30年前の少年達へ…。懐かしのどっかんターボなクルマ5選
更新日:2024.09.09
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最近では、あまり耳にする機会がない「どっかんターボ」。ベテランのクルマ好きなら、歴代の愛車の中にどっかんターボだったモデルがあるかもしれません。どっかんターボとは、ターボを備えたクルマが、ある一定の回転域に達すると、急激に過給が掛かる特性を持つエンジンおよびクルマを指します。どっかんターボ特有の性質から、そのクルマにあった運転が求められていた時代がありました。では、どっかんターボと呼ばれたモデルたちをピックアップしてご紹介しましょう。
①ホンダ シティターボⅡ
シティ ターボⅡ、通称「ブルドッグ」の名で親しまれたモデル。
1983年に登場したシティ ターボⅡは、1.2リッターターボに、インタークーラーを装備し、0.85kg/cm2の過給圧から110psの最高出力を発揮。さらに、4,000回転以下でアクセルを全開にすると、過給圧を10秒の間に約10%アップする「スクランブル・ブースト」機構を備えるなど、過激な仕様でした。
外観は、前後オーバーフェンダーにビッグパワーバルジ、エアインテークを備えたリアフェンダーなど、アグレッシブな印象。そして車重はなんと735kg!熱い走りを予感させる佇まいが魅力でした。
1983年に登場したシティ ターボⅡは、1.2リッターターボに、インタークーラーを装備し、0.85kg/cm2の過給圧から110psの最高出力を発揮。さらに、4,000回転以下でアクセルを全開にすると、過給圧を10秒の間に約10%アップする「スクランブル・ブースト」機構を備えるなど、過激な仕様でした。
外観は、前後オーバーフェンダーにビッグパワーバルジ、エアインテークを備えたリアフェンダーなど、アグレッシブな印象。そして車重はなんと735kg!熱い走りを予感させる佇まいが魅力でした。
②三菱 ランサーターボ
ランサーEX1800ターボGT、通称「ランタボ」の名で親しまれたモデル。それはつまり、ランエボの祖先であることを意味します。
現在も根強いファンを持つ1979年から1987年にかけて生産された、ランサーとしては2代目にあたるモデルです。
1.8Lエンジンは、電子制御燃料噴射と三菱重工製TC05型ターボチャージャーを装着し、最高出力135psを発揮。水冷式インタークーラーが装備された1800GSR発売は1983年。エンジンの最高出力は、160psでした。
現在も根強いファンを持つ1979年から1987年にかけて生産された、ランサーとしては2代目にあたるモデルです。
1.8Lエンジンは、電子制御燃料噴射と三菱重工製TC05型ターボチャージャーを装着し、最高出力135psを発揮。水冷式インタークーラーが装備された1800GSR発売は1983年。エンジンの最高出力は、160psでした。
③日産スカイラインターボRS(6代目)
アメリカの俳優、ポール・ニューマン氏が出演するCMを鮮明に覚えている方も多いのではないでしょうか?
「至上最高のスカイライン」のうたい文句を掲げていました。
1983年に登場し、市販車の雰囲気を色濃く残したシルエットフォーミュラとしてサーキットを走ったり、西部警察の劇中車としても起用され、当時の少年達の心を鷲掴みにしました。翌年には、2.0L DOHCターボにインタークーラーを搭載したRS-X ターボCは、最高出力205psを発生しました。
「至上最高のスカイライン」のうたい文句を掲げていました。
1983年に登場し、市販車の雰囲気を色濃く残したシルエットフォーミュラとしてサーキットを走ったり、西部警察の劇中車としても起用され、当時の少年達の心を鷲掴みにしました。翌年には、2.0L DOHCターボにインタークーラーを搭載したRS-X ターボCは、最高出力205psを発生しました。
④スターレットターボ
スターレットターボGT、通称「スタタボ」の名で親しまれたモデル。
発売されたのは平成元年ですが、4代目スターレットにあたる、GT(EP82)はどっかんターボとしてその名を歴史に刻んだと言えるでしょう。
1.3リッターターボに、車重はなんと830kg!安全装備等々で車重が増加した現代からは信じられないほどの軽量なクルマでした。現行ヴィッツの各グレードの車重が1,000kg前後なので、いかに軽いかが分かるはずです。
発売されたのは平成元年ですが、4代目スターレットにあたる、GT(EP82)はどっかんターボとしてその名を歴史に刻んだと言えるでしょう。
1.3リッターターボに、車重はなんと830kg!安全装備等々で車重が増加した現代からは信じられないほどの軽量なクルマでした。現行ヴィッツの各グレードの車重が1,000kg前後なので、いかに軽いかが分かるはずです。
⑤ポルシェ911ターボ(930)
日本において「ターボ=速さの象徴」として君臨していたクルマに、ポルシェターボの名を連想する方も少なくないはず。
2017年現在から約30年前で、すでに300馬力近いパワーをたたき出す性能、左右に大きく張り出したリアフェンダーや、大型のスポイラー、レースでの戦績。あらゆる側面において当時の日本車を圧倒する存在でした。
若いときにこのクルマの後ろ姿を見せつけられ、憧れと悔しさの複雑な感情を抱いた人も多いのではないでしょうか。
2017年現在から約30年前で、すでに300馬力近いパワーをたたき出す性能、左右に大きく張り出したリアフェンダーや、大型のスポイラー、レースでの戦績。あらゆる側面において当時の日本車を圧倒する存在でした。
若いときにこのクルマの後ろ姿を見せつけられ、憧れと悔しさの複雑な感情を抱いた人も多いのではないでしょうか。
改造することで、あえて強烈などっかんターボに
容量の大きいターボに交換するなどの改造を施すことで、意図的に「どっかんターボ」の特性を手に入れたクルマも存在しました。
一例として、R32型GT-Rなどに大型のタービンを組み込み、ノーマル状態ではツインターボだったものをシングルターボ化。ノーマルのカタログ数値である280馬力の倍近い、500馬力をたたき出すマシンが現れたかと思えば、800馬力を標榜する個体が登場するなど、最高出力が急激に高まっていきました。
このように、かつてターボが搭載されたモデルは「速さやパワーの象徴」として位置付けられていたように思われます。
しかし、最近のターボは、これまで大排気量だったエンジンをダウンサイジングする際に用いられる「効率や環境への配慮の一環」としての側面も持ちはじめています。その波は、ポルシェやフェラーリなど、本来NAエンジンだったモデルにまでおよんでいます。
技術の進歩により、どっかんターボは過去のものとなりました。と同時に、高回転型のNAエンジンも絶滅危惧種となる時代が訪れるのでしょうか?
一例として、R32型GT-Rなどに大型のタービンを組み込み、ノーマル状態ではツインターボだったものをシングルターボ化。ノーマルのカタログ数値である280馬力の倍近い、500馬力をたたき出すマシンが現れたかと思えば、800馬力を標榜する個体が登場するなど、最高出力が急激に高まっていきました。
このように、かつてターボが搭載されたモデルは「速さやパワーの象徴」として位置付けられていたように思われます。
しかし、最近のターボは、これまで大排気量だったエンジンをダウンサイジングする際に用いられる「効率や環境への配慮の一環」としての側面も持ちはじめています。その波は、ポルシェやフェラーリなど、本来NAエンジンだったモデルにまでおよんでいます。
技術の進歩により、どっかんターボは過去のものとなりました。と同時に、高回転型のNAエンジンも絶滅危惧種となる時代が訪れるのでしょうか?