ホイールを固定させる重要なパーツ「ホイールナット」…取り付けに当たっての注意点とは?

ホイールナット

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クルマのドレスアップ、足回りカスタムでアルミホイールを装備するケースは多いでしょう。その際ホイールを固定させるのに重要なパーツが「ホイールナット」です。地味ながら大切なパーツなのです。
Chapter
ホイールと対の存在、「ホイールナット」
メーカーによって異なるサイズのホイールナット
重要なホイールナット「座面」
取り付けの際も「締め付けトルク」に注意を

ホイールと対の存在、「ホイールナット」

足回りのカスタマイズで最もポピュラーなのがホイール交換でしょう。ファッション性はもちろん、大径ホイールを装備してタイヤの扁平率を変更する、といった事もありますし、性能面でもバネ下重量の軽量化はクルマの運動性能向上にも関わってきます。

そんなホイールを固定させるのが「ホイールナット」。これがしっかり装着・固定されていないと、タイヤが外れるなど思わぬ被害が自身のみならず起こる可能性があります。ですから地味ながらも非常に重要なパーツといえますよね。このホイールナットにも種類があるのをご存じでしょうか。

メーカーによって異なるサイズのホイールナット

ホイールナットを購入する際に気を付けなければならないのが「サイズ」です。大抵販売しているホイールナットには表記がなされています。

一例を表記しますと、
・HEX(レンチサイズ) 21mm
・全高 26mm
・装着時の突起高 22mm
・ホイール接触部分形状 テーパー座 60°
・適合ボルト規格 M12 ピッチ 1.5

このようになります。特に重要になるのがまず「適合ボルト規格」でしょう。上記の例ではM12、とありますが、これは「ネジの直径」の意味です。そしてピッチ1.5、ネジ山のピッチ(間隔)を示しています。これはメーカーによってサイズが分かれているので注意が必要。

・M12×P1.5…トヨタ・ホンダ・三菱・マツダ・ダイハツ
・M12×P1.25…日産・スバル・スズキ

一般的にこのようにサイズが分かれています。
しかし、最近ではOEM車両が多くなっており、例えばトヨタ86は実質「スバル」が製造したクルマですので、ホイールナットはM12×P1.5ではなく、M12×P1.25になるので注意が必要。同様に日産DAYZは三菱が作っていますので、やはり同じ事がいえます。メーカーの固定観念を持たず、自身のクルマのサイズをチェックする事が必要といえますね。

重要なホイールナット「座面」

ホイールナットの取り付け座面がホイールとの接点部分となりますので、これがあわないと、ナットのサイズが合っていても固定できなくなりますので非常に重要です。前述のサイズ例に出た「テーパー座60°」というのは、ホイールとの接点が60度の角度が付いているもので、最も一般的といえます。

またホンダの純正で使われている座面「球面座」、トヨタ純正で使われている「平面座」というナットがあります。このようにサイズ以外に、座面の形状も種類がありますので、ご自身のクルマ、ホイールをチェックしてくださいね。

取り付けの際も「締め付けトルク」に注意を

スタッドレスタイヤに交換するシーズン。ご自身でホイール交換される方も多いのではないでしょうか。とはいえ、このホイール、力任せに締め付ければ良いというものではなく、規定のトルクで締め付けた方が良いのです。あまり強く締めすぎると、ハブボルトが壊れるなど、破損に繋がる可能性があるのです。

車種やホイールによって違うはあろうと思いますが、一般的に規定のトルクが決まっています。

・軽自動車…90N・m
・普通車…105N・m

この数値に近い力をトルクレンチを使用してキッチリ締める、というのが最も安全ですよね。自分での交換にちょっと自信がないな、と思ったら、やはり整備工場などで交換、しっかりメンテナンスする事をおススメします。

ホイールはエンジンのパワーを地面に伝達させるパーツでもあり、その負荷は非常に大きく、また私達の命にもかかわる重要な部位でもありますから…。
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