ポルシェ 8代目911の欠点は？輸入車であるがゆえに日本では本領発揮が困難？

ポルシェ 911には多彩なボディカラーが設定されています。

ボディカラーとしては、スタンダードカラーが4色、メタリックカラーが8色、スペシャルカラーが5色の合計17色が設定されています。これだけ多くのボディカラーが設定されていては、どのカラーを選択するのか悩んでしまいます。

スタンダードカラーとしてはホワイト、ブラック、ガーズレッド、レーシングイエローの4色があります。スタンダードカラーの4色はオプションではないため、追加料金なしで選択可能です。

メタリックカラーとしてはキャララホワイトメタリック、ジェットブラックメタリック、アゲートグレーメタリック、ドロマイとシルバーメタリック、GTシルバーメタリック、ゲンチアンブルーメタリック、ナイトブルーメタリック、アベンチュリングリーンメタリックが設定されています。

メタリックカラーは全てのカラーが20万6,000円の有料オプションとなっています。

スペシャルカラーとしてはクレヨン、カーマインレッド、ラバオレンジ、シャークブルー、パイソングリーンが設定されています。

スペシャルカラーもメタリックカラー同様に有料オプションとなっており、スペシャルカラーは45万2,000円で選択可能です。

さらに、ルーフが開閉式となっているカブリオレ、タルガではソフトトップ・カラーも選択できます。

ソフトトップ・カラーとしては、カブリオレにはブラック、ブラウン、レッド、ブルー、ブラック/グレイの5色、タルガにはブラック/グレイ以外の4色が設定されています。

ソフトトップ・カラーはオプションではなく、全てのカラーが追加料金なしで選択できます。

これだけ多くのボディカラーが設定されているのは悩んでしまうという点では欠点ですが、それだけ選択肢が多いと考えると長所とも言えるでしょう。

数あるボディカラーの中から自分の気に入ったものを選ぶのもクルマ購入時の楽しみの1つです。

17色ものボディカラーが設定されている911では、ボディカラーを選ぶ時間がより楽しそうです。

ポルシェ 911はスポーツ感あふれる走りが徹底して追及されており、最高レベルのパフォーマンスを誇っています。

911の最高速度は、カレラは「911 Carrera」が293km/h、「911 Carrera 4」が291km/h、「911 Carrera S」が308km/h、「911 Carrera 4S」が306km/h、「911 Carrera GTS」が311km/h、「911 Carrera 4 GTS」が309km/hです。

カブリオレは「911 Carrera Cabriolet」「911 Carrera 4 Cabriolet」が291km/h、「911 Carrera S Cabriolet」「911 Carrera 4S Cabriolet」が304km/h、「911 Carrera GTS Cabriolet」が309km/h、「911 Carrera 4 GTS Cabriolet」が307km/hです。

タルガは「911 Targa 4」が289km/h、「911 Targa 4S」が304km/h、「911 Targa 4 GTS」が307km/hとなっています。

これだけ圧倒的なパフォーマンスを誇っている911ですが、日本の公道ではこの性能を発揮することができません。

日本の一般道では40~50km/hに最高速度が制限されている道が多く、標識で制限されていない道の最高速度も60km/hとなっています。

さらに、高速道路でも最高速度は制限されており、その制限速度は100km/hです。

そのため、日本の公道では911に設定されている最高速度の半分も出せません。

では、ポルシェのあるドイツではどうなのでしょう。

ドイツの一般道の制限速度は70~90km/hに設定されています。住宅地や学校の周辺では40~60km/hほどに制限されている場所もありますが、基本的には日本よりも高めに設定されています。

ドイツの高速道路は「アウトバーン」と呼ばれていて、最高速度が設定されていないのは世界的にも有名です。アウトバーンの推奨速度は130km/hほどとされていますが、出せるのなら200km/hでも300km/hでも出すことが可能であり、アウトバーンでなら911のパフォーマンスをフルで発揮できます。

