警察官に注意されることも?リトラクタブルヘッドライトを知らない人が増えている?

マツダ RX-7

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80年代に流行した「リトラクタブルヘッドライト」。現在では、製造しているメーカーはありません。しかし86トレノやRX-7、180SXなどなど。現在でも街で見かけることもありますよね。ところが、リトラクタブルヘッドライトを知らない警察官によって注意されたというウソのような話があるのです。
Chapter
リトラクタブルヘッドライトを知らない人が増えている…!?
リトラクタブルヘッドライトが採用された理由…
リトラクタブルライトの改造はOKなのか?

リトラクタブルヘッドライトを知らない人が増えている…!?

なかば冗談のような話ですが、リトラクタブルヘッドライトのスプリンタートレノを乗っていた方が、警察官に「ライトが動くので危ない」「角が人に当たったら危険」「すごい改造だ」と言われた、という投稿がtwitterにありました。

この警察官は、リトラクタブルヘッドライトの存在を知らなかったのでしょうか?

真偽はなんともいえないところですが、いずれにせよ、現在リトラクタブルヘッドライトを搭載したクルマは、マーケットから減少しています。

理由は皆さんもご存じと思いますが、衝突時の人身保護に難がある、機構による重量増およびコスト増加、ボディ強度の劣化、点灯時の空力の悪化、ポップアップ機構の故障時にヘッドライトが使えない等、スタイル以外の面でデメリットが多いことが挙げられます。

また国によっては、ヘッドランプ常時点灯の義務付けもあったりと、いまやリトラクタブルにはメリットが少ないのです。

禁止というわけではありませんが、あえて採用する理由がない、そしてライトの造形技術も進歩し、リトラクタブルタイプとしなくても充分スタイリッシュなエクステリアを開発できるということでしょう。

リトラクタブルヘッドライトが採用された理由…

スタイリッシュなエクステリアが得られる事から、スポーツ系の車種に多く搭載されたリトラクタブルヘッドライト。中にはセダンタイプのものにも採用されていた時代もありましたね。

このリトラクタブルヘッドライトの由来は、やはりクルマのエクステリアデザインの歴史から発生したものでした。クルマの前部の高さを下げる(=楔形にする)ことで、前面投影面積を減らして空気抵抗の減少を行いたいのがカーデザイナーの考え。

しかしここに問題が発生します。前頭部に装備する「ヘッドライトの最低地上高」には安全上の理由から規制があったため、低い位置へのライト設置ができなかったのです。※現在では改正されています。

ヘッドライトを高い位置に設置したい、しかしボディ前部は低く構えたい、そんな中での苦肉の策で採用されたのがリトラクタブルヘッドライト、ともいわれています。必要な時(点灯する際)に規制を満たせたので、都合が良かったといわけですね。

また、これが奏功して、フロントを低く構成するスポーツカーなどにこぞって採用されたので、リトラクタブルヘッドライト=スポーティ、というイメージが生まれたといえます。

リトラクタブルライトの改造はOKなのか?

なんとなく懐かしくも感じてしまうのですが、リトラクタブルライトを「半開き」にするカスタムや、「片目だけ固定する」といったカスタムも流行しました。

スポーツタイプのクルマはリトラクタブルヘッドライトが多かったので、他車との差別化という意味合いのあるカスタムだったのでしょうが、冒頭に述べた警察官でなくても「車検は通るのか?」と少し疑問に思ってしまいます。

これに関してですが、基本的に車検の保安基準は「光量と光軸」が問われますので、これをしっかり押さえておけば、車検は通ると思われます。

ただし、ライトは非常に重要な保安部品ですから、無理な改造は絶対に行わない方が良いですね。しっかりと光量を確保し、夜間の運転でも安全に走れるような状態を保つようにしましょう。
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