フォルクスワーゲン ザ・ビートルの多様なグレードを徹底解説!
更新日:2024.11.20
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2012年から2019年に渡り販売され続けたザ・ビートル。その歴史の中で多くの特別仕様車などが登場しましたが、カタロググレードも変化してきました。
今回はカワイイからカッコイイまで個性豊かなバリエーションを誇ったザ・ビートルのグレードラインアップを登場順に紹介します。
文・西川 昇吾
今回はカワイイからカッコイイまで個性豊かなバリエーションを誇ったザ・ビートルのグレードラインアップを登場順に紹介します。
文・西川 昇吾
ザ・ビートルのグレード比較表
型式 | 新車価格 | 中古車価格 | 販売開始年月 | 車両重量 | 乗車定員 | ドア数 | 排気量 | 駆動方式 | 燃料 | 燃費 | トランスミッション | ハンドル | 全長×全幅×全高 | 最小回転半径 | 前輪サイズ | 後輪サイズ | 福祉車両 | |
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デザイン | DBA-16CBZ | 283.9万円 | 34.8〜418.6万円 | 2020年7月1日 | 1,300kg | 4名 | 3ドア | 1,197cc | フロント | 無鉛プレミアム | 17.6km/L | DCT | 右 | 4,285mm×1,815mm×1,495mm | 5,000mm | 215/55R8 | 215/55R8 | - |
デザイン レザーパッケージ | DBA-16CBZ | 343.9万円 | 34.8〜418.6万円 | 2015年6月30日 | 1,300kg | 4名 | 3ドア | 1,197cc | フロント | 無鉛プレミアム | 17.6km/L | DCT | 右 | 4,270mm×1,815mm×1,495mm | 5,000mm | 215/55R8 | 215/55R8 | - |
1.2 カブリオレ | DBA-16CBZK | 395.8万円 | 265.5〜304.3万円 | 2016年5月17日 | 1,380kg | 4名 | 2ドア | 1,197cc | フロント | 無鉛プレミアム | 17.6km/L | DCT | 右 | 4,270mm×1,815mm×1,485mm | 5,000mm | 215/60R7 | 215/60R7 | - |
ベース | DBA-16CBZ | 245万円 | 34.8〜418.6万円 | 2019年10月1日 | 1,300kg | 4名 | 3ドア | 1,197cc | フロント | 無鉛プレミアム | 17.6km/L | DCT | 右 | 4,285mm×1,815mm×1,495mm | 5,000mm | 215/60R7 | 215/60R7 | - |
ターボ | ABA-16CPL | 339万円 | 34.8〜418.6万円 | 2016年5月17日 | 1,380kg | 4名 | 3ドア | 1,984cc | フロント | 無鉛プレミアム | 13.4km/L | DCT | 右 | 4,270mm×1,815mm×1,495mm | 5,000mm | 235/45R10 | 235/45R10 | - |
Rライン | ABA-16CZD | 309.8万円 | 34.8〜418.6万円 | 2020年7月1日 | 1,340kg | 4名 | 3ドア | 1,394cc | フロント | 無鉛プレミアム | 18.3km/L | DCT | 右 | 4,285mm×1,825mm×1,495mm | 5,000mm | 235/45R10 | 235/45R10 | - |
2.0 Rライン | ABA-16CPL | 361.5万円 | 34.8〜418.6万円 | 2020年7月1日 | 1,380kg | 4名 | 3ドア | 1,984cc | フロント | 無鉛プレミアム | 13.4km/L | DCT | 右 | 4,285mm×1,825mm×1,495mm | 5,000mm | 235/40R12 | 235/40R12 | - |
ザ・ビートルのグレード解説①|当初はデザインとデザインレザーパッケージの2種類
2012年6月に日本市場に投入された当初は、基本的な主要装備を抑えた「デザイン」とデザインをベースに内装にレザーを採用した「デザイン レザーパッケージ」の2グレードが用意されていました。
なお、日本市場での受注を先に開始したのはレザーパッケージの方でした。これは先代ニュービートルでレザーシートなどを用いた上級グレードの人気が高かったためです。
なお、日本市場での受注を先に開始したのはレザーパッケージの方でした。これは先代ニュービートルでレザーシートなどを用いた上級グレードの人気が高かったためです。
