タイプ1由来の個性が満載!ザ・ビートルのインテリアを徹底解説

ザ・ビートル 西川撮影

※この記事には広告が含まれます

ビートルの愛称で親しまれているフォルクスワーゲンタイプ1を現代風にリバイバルしたザ・ビートル。

外観はタイプ1をモチーフにしていることは誰にでも分かりますが、インテリアにもタイプ1由来の特徴が数多く散りばめられえています。

そんなザ・ビートルのインテリアをチェックしていきましょう。

写真/文・西川昇吾

西川 昇吾|にしかわ しょうご

1997年生まれ。富士スピードウェイ近隣で生まれ育ち、大学で自動車に関する学習をする傍ら、自動車ライターとしての活動を始める。過去にはコミュニティFMのモータースポーツコーナーにてレギュラー出演経験あり。「書くこと、喋ることで自動車やモータースポーツの面白さを伝える」を目標とし、様々なジャンルのライティングや企画に挑戦中。

西川 昇吾
Chapter
ザ・ビートルのインテリアはオシャレな第一印象
ビートルボックスが再現されたインパネ
調整範囲が広いシート
リアシートは若干狭い

ザ・ビートルのインテリアはオシャレな第一印象

グレードや年式によって違いはありますが、ザ・ビートルのインテリアはボディカラーと同色のトリムを使用していたり、あらゆる部分にレザーを用いていたりしていてとてもオシャレな印象を受けます。

オシャレなインテリアというと使い勝手や操作性などといった実用性が犠牲になりそうなイメージですが、そんなことはありません。各種スイッチ類も分かりやすく配置されていて、形状も操作しやすい印象を受けますし、メーターなどの計器類も見やすく瞬時に情報が読み取れます。

今でこそ世界中で愛されているカワイイクルマという位置付けが強いタイプ1ですが、当初のコンセントは実用的な大衆車でした。そんなクルマをモチーフにしたザ・ビートルのインテリアが実用的な仕上がりとなっているのは、理にかなっていると言えるでしょう。

ビートルボックスが再現されたインパネ

インパネ周りで特徴的と言えるのは、きれいに塗装されたインテリアトリムが伸び伸びと広がっていることです。このインテリアトリムは平面基調のダッシュボードに取り付けられ、そこにナビゲーションシステムやエアコンの吹き出し口が配置されています。

先代モデルとなるニュービートルのインパネ周りに曲線が多く多用されていて、現代的なテイストが強かったことを思うと、このダッシュボードとインテリアトリムの形状はタイプ1を強く意識したポイントと感じさせます。

また助手席側の収納スペースも同様です。この収納スペースはタイプ1のインテリアで大きな特徴と言えるポイントでビートルボックスと言われています。タイプ1へのオマージュを残しつつも、ファッショナブルかつ使いやすいインテリアに仕上がっているのが、インパネ周りから伝わってきます。
メーター周りは最新モデルと比べるととってもシンプル。しかし、スピードメーター下のパネルには運転支援システムに関する情報表示がされます。各種情報も瞬時に理解しやすく、メーター周りに関しては必要にして十分という印象を受けます。

調整範囲が広いシート

撮影車両はレザーパッケージ装着車であるため、レザーを用いたスポーツシートが装着されています。スポーツシートといってもバケットタイプではないので乗り降りもしやすく、調整範囲も広いため、大柄な男性から小柄な女性まで多くの人にとって使いやすい印象です。

スポーツシートというだけあって、程よく身体をホールドしてくれ長距離移動でも疲労感が少ないことが想像されます。またテレスコピック調整機構の調整範囲も広く、しっかりとドライビングポジションを取ることができるのも好印象です。

ステアリングは程よく小径となっていて、両手で握ると自然と小脇が締まるという感じです。また、各種操作スイッチもコンパクトにまとまっていて、手が小さい人でも操作しやすい印象を受けます。操作した際のクリック感も上質なものなのもグッドポイントです。
ステアリングは程よく小径となっていて、両手で握ると自然と小脇が締まるという感じです。また、各種操作スイッチもコンパクトにまとまっていて、手が小さい人でも操作しやすい印象を受けます。操作した際のクリック感も上質なものなのもグッドポイントです。

リアシートは若干狭い

実用的と述べたインテリアですが、リアシートに関しては少し実用性が損なわれている部分とも言えます。タイプ1が持つ独特のシルエットを再現するためにCピラーは大きく寝かされているため、後部座席の頭上空間に余裕はありません。

177cmの筆者が座るとギリギリといった具合です。しかしながら膝周りの空間には余裕があり、シート自体も苦痛を感じさせるものではありません。小柄な人や子供であれば、さほど窮屈な思いをすることはないでしょう。
ラゲッジスペースもデザイン優先のため、リアエンドに向かえば向かうほど高さはありませんが奥行きが広く、通常の日常使いならば大きな不満がでることはないでしょう。また、分割でリアシートを倒すこともできるので、長物を載せるというシチュエーションでも対応可能です。
タイプ1へのオマージュと実用性、そして現代的でファッショナブルなデザイン。これらの要素をザ・ビートルのインテリアは上手く体現しています。

フォルクスワーゲンのラインアップの中では決してハイエンドモデルではありませんでしたが、デザイン性に重きを置いたモデルだったので、インテリアの質感も高いです。車両価格を考えればインテリアは非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細