しかし、300km/hという速度は一般人に扱える速度ではないため、当然危険が伴います。そのため、アウトバーンでも扱える範囲の速度で安全に運転することをお勧めします。

日本では911のパフォーマンスをフルで発揮できませんが、安全という観点から考えるとそれも長所と言えるかもしれません。

ポルシェ 911はスポーツカーでありながらリアシート(後席)も備わっており、乗車定員は4人です。

ただし、ドアは左右にそれぞれ1つずつしかないため、リアシートの乗り降りには少々悩まされるかもしれません。

さらには、後部座席はお世辞にも広いとは言えません。

独り身であれば人を乗せる機会も少なく、買い物時には助手席にも荷物を置けることから、困ることは少ないかもしれません。

しかし、家庭のある人にとっては話が別です。家庭のある人であれば、自分以外の人が乗る機会も多い上に、買い物の荷物も多くなってきます。

そのため、家庭のある人はセカンドカーとして持つのが丁度良いでしょう。

911を購入する際には以上の点を考慮しておかなければなりません。

ポルシェ 911はポルシェが誇るフラッグシップモデルであるスポーツカーです。そのため、車体価格は一般的な大衆車に比べると手を出すのが難しい価格帯に設定されています。

それぞれの車体価格を見ていくと、カレラの車体価格は、「911 Carrera」が1,429万円、「911 Carrera 4」が1,535万円、「911 Carrera S」が1,760万円、「911 Carrera 4S」が1,866万円、「911 Carrera GTS」が1,868万円、「911 Carrera 4 GTS」が1,974万円です。

カブリオレの車体価格は、「911 Carrera Cabriolet」が1,654万円、「911 Carrera 4 Cabriolet」が1,760万円、「911 Carrera S Cabriolet」が1,985万円、「911 Carrera 4S Cabriolet」が2,091万円、「911 Carrera GTS Cabriolet」が2,093万円、「911 Carrera 4 GTS Cabriolet」が2,199万円です。

タルガの車体価格は、「911 Targa 4」が1,760万円、「911 Targa 4S」が2,091万円、「911 Targa 4 GTS」が2,199万円です。

このように、ほとんどのグレードが車体価格だけでも1,000万円台後半に設定されており、なかなか購入には踏み切れません。

さらに、購入時には車体価格にオプションや税金などの金額も上乗せされるため、支払い総額は2,000万円をゆうに超えます。

例えば、上述したように、有料オプションとなっているボディカラーは、メタリックカラーが20万6,000円、スペシャルカラーが45万2,000円となっています。

また、20種類以上のインテリアカラーが設定されているのが911の大きな魅力の1つですが、有料オプションとなっているインテリアカラーも高いものでは89万9,000円に設定されています。

この他にも、911ではエクステリアやインテリアに魅力的なオプション装備が数多く設定されています。

購入時にはついつい多くのオプションを付けてしまうものです。

そのため、911の購入時の支払い総額は2,000万円ほどでは収まらないかもしれません。

価格だけを見れば高く感じてしまうかもしれませんが、911には圧倒的な性能と高級感あふれる上質なインテリア、ポルシェならではの伝統的なエクステリアデザイン、その価格に見劣りしない充実の装備が備わっています。

その上、911はドイツの高級自動車メーカー ポルシェが誇るフラッグシップモデルです。ポルシェのブランド価値やポルシェ内での911の位置付けを考えればこの価格には納得です。

今回はポルシェ 911の欠点について紹介しました。

911には最高速度300km/hオーバーの圧倒的なパフォーマンスを誇っていますが、日本ではその性能をフルに発揮することができません。

しかし、自分や身の回りの安全を考えると、性能が制御されているというのは安心です。

また、ボディカラーは数多く設定されており、どのカラーにするのか頭を悩ませそうですが、その分選ぶ楽しさがあるというのは1つの長所と言えるでしょう。

※2021年7月現在