BMW 3代目1シリーズの、モデルチェンジ前との違いに迫る!(3BA-7K15/3BA-7L20/3DA-7M20型)

BMW 3代目1シリーズ

BMWのラインアップのなかで最もコンパクトなボディを持つBMW 1シリーズ。

2019年にフルモデルチェンジを行い、BMW 3代目1シリーズ(3BA-7K15/3BA-7L20/3DA-7M20型)が発売されたばかりです。

今回は、現行の3代目1シリーズが、モデルチェンジ前の2代目1シリーズとどこが変わったのか詳しく見ていきましょう。

Chapter
BMW 3代目1シリーズの特徴は?
BMW 3代目1シリーズは高い走行性能を実現している!
BMW 3代目1シリーズはエクステリアのデザイン性が向上している!
BMW 3代目1シリーズは、モデルチェンジ前より快適な車内空間を実現!
BMW 3代目1シリーズは先進の安全装備を搭載!

BMW 3代目1シリーズの特徴は?

現行モデルとモデルチェンジ前のモデルの違いを解説する前に、現行モデルである3代目1シリーズの特徴をご紹介します。

3代目1シリーズは基本的にFF(前輪駆動)で、「スタンダード」「プレイ」「Mスポーツ」「M135i xDRIVE」の4つのモデルに分類され、全6車種をラインアップしました。

では、各ボディータイプの特徴を見ていきましょう。

「スタンダード」のフロント・ガラスには、ノイズ・レベルを大幅に低減するアコースティック・ガラスを標準装備しているほか、エクステリア(外装)には、先進のLEDテクノロジーを採用した「LEDヘッドライト」を装備しました。

インテリア(内装)にはスルーローディング・システムを採用しており、リアシート(後席)のバックレストを40:20:40の3分割に倒して使えるので、多彩な収納ニーズに対応できるでしょう。

このシステムを活用すれば、スキー板やスノーボードなど長尺物を積み込む場合でも、4人分の座席を確保できます。

「プレイ」では、夜の室内に華やかな彩りを添える「ライト・パッケージ」に加え、クルマへの乗り降りをよりスマートにする「コンフォート・アクセス」も装備。

これは、リモート・コントロール・キーをポケット、ブリーフケース、ハンドバッグなどに入れたまま、ドアのロック/ロック解除、さらにエンジンの始動/停止もできる便利な機能です。

「Mスポーツ」はシャープに研ぎ澄まされたエクステリアとインテリアに加え、「M スポーツ・サスペンション」と「M エアロダイナミクス・パッケージ」を採用し、ドライビングダイナミクスを最適化しました。

こだわり抜いた技術を搭載することで、ドライバーをさらなる駆けぬける歓びへと導いてくれるでしょう。

さらにオプションではありますが、開口部が非常に大きく、新鮮な空気をたっぷりと室内に取り込める「電動パノラマ・ガラス・サンルーフ」を設定しました。

閉じた場合でも開放感にあふれた室内環境をつくり出し、スイッチひとつで簡単にチルト・アップ/スライドが可能なため、利便性に優れたサンルーフといえるでしょう。

「M135i xDRIVE」では走りの力強さはもちろん、インテリアにもこだわりが見られ、「イルミネーテッド・インテリア・トリム」がその例として挙げられます。

半透明のイルミネーテッド・インテリア・トリムは、太陽の光の下では通常のトリムと変わりません。

しかし、車内が暗くなると表面に光のパターンが浮かび上がり、幻想的な照明として、乗る人を楽しませてくれるでしょう。

イルミネーション・カラーは6色から選択でき、明るさも自由に調節可能な点も魅力なのです。

BMW 3代目1シリーズは高い走行性能を実現している!

