トヨタ GR86の荷室サイズや収納スペースを解説!実際の使い勝手はどうなの?【プロ徹底解説】

GR86

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トヨタのGR86は、コンパクトなボディに高い走行性能を備えるスポーツカーです。

このことから、ラゲッジスペースは狭く、車内の収納は少ないと思われがちですが、実際はどうなのでしょうか。

そこで、GR86の荷室サイズや収納スペース、使い勝手について解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
リアシートを倒すことで使い勝手が向上するラゲッジスペース
リアシートの居住性はどうか?
操作性も考慮して設置された収納スペース

リアシートを倒すことで使い勝手が向上するラゲッジスペース

トヨタのGR86は、2ドアでありながら4シーターを備えるモデルです。

リアシートは一体可倒式となっており、シートバック上端部左右両側に備わるノブを押すことで、シートを前倒しにすることができます。

荷室容量(VDA方式)は、リアシートを通常使用している状態で約231Lとなっており、床下にはデッキアンダースペースも用意されています。

リアシート自体はトランクスルーであり、シートを倒すことでラゲッジスペースが拡大。通常時で長さ810mmのフロア面が、1435mmまで延長されます。

これにより、リアシートを前倒しにすることで、長さ46インチのクラブを収納した9.5インチのゴルフバッグを2個収納することが可能です。

ゴルフバッグ以外の例では、交換用のタイヤ付ホイールも4本そのまま積み込むことができる広さとなっています。

リアシートの居住性はどうか?

リアシート自体の使い勝手に関しては、先代86よりほとんど変わっていないようです。

GR86のリアシート寸法は、実測値で高さ約900mm×幅約1300mm×奥行約700mmとなっています。

そのため、シート自体のサイズは大人2名がなんとか座ることができる程度であり、フロントシートとの間隔もそれほど余裕はありません。

これは、先代と比較してボディサイズやホイールベース自体に大きな変化がないためであり、日常的に人を乗せるスペースというよりは、緊急用のシートだと割り切った方が良いでしょう。

ただし、これはGR86の弱点というよりは、走りを楽しむスポーツカーとして洗練された結果だといえます。

なぜならば、そもそも4名乗車した状態ではその車の走行性能のすべてを味わうことは難しく、スポーツカーというジャンルは、一般的な乗用車とは違った価値観で見られるのが一般的であるためです。

操作性も考慮して設置された収納スペース

GR86は、車内空間を活用するため、収納スペースの配置にも工夫がなされています。

運転席と助手席の間に設置されたセンターコンソールボックスは観音開きになっており、なおかつ落ち込み方式を採用しています。

小物の収納に適したセンターコンソールボックス内は、ドリンクホルダーが2個あるのに加え、スマートフォンなどの充電が可能なUSB出力電源が設置されています。

ボックスを開閉する際にはスイッチを押して開き、閉じる際はフタを手動で動かせばどちら側からでも閉じることが可能です。

さらに、AT車ではセンターコンソールボックス前方にドリンクホルダーを1箇所設置。MT車ではAT車よりもアームレストの位置を下げることで、シフトレバーの操作性を考慮した設計となっています。

また、左右ドアには500lmサイズのペットボトルも収納できるドアポケットを備えており、日常での使いやすさを考えた十分な収納スペースを確保しています。
GR86は、コンパクトで取り回しやすいボディでありながら、シートアレンジによって拡大するラゲッジスペースや、操作性にも考慮された車内の収納スペースを備えています。

ミニバンやSUVほどの積載能力はないとしても、普段使いで困ることは少ないといえるでしょう。
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