車の後ろの羽の意味とは?スポーツカー等のウイングの効果について解説!

リアウイング リアスポイラー ランエボ

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車体後部に装着されているウイングは、GTウイングやリアスポイラー、トランクスポイラーとも呼ばれるパーツです。

元々はサーキットなどを高速走行するレース用のマシンが発祥のパーツですが、現在では一部の国産市販車にも純正で採用されているケースもあります。

そもそもこのウイング、装着するメリットはあるのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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ウイングの効果はダウンフォースによって車体を地面に安定させること

ウイングの効果はダウンフォースによって車体を地面に安定させること

車にウイングが装着される最大の目的は、ダウンフォースを発生させるためだと言われています。

ダウンフォースとは、主に空気の流れを利用して生み出される、車の車体を地面方向に押し付ける力のことです。

車は一般的に重くなればなるほど運動性能が低下します。そのため、レースを行うための車両は車体の軽量化が行われていますが、軽ければ軽くなるほどタイヤを地面に押さえつける力は低下します。
さらに、車は横から見るとほとんどの場合、ボディは上に盛り上がり、下部はフラットな形状になっています。

これは、飛行機の翼の断面と似た形状。
飛行機が高速で移動するとき、翼の上面を流れる空気の速さと下面を流れる空気の速さは異なり、これによって翼はリフトフォース(揚力)が発生しています。

これと同様に、自動車も速度が上がると、車体を地面方向に押し付けるダウンフォースとは逆に、車体を浮き上がらせようとする力であるリフトフォースが発生してしまいます。

リフトフォースは車の速度が上がれば上がるほど強くなり、タイヤの接地力や走行安定性に影響を及ぼしてしまいます。
これら全てのことを解決するために生み出されたのが、ダウンフォースを利用する方法です。

ダウンフォースはスポイラーやディフューザー、カナードといった空力パーツで得ることができます。

中でもウイングは、飛行機の羽を上下逆にしたような形状を採用しているものがほとんどで高速走行時には強力なダウンフォースを発生させます。

そのため、タイヤのグリップ力を確保してくれるだけでなく、操縦性や安定性を向上させてくれるといった効果が望めるのです。

車に付いているウイングは、ただの飾りではありません。エアロダイナミクスと呼ばれる、空気力学の考え方に基づいたパーツなのです。
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