ジープ 4代目 ラングラーの欠点(デメリット)は?

ジープ 4代目ラングラー

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今回はジープ 4代目ラングラー(3BA-JL36S/3BA-JL36L/3BA-JL20L型)の欠点について紹介します。

4代目ラングラーは、ラングラーが長年に渡り継承してきた伝統のスタイリングや走破性能を変えることなく、現代のSUVに求められている快適性や安全性を向上させています

そんな4代目ラングラーにはどのような欠点があるのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
ジープ 4代目ラングラーの欠点?①|は車格が大きくなった?
ジープ 4代目ラングラーの欠点?②|「SPORT 3.6L」は2ドアで乗り降りが不便?
ジープ 4代目ラングラーの欠点?③|燃費が良くない?
ジープ 4代目ラングラーの欠点?④|オプションが多すぎる?

ジープ 4代目ラングラーの欠点?①|は車格が大きくなった?

ジープ 4代目ラングラーは車格が歴代モデルに比べて大きくなっています。

4代目ラングラーの車格は、「SPORT 3.6L」は全長4,320mm×全幅1,895mm×全高1,825mm、「UNLIMITED SPORT 3.6L」「UNLIMITED SAHARA 3.6L」が全長4,870mm×全幅1,895mm×全高1,840mm、「UNLIMITED SAHARA 2.0L」が全長4,870mm×全幅1,895mm×全高1,845mm、「UNLIMITED RUBICON 3.6L」が全長4,870mm×全幅1,895mm×全高1,850mmとなっています。

歴代ラングラーの車格をみてみると、初代ラングラーが全長3,880mm×全幅1,720mm×全高1,830mm、2代目ラングラーが全長3,915mm×全幅1,740mm×全高1,800mm、3代目ラングラーが全長4,185~4,705mm×全幅1,880mm×全高1,845mmとなっています。

このようにラングラーはフルモデルチェンジを行うたびに車格が大きくなっていることがわかります。

車格が大きくなったことで、これまでのモデルに比べて運転が難しくなったのではないかと不安を抱える方も多いかと思いますが、4代目ラングラーにはあらゆる事態に対応できる安全装備が充実しており、どんな方でも安心して運転できます。

安全装備としては前面衝突警報やブラインドスポットモニター、リアクロスパスティテクションやParkview™️リアバックアップカメラなどが備わっています。

前面衝突警報は前方車両との接近をセンサーで検知し、音と表示でドライバーに警告します。ドライバーが一定時間内に対応しない場合、アドバンストブレーキアシストにより短く鋭いブレーキをかけて対応します。

ブラインドスポットモニターは自車と他車との感覚を常に監視し、側方や後方の死角に他の車両や物体が入ってきた際にはドアミラー上のアイコンの点灯で知らせます。

リアクロスパティステクションは後方を横切る車両や歩行者などを検知した際に、アイコンの点灯と警告音でドライバーに警告します。

Parkview™️リアバックアップカメラは、シフトギアを「R」にした際に自車のすぐ後方の様子をモニターに広角映像で表示します。映像にはステアリングの角度に応じて曲がるダイナミックグリッドラインが表示されるため、パーキング時の後退操作やトレーラーの連結作業も安心して行えます。

ジープ 4代目ラングラーの欠点?②|「SPORT 3.6L」は2ドアで乗り降りが不便?

ジープ ラングラーの「UNLIMITED SPORT 3.6L」「UNLIMITED SAHARA 3.6L」「UNLIMITED SAHARA 2.0L」「UNLIMITED RUBICON 3.6L」は4ドアですが、「SPORT 3.6L」のみが2ドアグレードとなっています。

「SPORT 3.6L」は2ドアであるため、左右それぞれに1つずつしかドアがありません。そのため、リアシート(後席)に人が乗り込む際にはフロントシート(前席)を前にずらして乗り込まなければなりません。

もちろん、クルマから降りる際にもフロントシートを前にずらさなければ降りることができないため、フロントシートに人が乗っていれば、リアシートへの人の乗り降りのたびにフロントシートに座っている人もクルマから乗り降りしなければなりません。

この点は非常に不便なように感じます。

しかし、フロントシートとリアシートのドアが共用になっていることで、「SPORT 3.6L」は4ドアグレードに比べてコンパクトな車格を実現できています。

ドアが左右にそれぞれ2つずつあれば、それだけ広めにスペースを確保しなければならず、クルマの全長は長くなってしまいます。

「SPORT 3.6L」は車格が4ドアグレードに比べてコンパクトであるため、非常に運転のしやすい1台となっています。クルマは乗り降りの回数よりも運転している時間の方が長いことを考えると、乗り降りが多少不便であってもそれ以上の恩恵がもたらされていると言えるでしょう。

また、普段はリアシートに人を乗せる機会の少ない人がほとんどだと思います。そのため、2ドアであることで不便さを感じることもあまり多くはないでしょう。

ジープ 4代目ラングラーの欠点?③|燃費が良くない?

