国産旧車で価格が高騰している車種5選|2000GTやスカイラインR30型
更新日:2024.09.09
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ここ数年、旧車が高騰をしております。代表的なものは空冷時代のポルシェ911シリーズが挙げられますが、この波は国産車にも及んでおります。今回は高騰している国産旧車事情に触れてみたいと思います。
旧車の高騰の原因は
大きな要因として、2009年に行われた「エコカー補助金制度」が挙げられます。記憶に新しい方も多いと思いますが、車齢が13年以上経過した車を「廃車に」して、エコカーに乗り換えれば25万円の補助金を出しますよ、というスクラップインセンティブです。
もちろん自動車産業、雇用、を廻していくという要素もある施策ではあったでしょうから、そのすべては否定しませんが、しかしこれにより貴重な「名車」や「スポーツカー」を廃車にしてしまった方も多く、この事が現在の市場での「需要と供給」を崩し、高騰を招いた要因といえます。
また、かつてこうしたクルマ達に憧れていた世代が、子育ても終わり、また戻ってきた、という時代性もあるかもしれませんね。そんな中、高騰している国産旧車たちを挙げていきたいと思います。
もちろん自動車産業、雇用、を廻していくという要素もある施策ではあったでしょうから、そのすべては否定しませんが、しかしこれにより貴重な「名車」や「スポーツカー」を廃車にしてしまった方も多く、この事が現在の市場での「需要と供給」を崩し、高騰を招いた要因といえます。
また、かつてこうしたクルマ達に憧れていた世代が、子育ても終わり、また戻ってきた、という時代性もあるかもしれませんね。そんな中、高騰している国産旧車たちを挙げていきたいと思います。
国産旧車で価格が高騰している車種5選
トヨタ 2000GT…約1億円
ダントツNo.1のプレミアムクラシックカーは皆さん想像どおり、1967年発表のトヨタ2000GTです。フルレストアしたものは約1億円!ノンレストアのオリジナルコンディションのものでも7000万円前後というから、もはや芸術品、といえますね…。
1967~1970年までの生産台数はわずか337台、うち国内市場に流通したものは218台といわれています。現在では100台程度残存?ともいわれています。
発売当時のトヨタ2000GTの価格は238万円。1967年当時の大卒者の初任給がおおむね2万6000円前後であったそうですから、今の感覚だと約2000万円ほどの価格だったといえます。その基準で考えても、約5倍の資産価値になっているといえますね…。
1967~1970年までの生産台数はわずか337台、うち国内市場に流通したものは218台といわれています。現在では100台程度残存?ともいわれています。
発売当時のトヨタ2000GTの価格は238万円。1967年当時の大卒者の初任給がおおむね2万6000円前後であったそうですから、今の感覚だと約2000万円ほどの価格だったといえます。その基準で考えても、約5倍の資産価値になっているといえますね…。
日産 スカイラインハードトップGT-R(ケンメリ)…約2500万円
スカイラインGT-Rといえば「ハコスカ」が人気旧車の定番…しかしハコスカ以上に高騰しているのが、後継の1973年式~のケンメリGT-R(KPGC110)なんです。
何故かといえば、は当時の排ガス規制の関係があり、197台のみの生産、さらに流通したのはたったの195台…という稀少性からです。
GT-Rを冠しながらレースに出場する機会を得られなかった悲運のモデルでもありますが、その個性的なボディと稀少性で21世紀の現在、その価値が高騰している、なんとも数奇な運命の一台といえますね…。
何故かといえば、は当時の排ガス規制の関係があり、197台のみの生産、さらに流通したのはたったの195台…という稀少性からです。
GT-Rを冠しながらレースに出場する機会を得られなかった悲運のモデルでもありますが、その個性的なボディと稀少性で21世紀の現在、その価値が高騰している、なんとも数奇な運命の一台といえますね…。
日産 スカイラインGT-R(ハコスカ)…約1500万円
ケンメリに次いで高騰しているのが、1969年発表のスカイラインGT-R(KPGC10 / PGC10)です。