2013年3月にはオープンボディのカブリオレがラインアップに追加。こちらは1グレードのみの展開でした。なお、前後ともレザーシートでフロントシートにはシートヒーターが備わっていたため、グレードとしては「レザーパッケージのオープン版」とも言えます。
2013年10月には2.0Lターボというパワフルなエンジンを搭載したスポーツグレード、「ザ・ビートルターボ」がラインアップに追加されます。
エンジンスペック
最高出力:155kW(211PS)/5,300-6,200rpm
最大トルク:280Nm(28.6kgm)/1,700-5,200rpm
エンジンのパワーアップの他、機能性あふれるスポーティーなエアロパーツにサイズアップしたブレーキとタイヤ、油温計、ブースト計、ストップウォッチが収められた3連メーターなどの専用装備が用意され、性能も内外の見た目もバッチリスポーティーに仕上がっていました。
エンジンスペック
最高出力:155kW(211PS)/5,300-6,200rpm
最大トルク:280Nm(28.6kgm)/1,700-5,200rpm
エンジンのパワーアップの他、機能性あふれるスポーティーなエアロパーツにサイズアップしたブレーキとタイヤ、油温計、ブースト計、ストップウォッチが収められた3連メーターなどの専用装備が用意され、性能も内外の見た目もバッチリスポーティーに仕上がっていました。
2015年7月に一部改良を実施。この改良で新たにグレードが追加されました。追加されたグレードの名は「ベース」。走行性能と装備面は必要十分に備えつつ、加飾系の装備はシンプルにしたこの新グレードは、モチーフとなっているタイプ1のようにカスタムベースとしての需要を狙うという目的がありました。
ザ・ビートルのグレード解説②|2016年にマイナーチェンジを実施
2016年9月にはマイナーチェンジを実施。このマイナーチェンジにより、グレード構成が整理されることとなります。ベース、デザイン、2.0R-Lineの3グレードに絞られました。
変更点としてはスポーツグレードのターボのグレード名が、他のフォルクスワーゲンの車種のスポーツグレード同様に「R-Line」の名が与えられた他、レザーパッケージはデザインのオプションとなったことと言えます。
変更点としてはスポーツグレードのターボのグレード名が、他のフォルクスワーゲンの車種のスポーツグレード同様に「R-Line」の名が与えられた他、レザーパッケージはデザインのオプションとなったことと言えます。
2016年11月には新グレードとして「R-Line」が追加。2.0Lターボエンジンを搭載するトップグレード2.0R-Lineと比べ、少しおとなしい1.4Lターボエンジンを搭載するこのグレードは、2.0R-Lineと同様のスポーティーなデザインが与えられています。2.0R-Lineの弟分と言えるグレードです。
エンジンスペック
最高出力:110kW(150PS) / 5,000-6,000rpm
最大トルク:250Nm(25.5kgm) / 1,500-3,500rpm
なお、ザ・ビートルのカタログモデルとしては初めて1.4LのTSIエンジンが与えられたグレードとなりました。
このR-Lineの追加を最後に、ザ・ビートルはグレードラインアップの変更をせず生産終了となります。R-Lineは3年弱程度しか販売されていなかったため、珍しいグレードと言えるでしょう。
エンジンスペック
最高出力:110kW(150PS) / 5,000-6,000rpm
最大トルク:250Nm(25.5kgm) / 1,500-3,500rpm
なお、ザ・ビートルのカタログモデルとしては初めて1.4LのTSIエンジンが与えられたグレードとなりました。
このR-Lineの追加を最後に、ザ・ビートルはグレードラインアップの変更をせず生産終了となります。R-Lineは3年弱程度しか販売されていなかったため、珍しいグレードと言えるでしょう。
モチーフとなったタイプ1にも様々な仕様やカスタムモデルが存在しただけに、ザ・ビートルには数多くの特別仕様車や限定車が存在しました。しかし、カタログモデルだけで見ても時代に応じてグレード展開や、グレード内容を変更していて市場をよく読み取ったグレード変更であることが読み取れます。
しかし、ザ・ビートルの魅力は個性豊かなボディカラーや内装の鮮やかな色合いにより、同じグレードでも異なる個性が演出できるポイントです。中古車でザ・ビートルを探す場合はグレードももちろんですが、カラーにこだわるのも車選びとして面白いポイントと言えるでしょう。
しかし、ザ・ビートルの魅力は個性豊かなボディカラーや内装の鮮やかな色合いにより、同じグレードでも異なる個性が演出できるポイントです。中古車でザ・ビートルを探す場合はグレードももちろんですが、カラーにこだわるのも車選びとして面白いポイントと言えるでしょう。