【プロ解説】三菱 エクリプスクロスの安全装備を徹底解説

三菱 エクリプスクロスPHEV

※この記事には広告が含まれます

2018年に登場したフレッシュなモデルの三菱 エクリプスクロスは「e-アシスト」と呼ばれる7つの機能がパッケージ化された運転支援システムを搭載しています。

ここでは、各機能について紹介します。

文・写真/萩原 文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)
車線逸脱警報システム(LDW)
レーダークルーズコントロール(ACC)
オートマチックハイビーム(AHB)
誤発進抑制機能(前進&後退)
レーンチェンジアシスト機能付き後側方車両検知警報システム(BSW/LCA)
後退時車両検知警報システム(RCTA)

安全装備を一覧で紹介!

衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)

システムが衝突の危険性があると判断したときに作動し、衝突が避けられないと判断した場合は、衝突被害を軽減させるようにブレーキを掛ける機能です。

レーザーレーダーとカメラを用いて前方の車両や歩行者との距離や相対速度を監視。衝突する危険性があると判断した時に、警報ブザーやインフォメーション画面表示で注意を促し、ブレーキ制御を自動的に作動させて衝突回避または衝突被害の軽減をアシストします。

衝突の危険を検知した場合は、警報ブザーと警告表示でブレーキペダル操作をドライバーに促し、衝突の危険性が高いと判断した場合は、ブレーキ制御を自動的に作動させて減速し衝突の回避をアシストします。

また、衝突が避けられないと判断した場合は、ブレーキ制御を自動的に作動させて衝突被害の軽減をアシストします。この衝突被害軽減ブレーキは、前方車両に対しては自車速が約5~80km/h、歩行者に対しては自車速が約5~65km/hのときに作動します。また停止保持機能がないため、停止後約2秒でブレーキは解除されます。

車線逸脱警報システム(LDW)

前方の車線位置を監視し、車線を外れそうになると警報でドライバーに注意を促す機能です。

フロントガラス上方に装着したカメラにより、前方の車線位置を監視。車線を外れそうになると、警報ブザーとインフォメーション画面表示でドライバーに注意を促します。この機能は、車速約60km/h以上で作動し、狭い車線幅では、LDWの作動を一時停止します。

レーダークルーズコントロール(ACC)

設定した車間距離を保ちながら、先行車の加速・減速・停止に追従走行を行う機能です。

電波式レーダーで認識した先行車の加速・減速・停止に応じて追従走行をサポート。3段階から任意に設定した車間距離を保ちながら、任意に設定した速度を上限に走行。発進、停止を繰り返す状況でドライバーの負担を軽減します。

先行車追従機能は、約40km/h未満でも作動し、先行車がいなくなった場合、加速し設定速度まで速度を戻します。停止保持機能がないため、停止後、約2秒でブレーキは解除されます。

オートマチックハイビーム(AHB)

状況に合わせて、自動的にハイビームとロービームを切り替える機能で、夜間の視認性を向上させ、操作の煩わしさも軽減します。周囲の明るさや対向車を検知し状況に合わせて、自動的にハイビームとロービームを切り替えます。

街灯がないなど、ハイビームがふさわしいと判断した場合、自動でハイビームを点灯。対向車や先行車のライトや街灯などを検知すると、自動でロービームに切り替えます。

誤発進抑制機能(前進&後退)

フロント/リアバンパーに搭載した超音波センサーが進行方向に障害物を検知している状態で、踏み間違いなどの操作ミスによってアクセルペダルを素早く、強く踏み込んだ場合、警報ブザーとインフォメーションディスプレイ画面表示で注意を促します。

同時にモーター出力を抑制することで、前進時および後退時のシフトやペダルの操作ミスによる急発進を抑え、発進をゆるやかにして衝突被害を軽減します。この機能は停車状態~約10km/hで作動しますが、網目状のフェンスや鋭角的な形状のものなど、超音波が反射しにくいものに対しては作動しない場合があります。

レーンチェンジアシスト機能付き後側方車両検知警報システム(BSW/LCA)

斜め後方・隣レーン後方からの接近する車両を検知し、ドアミラーインジケーターの点灯でドライバーに存在を告知する機能です。

リアの電波式レーダーがドライバーから死角になりやすい斜め後方・隣レーン後方からの接近車両を検知し、ドアミラーインジケーターの点灯で存在を告知。その状態で車両のいる方向にウインカーを出すと警報ブザーとドアミラーインジケーターの点滅でより強く注意を促します。

この機能は前進時、車速約10km/h以上で作動します。

後退時車両検知警報システム(RCTA)

リアの電波式レーダーにより、死角になりやすい斜め後方の車両を検知。駐車場などで後退して出庫する際に接近車両を検知すると、警報ブザー、インフォメーション画面表示、ドアミラーインジケーターの点滅で注意を促す機能です。Rレンジをセレクトし、車速0~約18km/h、接近車両の速度約7km/h以上で作動します。
高速道路で追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロール(ACC)は装着されていますが、レーントレーシングアシストの設定がないなど、ライバル車と比べると運転支援システムの機能に少し物足りなさを感じてしまいます。
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細