BMW 1シリーズがマイナーチェンジで走りが向上!気になる燃費や中古価格は?

BMW1シリーズ

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BMWのエントリーグレード、1シリーズ。このクラスでは珍しく「走り」を重視したモデルであることもあり、高い人気を誇っています。2011年に登場した現行モデルですが、2015年にマイナーチェンジを施され、日本でも販売開始となりました。新型1シリーズを中心にこれまでの変遷、性能、価格、中古相場などの情報を紹介します。

BMWより販売されているBMW 1シリーズは、他に展開されているシリーズよりも小型コンパクトで価格帯も低く抑えられている、BMWの中では買いやすいモデルです

*2017年当時の情報になります
Chapter
BMW 1シリーズについて
初代BMW 1シリーズのE87型とは?
2代目BMW 1シリーズのF20型とは?
BMW 1シリーズのエクステリアと内装
BMW 1シリーズの走行スペック
BMW 1シリーズの燃費・維持費
BMW 1シリーズの安全装備
BMW 1シリーズの快適性・機能性
初代BMW 1シリーズと現行BMW 1シリーズの中古価格について

BMW 1シリーズについて

BMWの1シリーズは、BMWの中では小型のCセグメントに属するモデルです。

他のCセグメントに属する車両は前輪駆動(FF)を採用していますが、BMW 1シリーズは走りも楽しめるよう唯一後輪駆動(FR)を採用しています。

初代は2004年に登場し、5ドアハッチバック・2ドアクーペ・2ドアカブリオレがラインナップされていましたが、2011年より販売された2代目からは2ドアクーペ・カブリオレが2シリーズとなり、5ドアハッチバックのみになりました。

初代BMW 1シリーズのE87型とは?

BMW 1シリーズ初代は2004年から2011年まで販売され、ヨーロッパ始め日本国内でも人気が出たシリーズです。

初代モデルはE87型と呼ばれ、ハッチバックのボディサイズは、4,240×1,750×1,430ミリ(全長×全幅×全高)。日本国内の狭い道でも取り回しがしやすいサイズになります。

当初のグレード展開は、1.6Lの116iに、2.0Lの118iと120i。唯一、直列6気筒3.0Lエンジンを搭載した130iは、2005年にランナップ追加されました。その他は直列4気筒エンジンになります。

この初代BMW 1シリーズには、派生モデルとして2ドアクーペ(E82)と2ドアカブリオレ(E88)もあり、クーペのみM 135iが用意されていました。

2代目BMW 1シリーズのF20型とは?

2011年にはBMW 1シリーズの2代目にあたるF20型が販売開始されました。2015年にフェイスリフトを受けたモデルも、この2代目にあたります。

2ドアクーペとカブリオレはラインナップからモデルチェンジの際に2シリーズへと移行し、BMW 1シリーズは5ドアハッチバックのみとなっています。そのボディサイズは、4,335×1,765×1,425ミリ(全長×全幅×全高)と初代より少し大きくなります。

現行モデルのグレード展開は、1.5L直列3気筒BMWツインパワーターボエンジンの118iと2.0L直列4気筒ディーゼルターボエンジンの118d、1.6L直列4気筒BMWツインパワーターボエンジンの120i。6気筒を搭載した130iは姿を消し、代わりにMシリーズに属するM 135iがラインナップされています。

現行モデルの新車販売価格は、以下の通りです。

  118i
118i Sport
118i Style
118i M Sport
118d Sport
118d Style
118d M Sport
120i Sport
120i Style
120i M Sport
M135i

新車価格
(税込)

¥2,980,000
¥3,440,000
¥3,440,000
¥3,640,000
¥3,650,000
¥3,650,000
¥3,850,000
¥4,050,000
¥4,050,000
¥4,200,000
¥5,780,000

BMW 1シリーズのエクステリアと内装

BMW 1シリーズの内装はナビゲーション機能などを有する「iDrive」を中心に構成されています。また、BMWの伝統に則りセンターパネルがドライバー側に向いている点も見逃せません。ファミリカー的要素の強い1シリーズにおいて、このデザインは珍しいと言えるでしょう。

