未使用品であっても中古タイヤを買わないほうが良い理由

タイヤ

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タイヤには寿命があり、定期的に交換する必要があることは周知の事実。

タイヤは決して安くはないので、できることなら中古品や未使用品を活用し、なるべく安く交換をしたいと思うでしょう。

しかし、タイヤは命を乗せて走るもの。中古品や未使用品で年数が経っているものには注意が必要です。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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中古品は低価格だが、性能が劣化している可能性あり

中古品は低価格だが、性能が劣化している可能性あり

中古品や未使用品のタイヤを購入する際には、慎重にタイヤを選ぶ必要があります。なぜなら、タイヤは未使用品であっても、経年劣化している可能性があるためです。

もちろん、実際に車に装着し走行すれば、タイヤは摩耗によって溝が浅くなったり、走行中に発生する熱によってゴムの劣化や硬化が進みます。

さらに、タイヤの劣化が進む原因はそれだけではありません。

例えば、水や油、直射日光や紫外線もタイヤの天敵であり、表面にひび割れが発生する原因の1つです。さらに、ストーブ等の熱源の近くなどでも劣化が進行し、モーターやバッテリーが放つオゾンもひび割れの原因となってしまいます。

これらの他にも、タイヤの劣化を進行させる原因には様々なものがあります。そのため、未使用品のタイヤであっても、保管状況によっては未使用品とは思えないほど劣化が進んでしまっている可能性があるのです。
ブリジストンによれば、適正に保管されたタイヤであれば3年間は新品のタイヤと同等の性能を発揮することが確認されています。

ですが、このテストのポイントは「適正に保管されたタイヤ」であるという点です。適正に保管されていないタイヤでは性能の低下を避けられないとも考えられるでしょう。

さらに、3年以上保管されていたタイヤでは、どうしても新品タイヤと同等の性能を発揮することはできないことも確認されており、製造されて10年経過したタイヤは、溝など見た目では問題がなかったとしても交換が推奨されています。

参照:タイヤの保管方法
参照:長期経過タイヤの点検・交換
なお、タイヤの製造年月はタイヤのサイドウォール片面にアルファベットと数字の4桁で刻印されているため、誰でも確認することができます。4桁の数字の内、下2桁が西暦を表しており、上二桁は製造された週を表しています。

例として4桁の数字が1821だった場合、2021年の18週(4月)製造のタイヤであると読み解くことが可能です。

以上のことから、中古品や未使用品のタイヤを購入する時は製造年月と保管状況に注意する必要があると言えるでしょう。

価格が安いからといって安易な気持ちで買ってしまい、性能の劣化したタイヤで安全運転に支障をきたしては元も子もありません。タイヤの目利きに自信がない場合は、素直に新品を購入するのが確実で安全と言えるでしょう。
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