買って分かった!クリーンディーゼルのメリットと分かっておく事とは?
更新日:2024.09.09
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今回は、クリーンディーゼルについてご紹介します。
今やクリーンディーゼルと言えば時代のトレンドです。かつてのディーゼルとは異なり排ガスもクリーンで音も静か、メルセデス・ベンツやBMWといったハイエンド輸入車モデルがこのマーケットを開拓し、マツダのスカイアクティブディーゼルによって国産車にも広がりを見せました。
コンパクトカーからセダン、ステーションワゴン、SUVと様々なラインナップで身近な存在となったクリーンディーゼルエンジンについて、実際に購入したマツダ 4代目デミオXD(LDA-DJ5AS )を通してわかったメリットと購入前に知っておきたい事をレポートします。
今やクリーンディーゼルと言えば時代のトレンドです。かつてのディーゼルとは異なり排ガスもクリーンで音も静か、メルセデス・ベンツやBMWといったハイエンド輸入車モデルがこのマーケットを開拓し、マツダのスカイアクティブディーゼルによって国産車にも広がりを見せました。
コンパクトカーからセダン、ステーションワゴン、SUVと様々なラインナップで身近な存在となったクリーンディーゼルエンジンについて、実際に購入したマツダ 4代目デミオXD(LDA-DJ5AS )を通してわかったメリットと購入前に知っておきたい事をレポートします。
クリーンディーゼルのメリットについて①|クリーンディーゼルとは?
そもそもディーゼルエンジンとは、ガソリンではなく軽油を燃料とするエンジンのことを言います。ガソリンエンジンは点火プラグで着火するのに対して、ディーゼルエンジンは点火装置を必要とせず、圧縮されて高温になった空気に直接燃料を噴射し、燃料の自己着火により燃焼させるということも特徴のひとつです。
ディーゼルエンジンの方が、大きなエンジンをつくりやすい、燃料代が安く燃費性能にも優れている、クルマの維持費を抑えられるなど多くのメリットがありますが、不完全燃焼が起こりやすく、窒素酸化物や粒子状物質などの大気汚染ガスが出やすいということがデメリットでした。
そのため、2000年代に入ってから、排出ガスによる大気汚染が問題視されるようになり、2003年には「ディーゼル車規制条例」が制定。この条例の基準を満たさないディーゼル車の走行を禁止されるなど、ディーゼル車の規制強化が行われました。この環境問題に配慮した新たなディーゼルエンジンとして、クリーンディーゼルエンジンが誕生したのです。
ディーゼルエンジンの方が、大きなエンジンをつくりやすい、燃料代が安く燃費性能にも優れている、クルマの維持費を抑えられるなど多くのメリットがありますが、不完全燃焼が起こりやすく、窒素酸化物や粒子状物質などの大気汚染ガスが出やすいということがデメリットでした。
そのため、2000年代に入ってから、排出ガスによる大気汚染が問題視されるようになり、2003年には「ディーゼル車規制条例」が制定。この条例の基準を満たさないディーゼル車の走行を禁止されるなど、ディーゼル車の規制強化が行われました。この環境問題に配慮した新たなディーゼルエンジンとして、クリーンディーゼルエンジンが誕生したのです。
クリーンディーゼルのメリットについて②|ディーゼルとクリーンディーゼルの違い
環境問題に対応する形で誕生したクリーンディーゼルエンジン。従来のディーゼルエンジンとの大きな違いは、コモンレールシステムという燃料噴射システムを搭載していることです。このコモンレールシステムを搭載したことで、ポンプよりも高い圧力をかけることができるようになりました。それを電子制御することで、完全燃焼に近づけることを実現。
これにより不完全燃焼が原因で排出されていたススや排気ガスを抑えることに成功し、ディーゼルエンジンの大きなデメリットであった有害物質を排出するという問題をクリアしたのです。また、尿素SCRシステムや微粒子捕集フィルターといった窒素酸化物や粒子状物質の排出を抑える工夫も施されています。