また、内装はデザインラインで若干の違いがあり、「Sport(スポーツ)」ではシートマテリアルにレッドハイライトを採用、またM135iでは専用のスポーツシートなどが奢られています。

ボディカラーには通常の白や黒に加え、オレンジや赤色なども設定されていますが、全体的には落ち着いた色調のカラーが多めに設定されています。日本仕様を意識したボディカラーの設定と言えるでしょう。

BMW 1シリーズの走行スペック

  118i 118d 120i M 135i
駆動方式  後輪駆動(FR) 後輪駆動(FR) 後輪駆動(FR) 後輪駆動(FR)
エンジン 1.5L 直列3気筒DOHC

2.0L 直列4気筒
BMWツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジン

1.6L 直列4気筒DOHC 3.0L 直列6気筒DOHC
最高出力 kW(PS)/r.p.m. 100(136)/4,400 110(150)/4,000 130(177)/5,000 240(326)/5,800
最大トルク N・m(kgf・m)/r.p.m. 220(22.4)/1,250-4,300 320(32.6)/1,500-3,000 250(25.5)/1,500-4,500 450(45.9)/1,300-4,500
トランスミッション 8速AT 8速AT 8速AT 8速AT
BMW 1シリーズの現行モデルには大きく分けて4つのグレードモデルがあり、搭載するエンジンによって異なるスペックや走行性能を持っています。

118iは、BMW 1シリーズの中では一番リーズナブルな価格帯のモデルです。エンジンは、1.5Lの直列3気筒ですが、ツインパワー・ターボを搭載することで低回転から力強いパワーを発揮しつつ、低燃費と低排出ガスを実現した環境性能に優れたものです。

118dと呼ばれるモデルは、ディーゼルエンジンを搭載した車両になります。今日のディーゼルは、環境性能に優れていることが特徴で、ガソリンエンジンよりも低回転域で大きなトルクを発生し、力強い発進加速を可能にしています。

120iに搭載される直列4気筒エンジンは、高精度の直噴システム、吸気バルブのリフト量を無段階に可変制御するバルブトロニック、吸排気のバルブタイミングを最適にするダブルVANOS、そしてツインスクロールターボを搭載することで、優れたエンジン性能と環境性能を両立しています。

BMW 1シリーズ最高峰のM135iに搭載されるのは、BMW M社がチューニングした3.0Lの直列6気筒BMW M Performanceツインパワー・ターボエンジン。出力・トルク共に他を圧倒するスペックを持っています。

そのエンジンから繰り出されるパワーは、0~100km/h加速4.9秒という凄まじい加速をBMW 1シリーズにもたらします。直列6気筒エンジンが奏でるサウンドは、官能的な素晴らしいものです。

BMW 1シリーズの燃費・維持費

BMW 1シリーズの初代と現行モデルの燃費を比較してみましょう。

  初代118i  現行118i   現行118d   初代120i 現行120i   初代130i 現行M135i
カタログ燃費※ 12.2km/L  18.1km/L   22.2km/L   14.4km/L 16.8km/L   10.0km/L 12.5km/L
実燃費 10.5km/L  16.5km/L    15.5km/L    9.2km/L  14.4km/L    9.6km/L  10.4km/L 
※JC08モードで測定
初代と現行モデルを比較して見てみると、カタログ値燃費は現行モデルの方が高い性能を示しています。

車体サイズはほとんど変わっていないにもかかわらず燃費が向上していることは、新しい燃費向上技術が盛り込まれたエンジンが搭載されている証です。

現行のBMW 1シリーズは排気量によってグレードが異なりますが、オーナーが使用する用途に合わせて選ぶことでトータル的に見た時の維持費を抑えることが出来ます。

また現行モデルには、ディーゼルエンジン搭載モデル118dも誕生しています。非常に燃費性能が高く使用燃料も軽油のため維持費も抑えることが可能な118dは、ガソリン車とは違った走りが楽しめることも魅力です。

