【過去の遺産】木製ビーズのシートカバー

タクシー

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車の装備には、古くは一般的だったものの、今では見なくなってしまったものが数多く存在しています。

木製ビーズのシートカバーもその1つであり、1980年代にはタクシーのシートなどに良く装着されていました。

過去の遺産となった木製ビーズのシートカバーとは、どのようなものだったのでしょうか。
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汗をかく夏場に真価を発揮していた

汗をかく夏場に真価を発揮していた

シートカバーとは、純正シートの上から被せて装着させるカバーのことです。シートの張替えを行わずに車内の雰囲気を変えたり、純正シートの汚れや劣化を予防することができます。

現在では自動車メーカーがオプションに用意しているものを始め、さまざまなメーカーがシートカバーの製造・販売を行っています。

汎用品はもちろん、車種別に専用設計された製品からフルオーダーで作ることができる製品もあり、素材もPVCやPUといった合成皮革や本革など多岐に渡ります。

そんな中、過去の遺産となっているのが木製ビーズのシートカバーです。

これは、加工して大きな粒状にした木を糸などで繋ぎ合わせたもので、現在ではシートに取り付けている車を見かけることは、ほぼなくなったと言って良いでしょう。

木製ビーズのシートカバーが良く見られたのは1980年代とされており、その背景には当時の車のシートの素材があるようです。

当時の車のシート素材として用いられていたのは、ビニールレザーが一般的でした。ビニールレザーとは、表面の材質として塩化ビニルが使用されている素材です。

掃除もしやすく抗菌や耐アルコールなどの機能面で優れた素材である一方、通気性も悪く表面がベタ付くという弱点も持っています。

このことから、ビニールレザーシートは汗をかく夏場などの季節において適しているとはいい難いでしょう。
これら、ビニールレザーシートの弱点を改善するために用いられたのが、木製ビーズのシートカバーだったとされています。

木製であるため水分も吸収し、ビーズ同士が密着していないため通気性が向上します。そのため、木製ビーズのシートカバーは職業として人を乗せることになるタクシーなどに好んで装着されていたようです。

シートカバーは、時代の流れと共に形や素材も変化しています。木製ビーズのシートカバーも見なくなったとはいえ一般に流通しており、通販サイトなどで購入することもできます。

木製ビーズのシートカバーの座り心地が気になる人は、購入して試してみてください!
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