尿素SCRシステムは、窒素酸化物とアンモニアを化学反応させることで窒素酸化物を浄化させることができ、エンジンから排出される排気ガスを微粒子捕集フィルターでろ過することで、排出される粒子状物質の量を抑えることが可能となっています。このような新しいシステムを導入することで、クリーンディーゼルエンジンは従来のディーゼルエンジンのデメリットとなっていた環境面の課題を克服しています。
これにより不完全燃焼が原因で排出されていたススや排気ガスを抑えることに成功し、ディーゼルエンジンの大きなデメリットであった有害物質を排出するという問題をクリアしたのです。また、尿素SCRシステムや微粒子捕集フィルターといった窒素酸化物や粒子状物質の排出を抑える工夫も施されています。
尿素SCRシステムは、窒素酸化物とアンモニアを化学反応させることで窒素酸化物を浄化させることができ、エンジンから排出される排気ガスを微粒子捕集フィルターでろ過することで、排出される粒子状物質の量を抑えることが可能となっています。このような新しいシステムを導入することで、クリーンディーゼルエンジンは従来のディーゼルエンジンのデメリットとなっていた環境面の課題を克服しています。
クリーンディーゼルのメリットについて③|4代目マツダ デミオXDのクリーンディーゼルモデルは秀逸コンパクトカー
クリーンディーゼルについて解説したところで、いよいよ本題に移りましょう。5ナンバーのコンパクトカーといえば日常使いからホットハッチの存在まで幅広い用途に対応してくれる、多くの人が一度は乗ったことのあるジャンルではないでしょうか。
筆者は5ナンバーコンパクトの代名詞ともいえるフォルクスワーゲン ポロ(6R型)からの乗り換えとなった事もあり、このセグメントの最右翼としてマイカーで迎えたマツダ デミオXDには改めて感心させられたことがあります。まず、純粋にクルマとしてのポテンシャルが高いことです。
走る・曲がる・止まるといった基本性能が高いこと。この点はフォルクスワーゲン ポロと比較したとしても、一長一短なので一概にどちらがオススメとは言えませんが、車両価格など加味するとマツダ デミオXDはとても優秀なクルマでしょう。フロントシートの作りも良く、きちんと姿勢を整えて乗れば輸入車のシートに負けず長距離も快適に運転でき疲労感も感じません。
マツダ デミオXDはディーゼルモデルであることを示すフロントグリルの赤いラインと相まって見た目からカッコよく、さらに乗っても優秀と5ナンバーハッチバックとしては非常によくできています。ネックとしては後部座席の居住性ですが、このあたりを優先する人はそもそも3ナンバーを検討するべきでしょう。ナビの使い勝手も決して国産車比で優秀とは言えませんが、輸入車からの乗り換えだと必要十分と言ったところでしょうか。
筆者は5ナンバーコンパクトの代名詞ともいえるフォルクスワーゲン ポロ(6R型)からの乗り換えとなった事もあり、このセグメントの最右翼としてマイカーで迎えたマツダ デミオXDには改めて感心させられたことがあります。まず、純粋にクルマとしてのポテンシャルが高いことです。
走る・曲がる・止まるといった基本性能が高いこと。この点はフォルクスワーゲン ポロと比較したとしても、一長一短なので一概にどちらがオススメとは言えませんが、車両価格など加味するとマツダ デミオXDはとても優秀なクルマでしょう。フロントシートの作りも良く、きちんと姿勢を整えて乗れば輸入車のシートに負けず長距離も快適に運転でき疲労感も感じません。
マツダ デミオXDはディーゼルモデルであることを示すフロントグリルの赤いラインと相まって見た目からカッコよく、さらに乗っても優秀と5ナンバーハッチバックとしては非常によくできています。ネックとしては後部座席の居住性ですが、このあたりを優先する人はそもそも3ナンバーを検討するべきでしょう。ナビの使い勝手も決して国産車比で優秀とは言えませんが、輸入車からの乗り換えだと必要十分と言ったところでしょうか。
クリーンディーゼルのメリットについて④|4代目マツダ デミオXDのクリーンディーゼルモデルは軽井沢への上り路面もスイスイ!
