Vol.7 24歳独身男性会社員!デイトナ、ポルシェを持っていても…小金持ちの葛藤と呪縛

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以前にも書いた記憶があるが、僕は22歳の新入社員のタイミングでロレックスのコスモグラフ デイトナを購入し、2年目でベルベストのジャケットやグッチのスーツ、流行りのクロケットアンドジョーンズの靴などを買い続けてきた。

それは、自己プロデュース的な意味合いもあるが、客観的に自分を見ると他人への嫉妬心のような部分が多分にある。24歳になり、ポルシェ ボクスター981(2015年モデル)を買っても、どこか満足しない。信号待ちで隣に911やフェラーリが止まると、悔しさや恥ずかしさが混じった何と表現したらいいかわからないカオスな気持ちになる。
Chapter
モノに執着しつづける

モノに執着しつづける

11月26日久しぶりに晴れた1日だった。自慢のボクスターのワインレッドの幌を開け、行きつけの湘南T-SITEに車を走らせた。

空気が済んだ肌寒い晴れた日に、自慢のジャケットを羽織り、トムフォードのサングラスをかけ、デンツのレザーグローブでステアリングを握り、スポーツモードで走らせる。

これほどの快感は何ものにも代えがたい。
こころなしか、ボクスターもそれに応えるかのように乾いたエンジン音を響かせる。週末にしか乗れないから無駄にスポーツモードに設定してドライブする。

買いたての頃は周囲の視線に恥じらいを感じていたが、今では正直気持ちがいい。

それはこの車に乗ってみた者にしかわからないことだろう。
ボクスターを走らせて15分で湘南T-SITEの駐車場に着いた。

案の定駐車場は混んでおりなかなか駐車場所が見つからない。唯一空いていた場所を見つけたが、真っ黄色のフェラーリ458スパイダーの隣だった。

その瞬間、自宅からの道のりで感じていたある種の優越感が崩れ恥ずかしくなった。
気づいたら開けていたはずの幌を閉め、駐車している自分がいた。その行為がまた自分の器の大きさを表しているようで悔しく、恥ずかしい感情が全身に染みわたっていった。

僕は満足することがあるのだろうか、誰かと比べている限り永久にある種の嫉妬心の呪縛から抜けられないような気がした。

しばらく考えた後、キーを抜き湘南T-SITEに向かった。

※CarMe撮影

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