アウディ A4 の欠点を徹底紹介!純正ナビは使いにくい? 装備の満足度が低い?

アウディ 5代目A4

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今回は、アウディ 5代目A4(3CA-8WDEZ/3DA-8WDETF/3AA-8WDEM/3AA-8WDDWF/3BA-8WCWGF型)の欠点について紹介します。

アウディ A4は全体的に完成度が高く、うまくまとまっている印象のあるクルマです。安定感のあるクルマづくりをしていて、それゆえの乗り心地の良さ・室内快適性などが長所だと言えます。

そんなアウディ A4にも欠点があるのかと、疑問を抱く人もいるでしょう。

長所に比べると些細なことですが、あります。どこに欠点があるのか、じっくりご紹介しましょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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アウディ A4 (5代目)ってどんなクルマ?
アウディ A4 (5代目)の欠点はオプション前提の装備設定にある?
アウディ A4 (5代目)の欠点は純正ナビが使いづらいところにある

アウディ A4 (5代目)ってどんなクルマ?

欠点について紹介する前に、まずはアウディ A4とはどのようなクルマなのかについて紹介していきます。

A4は、中型のプレミアムセダンです。エンジンは2.0Lのダウンサイジングターボで排気量を抑えつつ、必要十分なパワーを出してくれます。最高出力は110kW(150ps)/3,900〜6,000rpm、最大トルクが270Nm(27.5kgm)/1,350〜3,900rpmです。サスペンションも安定感を高められる5リンクサスペンション。

ベルト駆動式オルタネータースターターと、12Vリチウムイオンバッテリーを内蔵するマイルドハイブリッドシステムによって初動がスムーズです。エンジン自体も低回転域から高トルクで引っ張るような設計になっています。

歴史的には、前身となるアウディ80から数えると50年近いです。FFセダンだけでなく、ステーションワゴンタイプや四輪駆動タイプなどさまざまなラインナップがあります。いずれも室内の快適性や利便性が高いです。

総合的に見ると、室内快適性・利便性および走行中の安定感と乗り心地が高く評価されています。

走りに関しては高い評価とまではいきませんが、「必要十分」といったところです。スポーツタイプのセダンというわけではないので、これくらいの性能があれば特に不満はないでしょう。欠点というほどのことではありません。

クルマとしての根本的な設計などに関して欠点があるわけではない、ということを念頭に置いてこれからA4の欠点について見ていきましょう。

アウディ A4 (5代目)の欠点はオプション前提の装備設定にある?

アウディ A4の最もわかりやすい欠点は、装備の設定にあります。

そもそもA4のカタログに記載されている装備表が簡易的過ぎる、というのも欠点のひとつです。収納に関する記述などが一切ありません。当たり前に搭載されているようなものまで書かれていたほうが、消費者としてはわかりやすいでしょう。当たり前と言っても、モデルによっては設定が異なるケースもありますから。

それに、装備の設定がオプションやアクセサリー前提となっているように感じられてしまいます。

たとえばフロントシート(前席)の機能です。A4は最も基本的なモデルやグレードでも、450万円以上します。日本人の平均年収よりとても高い値段です。もちろんローンを組みますが、それでもなかなか手が出ないでしょう。

この価格帯であれば、電動シートは全モデル標準搭載でもおかしくはありません。実際、300万円程度のクルマで全車標準搭載という例もあります。そして上位のグレードになっていくにつれ機能が強化されたりする、というのが自然な流れです。

一方、A4はベースグレードには電動シートが搭載されません。「A4 35 TFSI advanced」というグレードになると電動シート自体は標準搭載されますが、メモリー機能はどのグレードでもオプションです。

しかも、オプション個々の値段がそれなりにするだけでなく、需要の高い装備はたいていパッケージになっています。「これだけ欲しい」という要望には応えられません。

収納に関してもアクセサリーを付けてようやく高級車並と言えるでしょう。

必要なオプションを全部つけると、プラス100万円になることも考えられます。

想定しているより予算を多く持っておかないといけないのが、A4最大の欠点です。ここを痛手と感じない人なら、A4には目立った欠点は無いと言えるかもしれません。

アウディ A4 (5代目)の欠点は純正ナビが使いづらいところにある

装備の設定に比べると細いところになりますが、アウディ A4の純正ナビは少々使いづらいです。

A4には、「アウディコネクト」というインターネットに接続するMMiナビゲーションシステムが搭載されています。これはマルチメディアインターフェイスナビゲーションの略で、ナビ・CD・ラジオ・オーディオ・車両情報・スマホなどの操作・機能が連携するものです。

そのうえインターネットに接続されているので、すごそうだと感じる人も多いでしょう。

ただ、使いづらいという意見もあります。

まず、目的地検索です。目的地の設定に関し、画面入力ができません。タッチすることで目的地を入力できないので、とても面倒です。

センターコンソールに設置されているコントローラーで操作しますが、これはタッチパネル付きジョグダイアルになっています。タッチパネルに直接文字を書く、またはダイヤルで文字を指定して入力をします。

タッチパネル自体の文字認識制度は高いものの、運転席から左側にあるので、右利きの人は辛いでしょう。ダイヤルを回すのも時間がかかります。

信号待ちなどの短時間で操作する場合には、間に合わない可能性があるのです。

音声入力もありますが、音声入力で目的地を設定するときコマンドが必要になります。「ルート案内”行きたい場所”」「施設入力”行きたい施設”」などと言えば、認識してくれるという機能です。

ただ、実際は「ルート案内」の場合住所を指定しないといけません。少し使いづらいです。

しかもこれが標準搭載となっています。オプションなら設定せず、別途違うメーカーのナビを付けるというのも手ですが、標準なので使わざるを得ません。
アウディ A4は、目立った欠点は少ないクルマです。特に設計自体、エンジン・足回りなどには非の打ち所がほとんどありません。走行性能が高いクルマが欲しい人は他を検討するでしょうし、プレミアムセダンとして求められるものは基本的に揃っています。

それでも欠点があるとすれば、アクセサリー前提の収納機能、オプション前提の装備内容、そしてカタログのわかりにくさです。純正ナビもお世辞にも使いやすいとは言えないので、苦労するかもしれません。

それらの欠点より長所が圧倒的に勝ると感じるなら、A4を購入する価値があるのではないでしょうか。

※2021年8月現在

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