スズキ アルトの走りはどんな感じ?十分な走行性能をベースに居住性がアップ【プロ徹底解説】

アルト

2021年12月にフルモデルチェンジして9代目となったスズキのアルト。

その走りは、どのようなものなのでしょうか。

実際に走らせてみて感じたことをレポートします。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

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広々とした室内と充実の装備
力強くレスポンスのよい走り

広々とした室内と充実の装備

新型となったアルトのトピックは背が50㎜も高くなったこと。そのため車内に乗り込んでみれば、頭上空間の余裕は十分にあります。

アルトは軽自動車のジャンル分けの中では、セダンと呼ばれる最も背の低いジャンルに該当しますが、新型アルトには窮屈さはまったくありませんでした。

また、ドアの開口部も縦に20mm大きくなっていることで、乗降性もまずまずです。

ちなみに、アルトはスズキの軽乗用車の中でも、最も価格が安いというのも特徴です。

ところが、試乗したのが最も上位のグレードである「HYBRID X」にメーカーオプションの全方位モニター付きディスプレイオーディオ装着であったこともあり、装備の充実度は驚くほどでした。

ディスプレイの下の「VIEW」ボタンを押せば、車のまわりが確認できるので、狭い道を走るのも怖くありません。

ヘッドアップディスプレイもあるし、シートヒーターもあります。USB電源ソケットは、なんと3つもありました。

内装にはデニム調の素材が使われており、カジュアルな雰囲気であったことも好印象でした。シートリフターもチルトステアリングもあるし、必要なものは、ほぼ揃っているなというのが感想です。

力強くレスポンスのよい走り

街中を走らせた新型アルトの印象は「よく走るな」というものです。

エンジンの出力は36kW(49馬力)で、軽自動車の自主規制である47kW(67馬力)には届きませんが、加速力は十分。アクセル操作に対する加速力もレスポンスよくて、街中で流れに乗って走っている分には不満がありません。

マイルドハイブリッドならではの、40Nmのモーターのアシストが効いているのでしょう。また、車両重量710㎏という軽量さも貢献しているはずです。

ハンドリング的には、ステアリングの切り始めのところが、やや曖昧ですけれど、これもご愛敬といった程度。交差点を曲がった後のハンドルの戻り方に不自然さもありません。ゆったりとした、自然な挙動が好印象を抱かせます。

ボンネットの角もよく見えますから、誰もが、とても運転しやすいはずです。

道の段差を超えるときの衝撃も上手にいなしてあり、乗り心地も悪くありません。

ものすごく静かなわけではありませんが、それでもエンジン音はよく抑えられており、助手席の人と会話に困ることはありませんでした。

新型アルトの走りは、力強く、快適で、運転しやすいというものでした。

実は先代のアルトも走りの印象は非常によかったという記憶があります。

なんといってもスズキの看板商品であり、軽量な車ということで、スズキも気合を入れて開発しているのではないでしょうか。

安いからといってバカにできない、レベルの高い走りが味わえます。

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
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