レクサスISのエクステリア(外装)やデザインの特徴や機能を解説【プロ徹底解説】

レクサスIS500

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2013年の販売開始から9年が経過したロングセラーモデルのレクサスIS。現在販売されているモデルは、2020年に行ったマイナーチェンジで内外装が変更されています。

「Agile(俊敏)&Provocative(挑発的)」というデザインコンセプトの元、ヒューマンセンターシルエットの考え方を導入し、スピンドルグリルを起点とする立体構成となりました。ここでは、現行型レクサスISのエクステリアやデザインについて紹介します。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
レクサスISのデザインコンセプトは「Agile(俊敏)&Provocative(挑発的)」
レクサスISのフロントマスクの特徴や機能、デザイン
レクサスISのサイドビューの特徴や機能、デザイン
レクサスISのリアビューの特徴や機能、デザイン

レクサスISのデザインコンセプトは「Agile(俊敏)&Provocative(挑発的)」

レクサスISのデザインコンセプトは「Agile(俊敏)&Provocative(挑発的)」。

低重心の運動性能の高さを予感させるアグレッシブなデザインを徹底的に追求することで、これまでの4ドアセダンになかったワイド&ローかつ流麗なクーペシルエットを実現しています。
現行型レクサスISは2013年に登場し、2020年11月に大幅な改良を行っています。

外観では、フロントキャビンとA、Bピラー以外を全面的に変更しています。加えて、全幅の拡大、タイヤの大径化などデザインを一新しています。

改良されたレクサスISは気持ちの良い走りを予感させるワイドで低重心なプロポーションとなっています。

改良前に比べてヘッドランプ上端を大きく下げることで、重心の低さを表現しています。

また緩やかに傾斜したリアクォーターピラーがサイドから回り込む引き締まったキャビンシルエットとなっています。

さらに、タイヤの大径化による片側15mm増をすべてフレアの張り出しに使用し、ワイドで低重心な構えを実現しています。

レクサスISのフロントマスクの特徴や機能、デザイン

ヒューマンセンターシルエットの考え方を取り入れて、新しい意匠に変更したスピンドルグリルを起点とする立体構成がレクサスの特徴です。

低重心かつアグレッシブなフロントビュー。そして低い先端から始まる立体感やL字型のクリアランスランプを際立たせた新型の薄型ヘッドランプで低重心を強調しています。

スポーティさを追求したスピンドルグリルは、グリルの先端を起点に立体的な多面体構造とすることで、押し出し感を強調。
スピンドルグリルをモチーフとしたブロック形状のメッシュパターンを組み合わせることでスポーティな印象を強めています。

また、グリル両サイドの枠をメッキ加飾し、スピンドルグリルを強調しながら、軽快さ、若々しさを表現しています。
一方、スポーティグレードの“F SPORT”のグリルパターンは、LSの“F SPORT”から統一したメッシュパターンを採用し、レクサスのスポーツイメージを継承。

さらにグリルロア部に、RC Fからインスピレーションを得たエアインテークを構成することで、スポーティさを強化している。

また、新開発された3眼薄型ヘッドランプと単眼薄型ヘッドランプは、白く鋭く際立つL字型のクリアランスランプ下に、小型のロー&ハイビームLEDユニットを配置。

これにより、ワイド&ローなスタイリングに効果を与えている。

レクサスISのサイドビューの特徴や機能、デザイン

レクサスISは抑揚あるサイドビューが特徴です。フロントタイヤから始まる立体的で低いフロントフェンダーを強調。

サイドには後方で蹴り上げるロッカーの造形と全体のシンプルで艶のある面を基本としながら、エッジを効かせることによりスポーティな印象を強調させることに成功しています。

そしてリアタイヤに向かう張り出した造形によってこれまでの4ドアセダンにはないアグレッシブなデザインを目指しています。

特に緩やかに傾斜したリアクォーターピラーがサイドから回り込む引き締まったキャビンと張り出したリアフェンダーとのコントラストによってアグレッシブな印象を際立たせています。
レクサスISのサイドビューは操安ベルトモール構造を採用。

これはベルトモール段差の面一化によって固定渦を発生させ、Cピラー部の風流れが車体表面に沿う設計としたことにより、優れた操縦安定性を発揮します。また、面一化は意匠性にも寄与しています。

レクサスISのリアビューの特徴や機能、デザイン

レクサスISのリアビューは重心なスタンスを表現するデザインを採用しています。低いショルダーやラゲージ後端と立体的なバンパーガーニッシュによって低重心を感じさせる構えを実現しています。

リアバンパーにはフィンとリアバンパー内のエアーを排出するスリットを設定。これにより、優れた空力性能と操縦安定性を確保しています。LEDリアコンビネーションランプはLシェイプと呼ばれる一文字シグネチャーランプを採用することで、ワイド感を強調しています。

ボディカラーはソニックイリジウム、ソニッククロムという2色のシルバーの新色を加えて、全10色を用意しています。

そのうち、ラディアントレッドコントラストレイヤリングなど3色は“F SPORT”専用色となっています。
全幅を+30mm拡大したことで、ワイド&ローのフォルムとなったレクサスIS。

その結果、大径ホイールも装着可能となり走行性能を向上させています。まさにレクサスISの高いポテンシャルがデザインによって表現されていると言っても言いすぎではないでしょう。

2度目のマイナーチェンジではフロントキャビンとA/Bピラー以外を全面的に変更するなどフルモデルチェンジ並に手が加えられています。
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