【素朴な疑問】電気自動車はなぜSUVが多いのか?他のボディタイプではダメなのか?

スバル ソルテラ

※この記事には広告が含まれます

今後主流になることが確実視されている電気自動車(EV)。

ここ数年でそのラインナップが大きく増えていますが、ボディタイプで見ると、SUVが多いことに気が付きます。

なぜ、電気自動車にはSUVが多いのでしょうか?

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
電気自動車はSUVと相性が良い?

電気自動車はSUVと相性が良い?

2022年は、国産電気自動車にとって非常に重要な年になると言われています。トヨタのbZ4Xやスバルのソルテラ、レクサスのRZといった新型電気自動車が新たに発売を開始し、ひと足先にデビューしていた日産のアリアの納車も本格的に開始されます。

これらの電気自動車はいずれもSUVです。そのほか、海外メーカーの電気自動車を見てもSUVが多くなっていますが、その理由はどこにあるのでしょうか?

もちろん、世界的にSUVが人気となっており、各国のユーザーがSUVを求めているという背景もあります。その一方で、電気自動車特有の事情もあるようです。

ガソリンエンジン車やディーゼルエンジン車の場合、心臓部に搭載されるのはエンジンですが、電気自動車の場合は、それがバッテリーとモーターに置き換わります。

電気自動車を走らせるだけのバッテリーは、その周辺部も含めるとかなりの重量物となります。このバッテリーをどのように配置するかで、その車の性格が大きく変化するわけですが、最近の電気自動車の多くは、後部座席からラゲッジルームの下部にかけて敷き詰めるように配置されています。
バッテリーはかなりの重量物である一方で、できるだけ低く敷き詰めれば、車両の重心を下げることが可能です。そのため、電気自動車の多くは、重心が低いことから、ガソリンエンジン車やディーゼルエンジン車に比べて、道路に吸い付くような走りが特徴となっています。

重心が低いということは、全高を高くしても安定性が損なわれないことを意味しています。当然、電気自動車でも居住性は重要であるため、全高を高くし、その上でデザイン性も重視すると、やはりSUVのようなボディタイプが最適解となるようです。

今後、電気自動車が主流になればなるほど、セダンやコンパクトハッチバック、スポーツカーなど、様々なボディタイプが登場することが予想されています。
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細