名車【トヨタ 2000GT】リトラクタブルや4輪ディスクブレーキ等の”初”の技術がたくさんあった
更新日:2024.09.09
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日本が誇る名車、2000GT。トヨタ自動車とヤマハ発動機の共同開発によって生まれたこの車は、1967年から1970年まで発売されました。
ロングノーズショートデッキという美しいスタイリングに、6気筒ツインカム2000cc高性能エンジンを搭載したこのクルマは、量産を考えず、新機構を装備することにより、走行性能の向上を図りました。今回は2000GTで初採用となった数々の技術をご紹介します。
ロングノーズショートデッキという美しいスタイリングに、6気筒ツインカム2000cc高性能エンジンを搭載したこのクルマは、量産を考えず、新機構を装備することにより、走行性能の向上を図りました。今回は2000GTで初採用となった数々の技術をご紹介します。
トヨタ 2000GTについて①|リトラクタブル・ヘッドライト
点灯時のみ外部に展開される構造を持つリトラクタブルヘッドライトを国内で初めて採用したのは2000GTでした。
自動車の車体全部の高さを下げることにより空気抵抗の減少につながるものの、安全上の理由からヘッドライトの最低地上高には規制があります。
この規制をなんとかクリアするべく、”必要な時だけ法規制を満たす位置に露出することができるヘッドライト”として着想されたこのヘッドライトは1970年後期移行のスーパーカーブームをきっかけに大人気なデザインとなりました。
その後、展開時の空気抵抗や、重量、安全面などの様々な問題がきっかけに市場から消滅してしまいましたが、現在でも自動車愛好家から絶大な支持を受けるヘッドライトです。
自動車の車体全部の高さを下げることにより空気抵抗の減少につながるものの、安全上の理由からヘッドライトの最低地上高には規制があります。
この規制をなんとかクリアするべく、”必要な時だけ法規制を満たす位置に露出することができるヘッドライト”として着想されたこのヘッドライトは1970年後期移行のスーパーカーブームをきっかけに大人気なデザインとなりました。
その後、展開時の空気抵抗や、重量、安全面などの様々な問題がきっかけに市場から消滅してしまいましたが、現在でも自動車愛好家から絶大な支持を受けるヘッドライトです。
トヨタ 2000GTについて②|4輪ディスクブレーキ
フェード現象が起こりにくく、高い制動安定性と制動諸性能をあわせもった4輪ディスクブレーキ。国内初採用された2000GTでは、ブレーキを軽く踏んだだけで高い制動力を確保するため、ブレーキブースターを装備!
さらに、ハンドブレーキをダッシュボードの下部に配置する「ステッキ型」を採用しており、曲がり部には滑車を使用しハンドブレーキ性能も向上しています。このステッキ型のブレーキレバーは、当時乗用車やトラックで多様されていたものの、スポーツカーで採用されたことはありませんでした。
さらに、ハンドブレーキをダッシュボードの下部に配置する「ステッキ型」を採用しており、曲がり部には滑車を使用しハンドブレーキ性能も向上しています。このステッキ型のブレーキレバーは、当時乗用車やトラックで多様されていたものの、スポーツカーで採用されたことはありませんでした。
トヨタ 2000GTについて③|DOHC直列6気筒1988ccエンジン搭載
トヨタ車初採用となった、DOHC直列6気筒1988ccエンジン。最高出力は150ps/6,600rpmを発生します。
当時実用車主力メーカーであったトヨタは、高性能エンジンなどはあまり得意としていませんでした。一方ヤマハは、1950年代中期からモーターサイクル業界に参入し成功を収めており、10年もの技術蓄積を重ねていたという状況。
そこでヤマハは、トヨタがクラウン用として量産していた、直列6気筒7ベアリングSOHCエンジンを流用し、DOHCヘッドを備えた強化エンジンを開発。このクラスの中では小型軽量のエンジンであった為、直列6気筒を使用しながらもフロント・ミッドシップ・レイアウトを可能にしました。
当時実用車主力メーカーであったトヨタは、高性能エンジンなどはあまり得意としていませんでした。一方ヤマハは、1950年代中期からモーターサイクル業界に参入し成功を収めており、10年もの技術蓄積を重ねていたという状況。
そこでヤマハは、トヨタがクラウン用として量産していた、直列6気筒7ベアリングSOHCエンジンを流用し、DOHCヘッドを備えた強化エンジンを開発。このクラスの中では小型軽量のエンジンであった為、直列6気筒を使用しながらもフロント・ミッドシップ・レイアウトを可能にしました。
様々な技術が盛り込まれている2000GTは、自動車技術会が選定する”日本の自動車技術240選”にも選ばれています。