レクサスNXの内装・インテリアは手綱をモチーフにした新コクピットを採用【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
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2021年の秋にフルモデルチェンジをして第2世代となったレクサスのNX。世界で約105万台が販売されてきたレクサスのコアモデルのひとつです。新型は、新世代のデザインが採用されていることがトピックとなっています。インテリアのデザインはどのようなものになったのかを解説します。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
新世代レクサスのデザイン・コンセプト
新しいNXは、新しいデザイン・コンセプトが採用されています。それが「運動性能や機能に寄与するプロポーションの独自性とテクノロジーに根差したシンプリシティの追求」です。
新しく採用されたTNGAのGA-Kプラットフォームの生み出す独自性のあるプロポーションと、先進技術をシンプルに分かりやすいデザインで提供するというのがテーマとなります。
手綱に由来する新しいコクピット
新世代のレクサス・デザインの一環として、インテリアには、乗員をもてなす空間づくりを土台とし、その上に、ドライバーと車がより直感的につながり、運転に集中できる新しいコクピット思想「Tazuna Concept」が採用されました。
「Tazuna Concept」とは、読み方の通り、馬を操る「手綱」がモチーフになります。ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作を減らして、ナビやオーディオの操作をしても運転への集中力が落ちないことを目指しています。
「Tazuna Concept」とは、読み方の通り、馬を操る「手綱」がモチーフになります。ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作を減らして、ナビやオーディオの操作をしても運転への集中力が落ちないことを目指しています。
ヘッドアップディスプレイからメーター、センターディスプレイへと続く配置と情報表示の仕方の工夫により、運転中のスムーズな視線移動を実現。スイッチ類も、ステアリング周辺に無理なく届くように配置して、姿勢を崩さずに操作がしやすくなっています。
また、ステアリングに配置されたタッチセンサースイッチに触れると、様々な操作方法の案内が表示される「タッチトレーサーオペレーション」を採用。手元を見なくても、直観的な操作が可能となっています。
また、ステアリングに配置されたタッチセンサースイッチに触れると、様々な操作方法の案内が表示される「タッチトレーサーオペレーション」を採用。手元を見なくても、直観的な操作が可能となっています。
スポーティかつ操舵感を高めたステアリングとシフトノブ
ステアリングは、ホーンパッドの小型化やスポークデザインの変更により、スポーティさを向上。走行車線を逸脱しそうなときにステアリングを振動させてドライバーに知らせるレーンデパーチャーアラートの振動システムを、ステアリング本体に搭載するモーターではなく、EPSモーターの利用へと変更。ステアリングが軽量化されて、操舵感がよりスッキリとしたものとなっています。
シフトレバーは、シフトバイワイヤ方式を新採用。しっとりとした触り心地や握りやすく操作しやすい形状が追及されています。新世代のレクサスやトヨタ系に広く採用されることでしょう。
ドライブを楽しむシート
フロントシートは、TNGA骨格と深吊り構造を採用。横から荷重がかかったときに、クッションの座面の圧力変化を低減。コーナーリング中のドライバー姿勢が安定し、ドライバーへの負担が少なくなります。姿勢が崩れにくいため、長時間のドライブでも疲労が少なく、ドライブが楽しめるシートとなっています。
ドアを閉めて維持するためのラッチ機構に電子制御を採用。「e-ラッチシステム」となって、スムーズで滑らかな操作感を実現。また、ブラインドスポットモニターとの連携で、車両後方から自転車などが近寄ってきているときは、警報を行い、さらにドアの開放をキャンセルする機能も世界初で採用されています。
おもてなしの心を感じさせる光の演出
車内イルミネーションには64色を用意。そのうち推奨カラーとして14色が用意されています。また、センターディスプレイのカラーパレットには、その他に50色が用意されています。
新型NXの車としてのコンセプトは、生命的な躍動感「Vital」と先進技術「Tech」を融合させたスポーツギア「Vital×Tech Gear」というものです。インテリアに関しても、最新の「Tazuna Concept」の採用など、躍動感ある走りと先進技術の融合が端々に感じられるものとなっていました。