日産 キックスのエクステリア(外装)デザインをチェック【プロ徹底解説】

日産 キックス

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国産コンパクトSUVブームの火付け役となったのが日産 ジューク。このジュークの後継車として2020年に登場したのが日産 キックスです。

キックスの外観デザインは、日産のアイコンである精悍な「ダブルV モーショングリル」や特徴的な「フローティングルーフ」で、力強さとスタイリッシュさを表現しています。

それでは、日産 キックスの外観デザインについて紹介しましょう。

文・写真/萩原 文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
全体的なデザインの話
フロントマスクの特徴・機能・デザイン
サイドビューの特徴・機能・デザイン
リアビューの特徴・機能・デザイン

全体的なデザインの話

日産キックスは気分を高揚させるアクティブで精悍なデザインが特徴です。その代表例が、ダブルVモーショングリルやフローティングルーフをいったアイテムです。

キックスは新世代の日産デザインランゲージを活かし、“人生を豊かに導く”ことを追求したデザインを採用しました。

アクティブさと精悍さを演出しながら行き馴れた場所はもちろん、普段いかないような場所や様々なシーンにも似合う洗練されたデザインに仕上がっています。

フロントマスクの特徴・機能・デザイン

日産キックスのフロントマスクの特徴は、緻密さと高級感のあるダブルVモーショングリルです。Vモーションをさらに進化した形でプレミアム感も演出できるように、元々あった位置くらいのところに細い繊細なメッキを施して、外側にランプからつながるVモーションの太いメッキを入れています。

この手法はBEVのアリアなどにも取り入れられており、このキックスが初めて採用したクルマとなっています。ヘッドライトにはLEDを採用したヘッドライトを採用。躍動感のある先進性をこのLEDヘッドライトによって表現し、独特な存在感を放っています。

サイドビューの特徴・機能・デザイン

日産キックスのサイドビューの特徴は、グラフィックとスタンスのよさです。リアフェンダーのボリュームを外側に張り出すようにして、リアのドアハンドルあたりからキャビンを絞り込ませています。これにより、フェンダーのボリュームとのバランスでスタンスの良さを表現しています。

また、 ボディサイドに入ったショルダーラインとその下にあるキャラクターラインによって、クルマ全体の動き、特にサイドビューの勢いみたいなものを演出しながら、その間の面の抑揚をコントロールしています。

また、ルーフが浮いているように見えるフローティングルーフを採用することで、全高を低く見せスポーティさを表現するだけでなく、SUVらしいアクティブさや凝縮感を強調しています。

リアビューの特徴・機能・デザイン

日産キックスのリアビューは、フロントに負けないぐらいがんばって立体的な表現、塊感を演出しています。日本仕様のキックスのリアバンパーは黒の部分をボディカラーでサンドイッチしています。あえてボディカラーの面積を増やすことでプレミアム感や上質な感じを演出しています。(海外仕様はすべてブラック)

キックスのリアビューで特徴的なのは、テールゲートの形です。リアから見たときにパーティングラインがヘキサゴン、六角形になっているのです。これは遊び心とともに、単純にまっすぐ落としていくパーティングラインだと立体の補助にならないからです。
日産キックスのようなコンパクトボディのクルマは各パーツでみるのではなく、全体の塊感で見ます。したがって、フロントもリアも同じような塊感で存在する方がより強いクルマのデザインに見えるのです。

これによって、フロントとリアを切り分けるのではなく、ボディサイドも含めてオールラウンド、同じようなテーマで追求したキックスのデザインはキャラクターが伝わりやすくなっているのです。
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