剥がせば元に戻せるラッピングカー…そのメリット・デメリットは?

痛車

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かつてクルマのカラーを変えるには「オールペン塗装」以外に方法がありませんでした。中には缶スプレー等で「DIY」された方もおられるかもしれませんが、綺麗な仕上がりにするには手の込んだ作業が必要。また、コストが非常にかかり、一度塗ったら元に戻せないという欠点もありました。しかし近年では「ラッピング」という新たな手法が編み出されています。
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剥がせば「純正色に戻せる」ラッピング…
ラッピングのメリット…
ではラッピングにデメリットはないのか…!?
身近なところで使用されている「カーラッピング」

剥がせば「純正色に戻せる」ラッピング…

メーカー純正で気に入ったカラーがない、中古で買ったので希望のカラーではない、あるいは自分らしさあふれる「オリジナルペイントにしたい」…。かつてはオールペン塗装でカラー変更するケースも非常に多かったのですが、前述のように一度塗ったら元に戻すことができません。これは、手放す時の「査定額の下落」を意味します。また改造車扱いや、事故歴がなくてもオールペンにより、「事故歴不明」という扱いをされてしまうことも。

ある種「覚悟」が必要なのが、塗装によるカラー変更のデメリット。しかし、現在普及しつつある「カーラッピング」は、塗装と比較しても遜色がない綺麗な仕上がりと、「剥がせば元の状態に戻せる」事から、人気が高まっています。

ラッピングのメリット…

剥がせば元通り、ということに加え、施工時間もメリットとして挙げることができます。塗装と違い、塗装剥離~下地形成、塗装~換装…というプロセスがない為、施工するクルマが特殊なものでなければ、1日~2日で完了します。

よく街中でアニメや様々なキャラクター仕様の「痛車」を見かける事があると思います。かつてはこうしたキャラクターはペイントしなければならなかった為、非常に高い技術が要求されました。しかしラッピングはシートに印刷する事も出来るため、デザインの自由度も非常に高くなったといえるでしょう。たとえばE.YAZAWA仕様のクルマでも近年では矢沢さんの「写真」をプリントしたクルマもあります。

こうした自由度、フレキシブルな点もラッピングのメリットでしょう。

ではラッピングにデメリットはないのか…!?

すべてのものには長短あるもの。どのようなデメリットがあるのでしょうか。

・耐久性は?
ラッピングフィルムのメーカー、品質によって耐久性の差が出てきます。一般的に屋外に車両を保管した場合の耐久性は3年~といわれています。この耐久年数も環境によって大きく異なりますが、3~5年までであれば元のクオリティを維持できるとされています。しかし、やはり屋外で常に紫外線を浴びると、色褪せ、また寒暖差ある環境ですから、縮み、といった事も経年劣化が出てくるでしょう。

仕上げを行う業者のスキルも極めて重要な要素。施工する際には、施工業者の選定を慎重に行ったほうが後々後悔しなくてすみそうですね。

・コストは?
これはオーナーがどこまで施工するか、という点で大きく異なってきます。たとえばボンネット部だけ、ルーフ部だけ、というようなアクセントで利用するのであれば、少額での施工も可能ですし、個性的なデザインも採用する事ができます。ボンネットのみやルーフのみなら5万円前後で済むことも。

しかし、フルボディラッピング、というのであれば約20万〜50万とオールペンを行うよりも高額になってしまう可能性があるのも事実。

身近なところで使用されている「カーラッピング」

長短挙げましたが、ラッピングによる「飛び石」や「紫外線」からの保護効果というのもありますから、売却時に剥がしてオリジナルコンディションに戻せば、走行距離に比して外装がグッドコンディション=査定額UP、というケースも。オーナーのニーズに合わせて上手く活用すべき工法、と言えます。

実際、街を走るバスのボディには「広告掲載」としてこのラッピングを活用しています。おそらく施工コストはかなりかかりますが、広告収入が見込める事、契約期間が切れた際に元に戻しやすい事、という点から、広告媒体としての「ラッピングバス」が増えています。

愛車の塗装を考えている方は、ラッピングも選択肢として考えてみても良いかもしれませんね。
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