5.0L NA V8エンジン対決!フォード マスタングとレクサス RC Fを徹底比較

マスタング 広報写真

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アメリカンスポーツの王道とも言えるマスタングのパッケージは、今や希少と言える大排気量自然吸気エンジンのFRです。

世界でもこのパッケージを採用するモデルはそう多くありません。そんなモデルの中からライバルをピックアップしてマスタングと比較して見てみましょう。

写真・文:西川昇吾/車両協力:BUBU横浜

西川 昇吾|にしかわ しょうご

1997年生まれ。富士スピードウェイ近隣で生まれ育ち、大学で自動車に関する学習をする傍ら、自動車ライターとしての活動を始める。過去にはコミュニティFMのモータースポーツコーナーにてレギュラー出演経験あり。「書くこと、喋ることで自動車やモータースポーツの面白さを伝える」を目標とし、様々なジャンルのライティングや企画に挑戦中。

西川 昇吾
Chapter
マスタングと同じパッケージを採用するレクサスRC F
RC Fが優れているポイント
マスタングが優れているポイント
最後に所有する内燃機関の愛車として

マスタングと同じパッケージを採用するレクサスRC F

排気量自然吸気エンジンのFRという条件で絞り、今回ライバルとして選んだのはレクサスRC Fです。

レクサスの2ドアクーペモデルRCをベースに、サーキット走行も視野に入れたプレミアムスポーツとして開発されたRC Fは自然吸気の5.0L V8エンジンを搭載し、FRレイアウトで駆動します。

他のエンジンラインアップやAWDの設定はなく、大排気量自然吸気FRスポーツというマスタングと同じ希少性の高いパッケージを採用しているのです。
搭載されたエンジンは最高出力354kW(481PS)最大トルク535Nm(54.6kgm)というスペックで、マスタングGTの最高出力338kW(460PS)最大トルク569Nm(58.0kgf)というスペックにとても近いです。RC Fのトランスミッションは8速ATのみとなっています。

ハイパワーFRという一見すると乗りこなすのが難しそうな印象を受けるRC Fですが、開発テーマは「走りを楽しみたい人なら誰でも、運転スキルに関係なく笑顔になれるスポーツカー」。

そのため駆動力制御システムのTVDやスポーツモード付統合車両姿勢安定制御システムVDIMが設定されています。これにより様々なドライバーが安心してスポーツ走行を楽しめるようになっているのです。

RC Fが優れているポイント

RC Fは先に紹介したように車両制御系の電子制御システムが充実しており、ドライバーフレンドリーなハイパワーFRとなっています。また、専用のエアロパーツは空力を考えて設計されているのはもちろんのこと、冷却性能にも配慮。

さらに純正でオイルクーラーを装備しているなど、サーキットでのスポーツ走行を主眼に置いているのが分かる装備が備わっているのがRC Fの優れているポイントです。
しかしながら所有する上で何と言っても嬉しいのはトラブル時の安心感や日本語に言語対応したナビゲーションシステムでしょう。レクサスは日本ブランドであるため、当然日本中にディーラーはありますし、扱いやすいナビゲーションシステムも日本語で操作可能。

また、24時間365日つながるオーナーズデスクドライブサポートなどが用意されています。

マスタングが優れているポイント

スペックが近いマスタングGTで考えた場合、実用性や性能といった部分ではRC Fに敵うことは難しいでしょう。しかし、日本車やヨーロッパ車にはない唯一無二の個性や、独特の雰囲気はマスタングでしか味わえないと言えます。このような数値では語ることのできない部分がマスタングの優れているポイントです。
また、マニュアルトランスミッションが選択できるというのもマスタングが優れているポイントと言えます。この価格帯のモデルになってくると、DCTやスポーツATなどの2ペダルトランスミッションがほとんどですが、マスタングの場合6速マニュアルトランスミッションを選択することができます。

排気量自然吸気エンジンを搭載している時点で既に希少性が高いですが、それをマニュアルトランスミッションで操ることができるモデルは、より希少な存在です。
人と被りにくいという点も優れているポイントと言えるでしょう。フォードの正規輸入がなくなった今、マスタングを乗るというのはなかなかに通好みの選択と言えます。自身の個性をクルマで表現したいという人はマスタングを選択肢に入れるのは多いにアリです。

最後に所有する内燃機関の愛車として

マスタングとRC Fは共に5リッターの自然吸気V8エンジンを搭載したFRモデル。クルマ好き、運転好きでなければ選択することはないでしょう。しかしながら大排気量自然吸気エンジンが好きというマニアは一定数存在します。今後の規制などを考えるとそのようなマニアたちに残された時間は少ないかもしれません。

フォードが日本市場から撤退したため、正規輸入という形ではありませんが、まだまだどちらも新車で購入することができます。内燃機関最後の愛車として今回の2車種を選択肢に入れてみるのもいいのではないでしょうか。
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