街中を抜けて軽井沢に出かけるとさらにその走行性能に感心させられます。デミオXDのディーゼルの走りに感心したのは軽井沢に向かう途中の国道18号碓井バイパスを上っている時でした。フォルクスワーゲン ポロの直噴ターボエンジンと比較すると出足の軽快さはガソリン仕様であるポロが一歩速いです。
市街地走行が中心となると出足の速さからポロの初期加速のメリットを感じることは多かったのですが、上り坂となるとディーゼルのメリットが光ります。中速域でのトルクの太さのおかげで、コーナーを旋回中でもアクセルの一踏みで車体はグイっと前に出ます。
また、ガソリンエンジンと比較してディーゼルモデルはエンジンマウントが非常に大きく、高強度に仕上がっているのでハンドルやブレーキの操作が安心して行えます。
エントリーモデルの車だと速度を上げた時のハンドル、ブレーキ操作に不安定感を覚える人も少なくないと思います。しかし同じ道を実走して比較してもデミオの走行性能は決して世界基準に引けを取りません。郊外に出るほど、スカイアクティブディーゼルの素性の良さを体感できます。
市街地走行が中心となると出足の速さからポロの初期加速のメリットを感じることは多かったのですが、上り坂となるとディーゼルのメリットが光ります。中速域でのトルクの太さのおかげで、コーナーを旋回中でもアクセルの一踏みで車体はグイっと前に出ます。
また、ガソリンエンジンと比較してディーゼルモデルはエンジンマウントが非常に大きく、高強度に仕上がっているのでハンドルやブレーキの操作が安心して行えます。
エントリーモデルの車だと速度を上げた時のハンドル、ブレーキ操作に不安定感を覚える人も少なくないと思います。しかし同じ道を実走して比較してもデミオの走行性能は決して世界基準に引けを取りません。郊外に出るほど、スカイアクティブディーゼルの素性の良さを体感できます。
クリーンディーゼルのメリットについて⑤|イチバン気になる!クリーンディーゼルの燃料費とその他の費用
さて、ここで最も気になるお金の話です。筆者の地域では2020年7月時点の軽油の値段は98円。フォルクスワーゲン ポロのハイオクは131円ですから単純に33円差です。さらに夏場のエアコン使用時でデミオの市街地走行燃費は20㎞/L。ポロは14㎞/L程度でした。1ヶ月に1,000㎞程の距離を走行すると仮定するとマツダ デミオXDの燃料費は4,900円。
フォルクスワーゲン ポロは約9,300円とほぼ倍の金額です。車両価格で40-50万円の差額と想定しても圧倒的に費用面ではマツダ デミオが有利となります。実際に筆者のマイカーはMTという事もありガソリンタンクが35Lと軽自動車並みのサイズなので1回の給油金額はほぼ毎回3,000円に満たないのです。
これは心理的にも「買ってよかった!」という満足感が高いですね。
フォルクスワーゲン ポロは約9,300円とほぼ倍の金額です。車両価格で40-50万円の差額と想定しても圧倒的に費用面ではマツダ デミオが有利となります。実際に筆者のマイカーはMTという事もありガソリンタンクが35Lと軽自動車並みのサイズなので1回の給油金額はほぼ毎回3,000円に満たないのです。
これは心理的にも「買ってよかった!」という満足感が高いですね。
クリーンディーゼルのメリットについて⑥|クリーンディーゼル車を購入する前に知っておきたい知識
クルマ好きには非常に評価点の高いクリーンディーゼルですが、購入してからの維持に関しては事前に知っておきたい事もあります。先の記述の通り、「発進の初速は遅い!」の一言に尽きます。直噴ターボというエンジンながらもガソリンと比較すると1,500回転以上回らない段階の加速はもたつきます。
一方、フォルクスワーゲン ポロはそれ以下の1,400回転で最大トルクを発生する特性があり、発進初速は明らかに快適です。デミオXDはポロの時より「出足が遅い」と認識してアクセルを踏まないと、特に信号など停車状態からの発進では後続車両に追突される心配をする場面がありました。
