三菱自動車「トライトン」の安全装備・先進運転支援システムをプロが徹底解説!【プロ徹底解説】

トライトン 真正面

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2024年2月より発売となった三菱自動車の新型ピックアップトラック「トライトン」。そこに搭載されている安全装備・先進運転支援システムの内容を徹底解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
トライトンの安全装備の特徴
ぶつからないための基本機能
安全で快適な運転を支援する機能

トライトンの安全装備の特徴

三菱自動車の「トライトン」は、国が定めた安全運転支援機能を評価する「サポカー(安全運転サポートカー車)」制度において、最上位となる「サポカーS ワイド(セーフティ・サポートカーS ワイド)」に該当します。

「サポカーS ワイド」は、衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)、ペダル踏み間違い急発進抑制機能、車線逸脱警報機能、先進ライト(自動切り替え型前照灯、自動防眩型前照灯または配光可変型前照灯)を備えていることが条件となります。

ぶつからないための基本機能

「トライトン」が備えており、「サポカーS ワイド」に該当する機能は以下になります。

衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)

前方の車両や歩行者、人が乗る自転車と衝突しそうになると警報を発し、その後、ブレーキを自動で作動させて、衝突時の被害を軽減、もしくは衝突回避を行います。

踏み間違い衝突防止アシスト(EAPM)

駐車場などを走っているときに、前進時にクルマの前方に壁や障害物、歩行者があったとき、間違ってアクセルを踏み込むと、警報を発し、エンジン出力を抑えつつブレーキも作動させて急発進を抑制します。後退時は、壁などの障害物に対して作動します。

車線逸脱警報システム(LDW)&車線逸脱防止支援機能(LDP)

走行している自車線からはみ出しそうになると警報を発し、さらに片輪にブレーキを作動させることで、自車線にクルマが戻るようにアシストします。

オートマチックハイビーム(AHB)

夜間に先行車や対向車、周囲の明るさを検知し、他の人に迷惑にならないように、ハイビームとロービームを自動で切り替え、簡単により遠くまでの視界を確保します。

安全で快適な運転を支援する機能

「トライトン」には、これまで紹介しただけでなく、高速道路や駐車場などでの運転を支援する様々な機能が採用されています。

後側方車両検知警報システム<レーンチェンジアシスト機能付き>(BSW/LCA)

走行時に、斜め後ろの死角に接近する車両があった場合、ドアミラー内のインジケーターの点灯で他車の存在を告知します。インジケーターが点灯しているときに、他車のある方にウインカー操作をすると、警報音とインジケーターの点滅で危険を告知します。

後退時交差車両検知警報システム(RCTA)

駐車場などで、駐車位置から後退して出るときに、斜め後方から近づく他車の存在を、警報音とドアミラー内のインジケーターの点滅で知らせてくれます。

レーダークルーズコントロールシステム(ACC)

設定した速度以下の速度で、先行車との車間距離を保ちながら追従走行を行います。設定速度は約30㎞/h以上で、25㎞/hより下がると機能がキャンセルとなります。

標識認識システム(TSR)

走行する道路の脇にある道路標識を認識し、インフォメーション画面に制限速度などを表示します。

ふらつき警報(DAA)

ドライバーのハンドル操作をシステムが監視しており、ドライバーの注意力低下と判断すると、警報音とインフォメーション画面表示で、ドライバーに休憩を促します。

マルチアラウンドモニター・移動物検知機能付き(MOD)

クルマの周囲4か所に設置したカメラを使って、自車を真上から見下ろしたように周囲を表示します。クルマの周囲に歩行者を検知した場合、画面上に黄色い枠で人の場所を表示して注意を促します。
「トライトン」には、衝突被害軽減ブレーキなどが備わっており、サポカー制度での最上位となる「サポカーS ワイド」に該当します。高い安全機能が備わっています。ただし、レーダークルーズコントロールは30㎞/h以上でしか作動しないというのが残念なポイントです。
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