これは旧車の定番、といえるモデルですよね。レースシーンでの伝説的な活躍も相まって、根強い人気を誇るマシン。価格面でのケンメリとの違いは、やはり生産台数といえます。ハコスカGT-Rは4ドア・2ドアモデルを合算すると約2000台の生産がなされております。
このハコスカ等で脚光を浴びたS20系エンジンは現在でもストックパーツが残存しており、オーバーホールも可能といわれています。現代でもまだ維持できる、というのも選択肢として人気となっている一因かもしれませんね。
これは旧車の定番、といえるモデルですよね。レースシーンでの伝説的な活躍も相まって、根強い人気を誇るマシン。価格面でのケンメリとの違いは、やはり生産台数といえます。ハコスカGT-Rは4ドア・2ドアモデルを合算すると約2000台の生産がなされております。
このハコスカ等で脚光を浴びたS20系エンジンは現在でもストックパーツが残存しており、オーバーホールも可能といわれています。現代でもまだ維持できる、というのも選択肢として人気となっている一因かもしれませんね。
マツダ コスモスポーツ…約500万円
言わずと知れた、元祖ロータリーです。東洋工業(現マツダ)が社運をかけて開発に取り組んだマシン。フューチャリスティックなデザインが今でも新鮮なスタイルであり、そこにマウントされたロータリーエンジンは前期型は110㎰、後期型は128㎰を発揮しました。
この元祖ロータリーエンジンも低く、後方に配置されフロント・ミッドシップレイアウトのコンセプトの初出モデルとしても興味深いモデル。1972年9月までに累計1176台が生産されたそうです。
ここ数年、やはり価格が高騰してきており、オリジナルコンディションで状態のいいものは約500万円の相場といわれています。
また関連していえば、RX-7(FD3S)の最終モデル、SPRIT-Rも高騰しており、400万円を超えるものも出てきています。耐久性の低いロータリーエンジンゆえに、良いコンディションのものはコレクター人気が高まっているといえそうです。
この元祖ロータリーエンジンも低く、後方に配置されフロント・ミッドシップレイアウトのコンセプトの初出モデルとしても興味深いモデル。1972年9月までに累計1176台が生産されたそうです。
ここ数年、やはり価格が高騰してきており、オリジナルコンディションで状態のいいものは約500万円の相場といわれています。
また関連していえば、RX-7(FD3S)の最終モデル、SPRIT-Rも高騰しており、400万円を超えるものも出てきています。耐久性の低いロータリーエンジンゆえに、良いコンディションのものはコレクター人気が高まっているといえそうです。
日産 スカイライン(R30)2000ターボ RS-X…約300万円
ここで唯一80年代の意外なクルマを紹介します。ご存じスカイラインのR30シリーズ鉄仮面。数年前までは数十万円で買えたモデルですが、人気が高まってきており、状態の良いものは300万円のプライスタグがつくものもあるとか。
冒頭記したように、若い頃に乗っていた車を生活が落ち着いてきた今もう一度…という世代に人気なのかもしれません。
冒頭記したように、若い頃に乗っていた車を生活が落ち着いてきた今もう一度…という世代に人気なのかもしれません。
この先も高騰を続けるであろう、旧車事情…
当然ながら60年代~70年代の旧車が高騰しており、残存台数は減る一途ですから、稀少性は高まり高騰傾向は続くでしょう。
またスカイライン(鉄仮面)のように、80年代のクルマにもプレミアムが付きだしているのも気になる所でしょう。こないだまで数十万円で買えたものが、時代が経て新たな価値が見いだされてくると、高騰していく、一つの例といえそうです。
「またいつか乗りたいな」なんて思っていた身近なクルマまでもが「旧車」として高騰していく…。やはり乗れる時に乗る、というのが悔いなく送れるカーライフといえそうですね…。
またスカイライン(鉄仮面)のように、80年代のクルマにもプレミアムが付きだしているのも気になる所でしょう。こないだまで数十万円で買えたものが、時代が経て新たな価値が見いだされてくると、高騰していく、一つの例といえそうです。
「またいつか乗りたいな」なんて思っていた身近なクルマまでもが「旧車」として高騰していく…。やはり乗れる時に乗る、というのが悔いなく送れるカーライフといえそうですね…。