ジープ ラングラーは燃費があまり優れていません。

ラングラーの燃費はWLTCモードで「SPORT 3.6L」が9.1km/L、「UNLIMITED SPORT 3.6L」「UNLIMITED SAHARA 3.6L」が9.0km/L、「UNLIMITED SAHARA 2.0L」が10.0km/L、「UNLIMITED RUBICON 3.6L」が8.0km/Lとなっています。

実燃費はカタログ燃費の7割ほどまで落ち込むと言われており、ラングラーの実際の数値はこの数値よりも劣っていることになります。

カタログ燃費よりも劣っているのであればラングラーを日常の足として利用するのは少々厳しいように感じます。

このような数値となっているラングラーの燃費ですが、ライバル車と比較するとどうなのでしょうか。

ラングラーのライバル車であるランドローバー ディフェンダーとトヨタ ランドクルーザープラドの燃費をみてみると、ディフェンダーの燃費はWLTCモードで8.3~9.9km/L、ランドクルーザープラドの燃費はWLTCモードでガソリンモデルが8.3km/L、ディーゼルモデルが11.2km/Lとなっています。

ランドクルーザープラドのディーゼルモデルは群を抜いて燃費が優れていますが、ランングラーはガソリン車であるため、ガソリンモデル同士で比較するとラングラーの方が優れています。

このように、ライバル車の燃費と比較してみると、ラングラーの燃費は劣っているわけではないことがわかります。

また、ラングラーの燃料タンク容量は「SPORT 3.6L」が66L、「UNLIMITED SPORT 3.6L」「UNLIMITED SAHARA 3.6L」UNLIMITED SAHARA 2.0L」「UNLIMITED RUBICON 3.6L」が81Lとなっています。

そのため、ガソリン満タン時の走行可能距離は「SPORT 3.6L」が約600km、「UNLIMITED SPORT 3.6L」「UNLIMITED SAHARA 3.6L」が約730km、「UNLIMITED SAHARA 2.0L」が約810km、「UNLIMITED RUBICON 3.6L」が約650kmとなっています。

これだけ走行できるのであれば、日常での利用時にもそれほど困ることはないでしょう。

ジープ 4代目ラングラーの欠点?④|オプションが多すぎる?

ジープ ラングラーはオプションが豊富に設定されており、購入の際にはどのオプションを付けるのか頭を悩ませそうです。

ラングラーのエクステリア(外装)のオプションとしては、フードカバーやフードデカール、パフォーマンスロックレール、ルーフバスケットやJeepアタッチャブルテントなどが設定されています。

フードカバーは、ボンネットフードを飛び石による傷や虫の付着から保護するとともに、フロントマスクをワイルドに演出します。

フードデカールは、「星条旗」と「1941」の2つが設定されており、ジープのアイデンティティを際立たせるだけでなく、日光の反射も提言します。

パフォーマンスロックレールは、オフロードの悪路でもクルマを保護できるように設計された高性能ロックレールで、ボディ保護と耐久性の向上を両立します。

ルーフバスケットはその名の通りルーフに取り付けるバスケットで、キャンプなどで汚れた荷物も気軽に積み込めます。

Jeepアタッチャブルテントは、アウトドアライフを楽しめる約3m×3mのテントで、クルマの後部に取り付けることで追加のスリーピングスペースや収納スペースになります。

Jeepアタッチャブルテントは大型レインフライや天井収納ネット、内部ポケットや収納バッグ付きとなっています。

インテリア(内装)のオプションとしてはグラブハンドルやウェットガードフロントシートカバー、カーゴタブやシートバックストレージなどが設定されています。

グラブハンドルはクルマへの乗り降りの際だけでなく、走行時の補助ハンドルとしても役立ち、フロント用とリア用がそれぞれ設定されています。

ウェットガードフロントシートカバーは、シート形状にジャストフィットするカバーで、レジャーなどで濡れた状態で乗り込んだ際にも濡れや汚れからシートを保護します。

カーゴタブは床下に収納スペースを追加できるストレージキットで、軽量で取り回しが良く、清掃も簡単に行えます。

シートバックストレージはフロントシート背面の収納システムに設置可能な収納キットで、Jeepロゴ入りのストラップ付小物入れが3つ付属しています。

この他にも、ラングラーにはエクステリア、インテリアともに多くのオプションが設定されているため、購入時には頭を悩ませること間違いなしです。
今回はジープ ラングラーの欠点について紹介しました。

ラングラーにはいくつかの欠点がありましたが、そのどれもが、それほど欠点には感じないものばかりであることがわかりました。

今回は欠点を紹介しましたが、ラングラーは欠点以上に長所の非常に多いクルマです。

気になる方はぜひ自身の目で確かめてみてください。

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