車が塗装がひび割れる原因とは? 補修方法まで解説

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新車の頃はピカピカな塗装も、時間がたてばやがては色あせ、最後には割れたり、剥げたりしてきます。その原因と対処法は何でしょうか?
Chapter
クルマの塗装には大敵がいっぱい!
ひび割れの原因①:走行中は鉄粉まみれだから
ひび割れの原因②:鳥の爆撃・虫の突撃
ひび割れの原因③:塩ジャケができるほど塩まみれ
ひび割れの原因④:酸性雨や直射日光は車の塗装の天敵
ボディカバーの中ではとても怖いことが!
洗車も優しくしなければ塗装イジメに

クルマの塗装には大敵がいっぱい!

ピカピカの新車がある一方で、全塗装もしていないのにいつまでもピカピカな古いクルマがあったりします。どこでそれだけの差がつくかといえば、やはり保管状況や使用状況です。乾燥して陽のあたらないガレージの中に保管し、マメに手入れをしていればいつまでもピカピカに保てますが、中々そうもいかないでしょう。

「走行中に浴びる鉄粉」「同じく鳥の糞」「同じく融雪剤」「酸性雨」「直射日光」「洗車キズ」と、キリが無いほど塗装の大敵があります。これで長期間塗装の劣化が無いなどありえないですし、その状況では錆も進行している事が多いので、鈑金と全塗装は古い車にとって避けて通れない道です。

ひび割れの原因①:走行中は鉄粉まみれだから

空気中には、実は大量の細かい鉄粉が舞っています。鉄道の線路と車輪で発生したもの、溶接の煙から生じたもの、そして、自動車のブレーキダストなど、鉄粉が飛ぶ要素はたくさんあるのです。

それらが舞う中を数十km/hから100km/h以上で走るわけですから、車のボディにビシビシと命中するわけです。それを放置したまま雨や紫外線を浴びると、酸化した鉄粉が塗装を侵していき、最後はボディに達してサビ始めます。あとはサビで膨らんだ鋼板が塗装を押し上げて、割れたり剥げたりするわけです。何でも無いところをただ走っているだけでもこうなるのですから、日頃の洗車がいかに大事かわかりますね。

ひび割れの原因②:鳥の爆撃・虫の突撃

走行中にビシャ!と張り付くのは鳥の糞か虫の死骸か、気にせず放っておく人もいますが、できればすぐに取り除いてしまいたいものです。これらには放置していて酸化すると塗装の変色を招く成分が入っています。

特に夏に高速道路を走った後などは塗装が変色したように見えるほどいろいろ張り付いているので、できればすぐに洗車してあげたいところです。

ひび割れの原因③:塩ジャケができるほど塩まみれ

猛烈に雪が降る豪雪地帯ではそれほどでもありませんが、降ってはすぐに溶ける地域では凍結防止のために大量の融雪剤が撒かれます。そのほとんどは塩化カルシウムで、塩分をたっぷり含んでいるので鋼板はすぐに錆びます。

実は塩化カルシウムの厄介なのは雪が降っている時より、すっかり溶けて乾燥した後です。

何しろ「路面にシャケを寝かせておけば、塩ジャケができるほど撒く」と言われるほど塩化カルシウムを撒くので、雪とともに溶けて流れ落ちるだけでなく、路面にも大量に残ります。冬に乾燥した路面をよく見ていると、白い何かが車の通過にフワァーっと舞う様子が見えますが、全部塩化カルシウムです。

鉄粉と同様に車に命中しては塗装を侵し、酸化するまでも無く速攻でサビだすので、たとえ豪雪地帯ではなくても、雪が降って凍結防止作業車が出動したら、高速を降りたらすぐ洗車するくらいで良いと思います。

その場合、表面だけでなく下回りも流さないと、塗装だけでなく鋼板が猛烈な勢いで錆びるので注意です。

ひび割れの原因④:酸性雨や直射日光は車の塗装の天敵

クルマにとっても直射日光はよくありません。ただ日光を浴びるだけでも紫外線で次第に塗装が退色してしまうのに、そこに雨が降ると今時は酸性雨ですから、クルマは全身にたっぷり酸を浴びる事になります。

そこに直射日光で水分が蒸発して、酸だけが残ればああとはボディまで浸透していくだけです。

一番典型的なのが、雨を浴びやすく水分が残りやすい天井やボンネット、トランクで、ある程度長く青空駐車をしているクルマでは、まずこの平面部分の塗装が剥げるので、そうなるともう塗装するしかありません。

ボディカバーの中ではとても怖いことが!

青空駐車の人は、せめて紫外線や雨を避けるためにボディカバーを…と思うかもしれませんが、そう簡単にはいきません。

ガサガサしたボディカバーはかえってボディに傷を増やしますし、内側に毛を使ったボディカバーを使ったところで、中に湿気やホコリがたまり、風が吹き込んではボディに傷をつけていく事には変わりません。

結局は、定期的にカバーを外して洗車するのが一番という事になります。

洗車も優しくしなければ塗装イジメに

最終的にはどの対処法でも同じく、「しっかり洗車をする」しか無いのですが、その洗車で一番注意なのが、「表面のホコリをしっかり流して払わないうちに、ゴシゴシとこすらない。」洗車用具の中には羽毛のようなフワフワしたブラシがありますが、あれでやさしくホコリを掃き出してやるのがとても重要なのです。

そこで手抜きをすると、シャンプーしてもホコリで傷がつきますし、そのままワックスでもかけようものなら、さらに塗装にめりこんでキズを広げます。おまけにワックスの拭き取り不足が原因で、そこにホコリがたまる温床になったりもするのです。

筆者も以前、競技用のベース車両として格安で購入したクルマの色合いが何かおかしいと思ったら、洗車の方法を間違えたのか、シルバーの車体が「タワシでこすったステンレスの流し」のように白くなっていたという話がありました。

あまり気を使えない方の場合は、いっそ運を天に任せて下手な洗車などせず、いよいよ剥げたり錆びたりしたら、部分的に鈑金やパテ埋め、塗装をしてしまえばいい、と割り切るのも一つの方法かもしれません。
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