排気量の初代130iと現行M135iについては、多くの燃料を燃やしてよりパワーを出すエンジンなので他モデルと比べるとカタログ燃費は低い値になっていますが、その分高い運動性能を持っています。

BMW 1シリーズの安全装備



現行のBMW 1シリーズに搭載されている安全装備は、ドライバーに危険を知らせてくれるものから駐車をサポートするものなどがあります。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。

・ドライビング アシスト
前方に装備されたカメラによって、衝突回避・衝突軽減・車線逸脱警報・前者接近警報といった危険を未然に知らせてくれたり、万が一衝突しても被害を軽減したりするシステムです。

それぞれの警報は、センターディスプレイ上に表示されるだけではなく2段階の警報(予備警告、緊急警告)によってドライバーに危険を知らせ、走行速度が約5km/h から60km/h の場合には、衝突が避けられない状態だと判断されると、自動ブレーキが作動し、衝突回避・被害軽減を図ります。

・ACC(アクティブ クルーズ コントロール)
先行車との車間距離を維持しながら自動で速度を調整、車両停止や再加速も自動で行うシステムで、渋滞時などにおける、停車と発進を繰り返すような場面でドライバーの負荷を軽減します。

・パーキングアシスト
縦列駐車や並列駐車をサポートするシステムで、その場所が駐車可能なスペースなのか判断をして、可能な場合はドライバーに変わりステアリング操作を行います。接触事故を未然に防ぎます。

・リアビューカメラ
後方のカメラが映し出した映像をディスプレイに表示。予想進路表示機能付きで、後方駐車のサポートを行うほか、障害物や歩行者などを確認することが可能で死角になる部分の接触事故を防ぎます。

BMW 1シリーズの快適性・機能性

現行モデルには快適にドライブできるように様々な機能が備わっています。

すべてのグレードで8速ATが採用され、どのエンジンにおいても最適なギア比が設定されており低速から高速走行まで、効率よくパワーを路面へ伝えるだけでなく、走行シーンによって最適なシフトポジションが選択されるのでよりスポーティな走りを楽しむことも可能です。

さらに、多段式のトランスミッションなので高速走行時においてエンジン回転数を低く抑えることができ燃費向上や静粛性も高めています。ステアリング操作にもドライバーをサポートしてくれる機能があります。

バリアブル・スポーツ・ステアリングは、車速に応じてパワー・ステアリングのアシスト量を可変制御するサーボトロニックを内蔵し、ステアリングの操作量に応じてステアリングギアレシオを変化させる機能です。

大きくステアリング操作をした場合は、タイヤの切れ角が大きくなるように制御され、駐車時の取り回しなどを容易にするとともに、高速走行時においてはステアリング操作に対する切れ角を小さくし、車両の直進安定性を高めています。

初代BMW 1シリーズと現行BMW 1シリーズの中古価格について

BMW 1シリーズの気になる中古車相場について見てみましょう。

大手中古車情報サイトによると、以下の通りとなります。
  初代 現行
最低価格 20万円 107万円
最高価格 208万円 449.9万円
平均価格 79.9万円 233.7万円
 ※2016年8月時点
BMW 1シリーズの初代モデルは、販売開始から10年が経ち中古相場もかなり落ち着いてきています。最低価格が20万円といった車両もありますが、最低価格に近い中古車は過走行気味や修復歴がある車両もあるので注意が必要です。購入後に修理費用が大きく掛かってしまったという事にもなりかねません。

現行モデルは新車でも販売されているので、中古価格は高めです。程度の良い車両は新車価格並みの価格が付けられた車両もありますが、上手に値引き交渉を行うことで大きな値引きが期待できるかもしれません。ライバル車を引き合いに出したりして上手に交渉を行いましょう。

BMWでありながら、コンパクトで比較的手頃な価格帯にラインナップされているBMW 1シリーズは、初めての外車を検討される方やBMWに憧れを持っている方にもお勧め。国産車には無い乗り味が楽しめます。
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