【プロ解説】トヨタ ヤリスのエクステリア(外装)やデザインを徹底解説!!

トヨタ ヤリス

クルマの骨格から一新したヤリスは、タイヤをボディの四隅に配置し、無駄を削ぎ落とした凝縮したキャビンとタイヤに向かった造形が特徴です。

このヤリスのデザインコンセプトの基になったのは「黒豆」でした。

それに込められた思いは一体どのようなものだったのでしょうか。

文・写真/萩原 文博

Chapter
全体的なデザイン
フロントマスクの特徴・機能・デザイン
サイドビューの特徴・機能・デザイン
リアビューの特徴・機能・デザイン

全体的なデザイン

ヤリスのデザインコンセプトは「B-Dash!」。大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)。鋭い加速で、弾丸のようにダッシュ!するイメージです。

あふれんばかりの「力」を凝縮した、いまにも走り出しそうな外形デザインを目指しました。徹底的にムダをそぎ落したキャビンと、ボディ中心から前後タイヤに向かう引き締まった造形で、アクティブな走りを予感させます。

このコンセプトの基となったのは、黒豆のようなクルマでした。これは「小さく、美味しく、それでいて面がすごくふくよかでツヤがある」ということを指した言葉でした。

フロントマスクの特徴・機能・デザイン

ヤリスのフロントマスクは、大きなグリルと眼光鋭いヘッドライトが特徴となっています。このボディ正面や側面から大きなグリルに向かって絞り込むラインを設けることで「押し出すイメージ」を作り、フロントマスクの“強さ”を強調しています。

また、ヘッドランプの上部やグリルの中央には、キューブパターンの柄を採用しています。一見キューブのように見えますが、実は「YARIS」のYを意識したグラフィックをデザインの「遊び心」として採用しています。

サイドビューの特徴・機能・デザイン

ヤリスのサイドビューは、タイヤをボディの四隅に配置し、無駄を削ぎ落とした凝縮したキャビンとタイヤに向かった造形が特徴となっています。

リアサイドウィンドウからフロント方向に降りるようなラインにより、クルマを横から見たときに前傾したようなイメージを強調します。

リアフェンダーまわりはフレア形状とすることで、アクティブさと踏ん張り感を演出。さらに、全車にロッカーモールを装着することで、低重心な構えを実現しています。

リアビューの特徴・機能・デザイン

ヤリスのリアビューは非常に特徴的です。リアシートのヘッドクリアランスを確保しつつ、リアハッチのバックウィンドウ部を斜めに落とすようなデザインとして、重心の低さやスポーティさを強調しています。

リアバンパーもフェンダーの膨らみを強調するように両サイドに広がって見えるようなデザインとすることで、低重心と安定感を表現しています。さらにバックウィンドウとリアコンビネーションランプを一体化させることで、遠くからでもひと目でヤリスであると分かるような特徴となっています。

このようなデザイン手法をボディサイズに制限のある5ナンバーサイズのクルマの中で、行っているのがヤリスのデザインの優れた部分でしょう。

ヤリスの外観デザインは、5ナンバーサイズという制約がある中で、できるだけスポーティなスタイルを表現できるかというせめぎ合いの中から生まれた秀逸なデザインです。

特に前傾姿勢のサイドビューはいかにも走りそうなイメージを強調しています。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博