3代目1シリーズでは、6車種すべてにおいて高い走行性能を実現しています。

3代目1シリーズの車種として挙げられるのが、1.5L 直列3気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載した「118i」「118i プレイ」「118i Mスポーツ」。

加えて、最新の2L 直列4気筒クリーン・ディーゼル・エンジンを搭載した「118d プレイ エディションジョイ+」、「118d Mスポーツ エディションジョイ+」を設定しました。

このエンジンでは力強さと環境性能を追求するため、2代目までには搭載されていなかった「2ステージ・ターボチャージャー」を採用しています。

これにより、エンジン起動直後の低回転域でもターボを効率良く活かせるようになりました。

さらに、2L 直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載した「M135i xDrive」を設定しているのもポイント。

これらの6車種では、2代目では搭載されていなかった「タイヤスリップ・コントロール・システム(ARB)」をBMWとして日本で初めて導入しました。

ARBとは、エンジンのコントロールユニットでタイヤのスリップ状況を直接感知し、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)を経由せずに、感知した信号を以前の約3倍の速さで直接エンジンに伝達する機能です。

この機能によりアンダーステアを大幅に抑制し、FFベース4WDとは思えない機敏なドライビングダイナミクスも同時に実現している点が魅力といえるでしょう。

BMW 3代目1シリーズはエクステリアのデザイン性が向上している!

3代目1シリーズは、2代目にはなかったエクステリアデザインを採用しました。

たとえば「M135i xDrive」では、大型化して中央部を連結させた新世代デザインの「メッシュ・キドニー・グリル」や、直径100mmの「大径デュアル・エキゾースト・テールパイプ」を採用しています。

また、キドニー・グリルやミラー・キャップ、エア・インテーク・トリムなどのカラーはセリウム・グレーに統一している点もポイントです。

このように3代目1シリーズは、2代目1シリーズよりアグレッシブでスマートなエクステリアが特徴的なクルマといえるでしょう。

BMW 3代目1シリーズは、モデルチェンジ前より快適な車内空間を実現!

2代目1シリーズと3代目のボディーサイズを比較してみると、

2代目の「118i」では全長4,340mm×全幅1,765mm×全高1,440mm、
3代目の「118i」では全長4,335mm×全幅1,800mm×全高1,465mmであり、大きく変化していません。


しかし、2代目では駆動方式がFR(後輪駆動)だったのに対し、3代目ではFFに変更されています。

これによりリアシートの足元空間が2代目と比べて約40mm広くなり、荷室容量は20L 増加して380L となりました。

さらに、リアシートを倒せば最大1,200L まで拡大するなど、シーンに合わせたあらゆる使い方ができるでしょう。

BMW 3代目1シリーズは先進の安全装備を搭載!

3代目1シリーズでは、2代目には搭載されていなかった先進の安全装備を搭載し、標準車でも高い走行性能と機能を備えているのが特徴です。

たとえば、3代目から新たに標準搭載されたのが「リバース・アシスト/後退時ステアリング・アシスト機能」。

これは時速35km以下の走行時、直近50mのドライビングルートを自動的に記録し、これまでドライブしてきたルートに沿って、ステアリングを自動的に操作しながら後退できるようにする機能です。

完全な自動運転ではなく、アクセルとブレーキ操作はドライバーが行うものの、ステアリング操作を気にする必要がないため、周囲の状況に集中できるでしょう。

また、2代目からさらに進化を遂げた運転支援システム「ドライビング・アシスト」を全車種に標準搭載しました。

ドライビング・アシストは、危険を未然に防ぎ、万が一の事故の際にはその影響を最小限に抑えるよう運転をサポートする機能です。

3代目のドライビング・アシストでは、ドライバーから死角になる車両や追い越し車線上を急接近してくる車両を認識する「レーン・チェンジ・ウォーニング」や「後車衝突警告機能」、後方から接近してくる車を検知する「クロス・トラフィック・ウォーニング(リア)」など、2代目には含まれていなかった機能が新たに追加されています。

数々のインテリジェントなテクノロジーが、安全性をより高めてくれるでしょう。

今回は現行モデルである3代目1シリーズと、モデルチェンジ前の2代目1シリーズの違いをご紹介しました。

3代目1シリーズは、フルモデルチェンジに伴いエクステリアデザインを刷新し、駆動方式をFFへと変更したことでより快適な車内空間を実現したクルマです。

充実の安全装備も搭載しており、現代のクルマとして必要な装備をアップデートした先進のコンパクトカーといえるでしょう。

購入を検討している方は、実際に試乗してみるのも良いかもしれません。

※2021年8月現在

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道