ることができるためです。これにより社内での移動が楽になり、ミニバンなどでも好んで採用されていました。

なぜコラムシフトは姿を消したのか?

理由は車の電子制御化が進み、インパネシフトを採用するケースが増えたためです。

アナログ的な機構でトランスミッションを操作しなければなかった時代は、変速のためのレバーが必要でした。そこで、フロアシフトやコラムシフトという形態が採用されてきたのです。

しかし、電子化が進みシフト・バイ・ワイヤ機構が増えると、シフトポジションはスイッチで選択できるようになりました。コンパクトにできるスイッチなら、設置する場所を選ばず、さらには室内も有効に設計することが可能。そんな理由から、インパネにシフトが配置されるようになったのです。

なお、最近では通常のシフトレバーをボタン式に変更できるキットなども発売されているようです。これはプリウス用のものですが、こんなことができるのもシフトが電子制御化されているためです。このようなカスタマイズキットは、これから様々な車種で出てくるのではないでしょうか。

トヨタ クラウンセダンのコラムシフト動作

これからのシフトの形状は?

もはや電気的なスイッチとなったシフトレバーは、「レバー」ではなく、ダイヤル型やボタン型に進化しています。

電子制御されているということは、今後、自動車のAIが進化すれば、音声でシフトチェンジを行なうことも可能になるでしょうし、メーカーはすでにそういった実験を進めているのかもしれませんね。
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