また、エンジンオイルについても特殊です。最近の輸入車はロングライフオイルを採用することが多く、交換サイクルは1年に1度と謳っています。スカイアクティブも説明書では1年もしくは1万㎞での交換と記載されています。
しかし、実際では5,000㎞での交換が必須となります。ディーゼルエンジンはガソリンよりススを多く発生し、これを処理するために二次的に燃料を燃やすためエンジンオイルに燃料が混ざったりオイルが希釈されたりと、ガソリンエンジンに比べてオイルには厳しいコンディションです。
一方、フォルクスワーゲン ポロはそれ以下の1,400回転で最大トルクを発生する特性があり、発進初速は明らかに快適です。デミオXDはポロの時より「出足が遅い」と認識してアクセルを踏まないと、特に信号など停車状態からの発進では後続車両に追突される心配をする場面がありました。
また、エンジンオイルについても特殊です。最近の輸入車はロングライフオイルを採用することが多く、交換サイクルは1年に1度と謳っています。スカイアクティブも説明書では1年もしくは1万㎞での交換と記載されています。
しかし、実際では5,000㎞での交換が必須となります。ディーゼルエンジンはガソリンよりススを多く発生し、これを処理するために二次的に燃料を燃やすためエンジンオイルに燃料が混ざったりオイルが希釈されたりと、ガソリンエンジンに比べてオイルには厳しいコンディションです。
このためオイル自体の性能が低下し、またオイル上りという現象も引き起こす可能性があるため、半年または5000kmごとのオイル交換は必須です。
国産車のユーザーはこの頻度でのオイル交換をする方が多いと思いますのでこのあたりは抵抗がないと思います。さらに、オイルの費用もおよそ7,500円とコンパクトカーとしては高額です。フォルクスワーゲンのオイル交換は1年サイクルでも15,000円程度ですから、半年ごとに7,500円となるとオイルフィルターまで含めるとむしろ輸入車と比較しても割高な金額です。
しかも、オイル希釈というリスクも考えるとエンジンオイルの管理はガソリンモデルより注意しないといけません。ちなみに、同じディーゼルでもBMWは1年、15,000kmの耐久性を謳っており実際に使用している知人もこの交換サイクルで特に不具合は無いそうです。
国産車のユーザーはこの頻度でのオイル交換をする方が多いと思いますのでこのあたりは抵抗がないと思います。さらに、オイルの費用もおよそ7,500円とコンパクトカーとしては高額です。フォルクスワーゲンのオイル交換は1年サイクルでも15,000円程度ですから、半年ごとに7,500円となるとオイルフィルターまで含めるとむしろ輸入車と比較しても割高な金額です。
しかも、オイル希釈というリスクも考えるとエンジンオイルの管理はガソリンモデルより注意しないといけません。ちなみに、同じディーゼルでもBMWは1年、15,000kmの耐久性を謳っており実際に使用している知人もこの交換サイクルで特に不具合は無いそうです。
マツダを選ぶユーザーは走りへのこだわりが強い人も多いのではないでしょうか。他の国産ブランドと比較して店舗数やスタッフのレベルは差異がある点は否めません。
ある程度特殊な扱いを要求するクリーンディーゼルエンジンや、あるいはロータリーエンジンなどは、気持ちよく長く付き合うためには購入前に適切な知識とアドバイスを元に車種を選びたいものです。
みなさんもクリーンディーゼルを購入された後に気持ち良いカーライフが実現できるとよいですね。
ある程度特殊な扱いを要求するクリーンディーゼルエンジンや、あるいはロータリーエンジンなどは、気持ちよく長く付き合うためには購入前に適切な知識とアドバイスを元に車種を選びたいものです。
みなさんもクリーンディーゼルを購入された後に気持ち良いカーライフが実現できるとよいですね。