あなたはどっち派!? BMW M4 vs LEXUS RCF

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日本のプレミアムブランドといえば、レクサス。スポーツ性能の高さを謳うレクサスですが、ベンチマークとしているのはBMWらしいです。そんなレクサスの中でも、最も高性能なクルマに与えられる「F」。同じようなサイズのクーペボディを持つM4とRCFを例に、MとFの違いを比較してみましょう。
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車重の違いの要因はエンジン!?
クルマそのものの資質で曲がるM4

車重の違いの要因はエンジン!?

どちらもDセグメントのクーペということで、ボディサイズは全長、全幅、全高ともに5~20mmほど異なるだけですが、重量はM4が1640kg、RCFが1790kgと、RCFの方が150kgも重いのです。

この最も大きな要因はエンジン。M4が3.0Lの直6ツインターボ(317kW(436ps)/7300rpm、550Nm(56.1kgm)/1850-5500rpm)を搭載しているのに対し、RCFは5.0LのV8 NA(351kW(477ps)/7100rpm、530Nm(54.0kgm)/4800-5600rpm)なのです。
つまりこの150kgの重量の多くはフロントに集中しているわけで、RCFはかなりフロントヘビーであることが想定できます。

M4はほぼ前後50:50の重量配分ですから、コーナーなどでの動きは、M4の方がリニアで素直なのではないでしょうか。

ついでに言うとM4の方がRCFより全長が20mm短いのにホイールベースは逆に40mm長いですから、M4の方がオーバーハングが短く、つまり、より車体の中心に重量が集まっていることがわかります。

クルマそのものの資質で曲がるM4

ただ、RCFにはTVDという飛び道具が用意されています。これは後輪のトルクを左右で可変配分するもので、コーナーで外側のタイヤにより多くのトルクを与えて、曲がる方向のヨーを増やそうというもの。フロントヘビーからくるアンダーステアを打ち消す効果が期待できますね。ただ、オプションというのが残念ですが……。
 
対するM4には車輪の空転を予測してアクティブにデフロックを行なうアクティブMディファレンシャルが装備されています。これはハードなコーナーでロスの無い確実なトラクションを実現するもの。

M4、RCFともにサーキット走行も十分にこなすスポーツ性能を持っていますが、このようにディメンションや装備を見てみると、クルマそのものの資質で曲がるM4に対し、ハイテクで曲がるRCF、という構図が見えてきます。

そして気になる値段ですが、M4の7速DCTが1126万円でRCFが954万円。

ただしRCFではオプションのカーボンルーフがM4では標準装備であるなど、単純に比較はできません。そして購入後の値落ち度は、歴史があって評価も定まっている「M」のほうが少ない……といえそうですね。

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