日産 アリア の維持費は?新車購入から初回車検までの総額を解説!

アリア

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日産のクロスオーバーEVであるアリアは、いわゆる「クリーンエネルギー自動車」に該当します。

そのため新車購入時の補助金が存在する他、税制面でも優遇措置が用意されています。

そんなアリアを実際に購入すると、その維持費はどれだけのものになるのかを解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
アリア が車検までに必要な維持費の内訳は?
アリア の維持費に関わる自動車税は?
アリア の維持費に関わる任意保険は?
アリア の維持費に関わるランニングコスト(充電費用)は?
アリア の維持費に関わるメンテナンス費用は?
アリア の維持費に関わる総額はいくら?

アリア が車検までに必要な維持費の内訳は?

車を購入すると税金が課せられます。ここで課せられるのが「環境性能割」と「自動車重量税」、そして「消費税」です。「自動車重量税」は車検ごとに課せられます。

また、車を購入するときには、次の車検まで有効な「自賠責保険」への加入が求められます。ただし、これらの費用は、通常、新車購入時の支払いにまとめられて請求されることになります。

では、実際に新車が手元に届いた後から、次の車検までの間に支払う税金は何か。それが「自動車税種別割」です。一般的に「自動車税」と呼ばれます。これは毎年課される税金で、4月1日の時点での所有者が支払うことになります。

ある意味、維持している間に支払う税金は「自動車税」だけになります。
また、「自賠責保険」は購入時と車検時に加入するため、車検までの間に払う必要はありません。

その代わりに必要になるのが「任意保険」です。こちらは1年ごとに料金が変動するため、毎年、新たに加入し続ける必要があります。つまり、「任意保険」が維持費に該当します。

次に必要なのが、燃料費です。

エンジン車であればガソリンなどになりますが、アリアはEVなので電気代が燃料費に該当します。これは走行距離が長いほど多くなります。

そして最後に必要な維持費がメンテナンス費用です。

アリアはEVなので、エンジンのためのオイル交換は必要ありません。かといって点検が不必要なわけではないので、定期点検の費用が必要となります。

つまり、車が納車されてから車検までの間にかかる維持費は「自動車税」「任意保険」「燃料費」「メンテナンス費用」となります。

アリア の維持費に関わる自動車税は?

「自動車税」は、エンジンの排気量ごとに税額が変わります。ただし、EVは別枠で、一律の税額になっています。現在の最新のEVの税額は年間25,000円です。アリアの税額も2万5,000円です。

ちなみに、2.5リットル超~3リットル以下のエンジン車の場合は、5万円となります。同クラスのエンジン車と比較すると、EVであるアリアは、税額が低いことになります。

新車購入から最初の車検までは3年あるので、「自動車税」は3回支払うことになります。ただし、現在は「自動車税種別割のグリーン化特例(環境配慮型税制)」が実施されているため、新規登録した翌年度分が概ね75%軽減されます。

その場合の税額は6,500円となります。1年分だけの軽減なので、6,500円が1回で、残りの2回は2万5,000円ずつになります。つまり、トータルで5万6,500円となります。

ちなみに東京都は独自にEVへの優遇税制度「ZEV導入促進税」を実施しており、初回新車登録の年度および翌年度から5年分を全額免除としています。東京都であれば5年間、自動車税はゼロになるのです。

アリア の維持費に関わる任意保険は?

任意保険は保険加入者の年齢や過去の実績、保険の内容、保険会社によって価格が異なります。当然、補償内容が手厚いほど価格は高くなります。また、年齢が若いほど保険金が高くなるのも特徴です。そして、保険加入期間が長くなるほど割引額が大きくなり、逆に事故などで保険を使うほどに、保険の掛け金は高くなります。

あくまで目安として言えば、アリアの20代での任意保険は3~7万円。車両保険は5~13万円と幅広いものになります。26歳、6級(初めての契約)でネット保険の見積もりを取ってみたところ、保険料金は年間5万5,290円でした。

車両保険は自損事故も含む、いわゆるフルカバーにすると13万2,280円。アリアは500万円以上する高額車のため、車両保険を入れると保険金が高額になってしまうのです。

つまり保険料は1年間で18万7,570円。厳密に言えば、事故なく過ごせば、2年目、3年目と保険料は割引となりますが、今回は目安ということで、3年分では56万2,710円となります。

アリア の維持費に関わるランニングコスト(充電費用)は?

車は走るほどに燃料が必要です。エンジン車であればガソリンですが、EVであるアリアの場合は、電気代金が燃料費になります。電気代金も外で急速充電を行うのか、自宅で充電するのかによって価格は異なります。また、自宅での電気料金も契約次第という部分があります。
そこで今回は、1kWh当たりの金額を30円で計算してみましょう。アリアのカタログ電費性能は、「B6」で166Wh/km(WLTCモード)です。1㎞走るのに、0.166kWhが必要となる性能です。この性能で年間に1万㎞を走行すると、必要になる電力は1660kWh。

すると年間にかかる電気代は4万9,800円。それが3年になると14万9,400円となります。

アリア の維持費に関わるメンテナンス費用は?

アリアはEVなので、エンジンに関係するメンテナンスは不要です。エンジン・オイルの交換は必要ありません。

とはいえ、定期点検は必要ですし、車が重いためタイヤのローテーションも行う必要があるでしょう。近年は、どこのディーラーも新車購入から車検までに必要なメンテナンスを、割安なパックにして提供しています。
アリアの場合、3年目の車検までのメンテナンスをまとめるパックサービスを日産ディーラーが用意しています。その中で最初の車検までに、法定点検を含む半年ごとの点検、バッテリーの点検というものの価格を見ると、通常価格は7万円ほど。パックとすることで3万1,000円ほどに割引するというものです。

点検に必要な維持費と考え、3年間で7万円を想定しておくといいでしょう。

アリア の維持費に関わる総額はいくら?

アリアの想定する3年間の維持費は以下のようになります。

自動車税    :5万6500円
任意保険料   :56万2710円
燃料費(電気代) :14万9400円
メンテナンス費用:7万円

計:83万8610円
アリアの3年間の維持費の内訳を見ると、その多くが任意保険であることがわかります。そして、その任意保険の多くは車両保険となります。この場合、同クラスのSUVであれば、エンジン車であっても同じ程度になることでしょう。

逆に、EVであることで税金や燃料費、メンテナンス費用はエンジン車よりも割安と言えるのではないでしょうか。
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