新車より高い中古車…どうして?

中古?新車?

中古車の販売サイトやオークションを見ていて、新車だった頃の販売価格よりも高値が付けられている中古車を見かけたことはないでしょうか。

一般的に、車は走行距離が伸び、年式が古くなるほど価値は下がっていくはずです。

では、なぜ新車よりも高い中古車が存在しているのでしょうか。

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鍵となっているのは希少性

鍵となっているのは希少性

中古車の中には、新車時の価格よりも高い値段で取引される車があります。

海外では1744年にロンドンで設立され、世界で最も歴史のあるオークションハウスとして知られるサザビーズにて、クラシックカーや世界に数台しかない貴重なスーパーカーが、億単位で取引されることも珍しくありません。

ですが、これは海外だけの話ではありません。日本の中古車市場においても、新車時の販売価格と中古車価格が逆転しているようなモデルがあるのです。

こういった価格の逆転現象が起こる原因は、主にその車の希少性にあるとされます。車の希少性とは、大きく3つ分けることができます。

まずは、新車であった当時の販売台数が少ないモデルが挙げられます。

次に、人気のモデルであったものの時代の流れとともにほとんどが廃車となり、綺麗なコンディションを保った個体が少ないモデルです。

そして、台数限定で販売されたために新車の状態ですでに珍しかったモデルとなります。

以上の3つの条件いずれかを満たしていれば希少価値が高いとされ、新車であった時よりも、人の手に渡り時間が経って価格が上がる可能性があるのです。

しかし、現在では希少性以外でも中古車価格が新車価格を上回るケースもあります。それは、新車の納期が非常に長いモデルの場合です。

顕著な例を挙げるとするならば、トヨタ 300系ランドクルーザーでしょう。

300系ランドクルーザーは、2021年6月に世界初公開されました。

しかし、日本国内向けの公式発表前の予約の段階で注文が殺到し、年間計画台数だった5,000台の3.6倍となる18,000台の受注を記録し、納車は5年待ちになるという異例の事態となりました。

2022年になった現在でも、トヨタのメーカーページには300系ランドクルーザーの納期は4年程度と記載されています。

爆発的なヒットとなった300系ランドクルーザーですが、新車販売価格が最も高いGR SPORT 3.5Lで税込み770万円です。

ですが、中古車販売サイトを見てみると、販売されている車両のほとんどが1,500万円ほどの価格を付けられており、中古車が新車の2倍ほどの価格に高騰しているのです。

この他、海外での人気が高まったために価格が高騰するケースや映画やドラマなどの撮影車両だったという理由で付加価値が付けられるパターンも存在しています。

以上のことから、新車と中古車の価格逆転現象はモデルの希少性を鍵として、さまざまな要因で起こりえるといえるでしょう。