「あおり運転だ」と言う前に!「通行帯違反」をしていませんか?

高速道路

近年、ニュースやSNSなどで取り上げられることが多い「あおり運転」。

あおり運転が良くない行為であることは明白ですが、「あおられ運転」にも注意が必要です。

たとえば、自分よりも速度を出して走行している車の前に急な車線変更で進路を塞いだり、高速道路の追い越し車線をノロノロといつまでも走っていれば、後続車両の迷惑となります。

トラブルに巻き込まれないためにも、正しいルールを覚えておきたいところです。

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「通行帯違反」って何?
「通行帯違反」には反則金も

「通行帯違反」って何?

通行帯違反とは、元の車両通行帯に戻ることができるにも関わらず、追い越し車線を走り続けた際に適用される違反のことです。高速道路に代表されるような片側2車線超の広い道路では、右端の車線は追い越し用の車線であるとされています。

車両通行帯について定めた道路交通法の第20条において、「車両は車両通行帯の設けられた道路においては、左端から数えて1番目の通行帯を通行しなければならない。ただし、自動車は3以上の車両通行帯が設けられている場合は、その最も右側の車両通行帯を追い越し用として空け、それ以外の車両通行帯を通行することができる」と定めています。

以上のことから、追い越し車線は他の車両を追い越す場合を基本として、やむを得ない他の事情がある場合を除いて走行してはいけないとしているのです。

「通行帯違反」には反則金も

「通行帯違反」において、取り締まりの対象となるまでの走行距離に関しての明確な基準はなく、現場の警察官の判断に委ねられる場合がほとんどであるようです。

なお、この「通行帯違反」には反則金も設けられており、大型車で7,000円、普通車および二輪車で6,000円を支払わなければなりません。加えて、違反点数1点が一律で加算されます。

「通行帯違反」は高速道路における交通違反取締りの中で2番目に検挙数が多い違反の1つです。

内閣府の発表によれば、2018年の通行帯違反検挙数は61,773件であり、全体の12.5%にも上ります。トラブルに巻き込まれないためにも、前の車を追い抜いたらなるべく早く元の車線に戻ることを意識しておきましょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道