ポルシェ 911の中古価格|6代目911と7代目911の違いとは
更新日:2024.09.09
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現行ポルシェ 911カレラは2011年秋に発表された991型です。
1964年の初代モデルから数えると7代目となります。歴代のポルシェ 911もモデルチェンジの度に、ポルシェ社の最新技術が惜しみなく投入されてきました。
6代目の911カレラ(997型)から、7代目911カレラ(991型)になってどのように進化したのでしょうか。
1964年の初代モデルから数えると7代目となります。歴代のポルシェ 911もモデルチェンジの度に、ポルシェ社の最新技術が惜しみなく投入されてきました。
6代目の911カレラ(997型)から、7代目911カレラ(991型)になってどのように進化したのでしょうか。
7代目911とは
いまでこそ、SUV(カイエン)や4ドアサルーン(パナメーラ)などの派生的な車種も多くラインナップするポルシェですが、ポルシェの代表車種と言えば、やはり「911」を思い浮かべる人が多いでしょう。911は1964年にポルシェ356の後継車種として誕生しました。
356は1948年、第二次世界大戦終了後から開発がすすめられており、高次元の走行性能と高性能なエンジンを搭載しながらも実用性も十分に持ち合わせた小型スポーツカーとして人気を博しました。そのコンセプトは911シリーズにも引き継がれています。初代モデルのデビューから50年をこえて、現行モデルの911シリーズは2011年に発表された「991型」と呼ばれるタイプになります。
そして、7代目911(991型)は、2012年8月、4WDモデルとなるカレラ4、及びカレラ4Sが日本での受注を開始しました。最も大きな改良はボディの素材にアルミをはじめとした軽量金属の大量採用です。6代目となる997型と比較して60kgもの軽量化を実現しつつ、剛性を高めたボディになっています。
また、2015年秋のマイナーチェンジでは、新開発のツインターボエンジンが搭載されました。
50年以上に及ぶ長い歴史を持つポルシェ911。モデルチェンジを重ねながらもスポーツカーとしての基本コンセプトは変わらないその頑固なまでの姿勢には憧れを通り越して尊敬に値します。
そんなポルシェ 911について詳しく見ていきましょう。
356は1948年、第二次世界大戦終了後から開発がすすめられており、高次元の走行性能と高性能なエンジンを搭載しながらも実用性も十分に持ち合わせた小型スポーツカーとして人気を博しました。そのコンセプトは911シリーズにも引き継がれています。初代モデルのデビューから50年をこえて、現行モデルの911シリーズは2011年に発表された「991型」と呼ばれるタイプになります。
そして、7代目911(991型)は、2012年8月、4WDモデルとなるカレラ4、及びカレラ4Sが日本での受注を開始しました。最も大きな改良はボディの素材にアルミをはじめとした軽量金属の大量採用です。6代目となる997型と比較して60kgもの軽量化を実現しつつ、剛性を高めたボディになっています。
また、2015年秋のマイナーチェンジでは、新開発のツインターボエンジンが搭載されました。
50年以上に及ぶ長い歴史を持つポルシェ911。モデルチェンジを重ねながらもスポーツカーとしての基本コンセプトは変わらないその頑固なまでの姿勢には憧れを通り越して尊敬に値します。
そんなポルシェ 911について詳しく見ていきましょう。
6代目911(997型)と7代目911(991型)のエクステリア
6代目911(997型)
ポルシェ911 カレラ (997型)
ボディサイズ:全長4,435×全幅1,810×全高1,310mm・ホイールベース2,350mm
ボディサイズ:全長4,435×全幅1,810×全高1,310mm・ホイールベース2,350mm
7代目911(991型)
ポルシェ 911カレラ(991型)
ボディサイズ:全長4500×全幅1,810×全高1,305・ホイールベース2,450mm
6代目と7代目のボディサイズの違いは、特にホイールベースが顕著です。7代目のほうが100mm長くなっていますが全長は65mm長く、全高は5mm低くなっています。デザインの全体的なイメージはほとんど変わっていませんが、7代目は車幅が広く、車高が低く、平べったい印象です。
実はこれにはまだ理由があります。フロントのトレッド幅がカレラSで52mm、カレラで46mmほど幅が広くなっており、加えてヘッドライトの左右感覚もかなり広げられているためで、カタログ上の全幅の数値は7代目も変わっていませんが、より平べったくて低くなっている」という印象になっているようです。
ボディサイズ:全長4500×全幅1,810×全高1,305・ホイールベース2,450mm
6代目と7代目のボディサイズの違いは、特にホイールベースが顕著です。7代目のほうが100mm長くなっていますが全長は65mm長く、全高は5mm低くなっています。デザインの全体的なイメージはほとんど変わっていませんが、7代目は車幅が広く、車高が低く、平べったい印象です。
実はこれにはまだ理由があります。フロントのトレッド幅がカレラSで52mm、カレラで46mmほど幅が広くなっており、加えてヘッドライトの左右感覚もかなり広げられているためで、カタログ上の全幅の数値は7代目も変わっていませんが、より平べったくて低くなっている」という印象になっているようです。
7代目911では、ボディの大幅軽量化に成功
上の画像が6代目911、下の画像が7代目911となります。
前から見ると、平べったく低く見える7代目ですが、後ろ姿もかなり変更が加えられています。
リアコンビネーションランプの位置が高くなっており、テールランプ周りの切れ込みが長く、デザインも鋭くエッジのきいた未来感あるスタイルに変わっています。全体的にボディラインのメリハリができてグラマラスなシルエットになったともいえます。
とはいえ、デザインの細かな変更はあるものの、ポルシェを知る人なら誰が見ても一目で911だと識別可能な50年以上変わらない911らしいデザイン、これこそがポルシェのデザインフィロソフィですね。
前から見ると、平べったく低く見える7代目ですが、後ろ姿もかなり変更が加えられています。
リアコンビネーションランプの位置が高くなっており、テールランプ周りの切れ込みが長く、デザインも鋭くエッジのきいた未来感あるスタイルに変わっています。全体的にボディラインのメリハリができてグラマラスなシルエットになったともいえます。
とはいえ、デザインの細かな変更はあるものの、ポルシェを知る人なら誰が見ても一目で911だと識別可能な50年以上変わらない911らしいデザイン、これこそがポルシェのデザインフィロソフィですね。
7代目911では、ボディの大幅軽量化に成功
■6代目911(997型)
車両重量1,460(1,490)kg
■7代目911(991型)
車両重量1,395(1,415)kg ※カッコ内はPDK(7段AT)
6代目911・7代目911を比べてみると、7代目が65kg-75kgと成人男性1名分くらいの体重に匹敵するほど軽くなっています。7代目911ではエンジンフードやフェンダー回り、及びドアなどボディやエンジンの多くに軽量金属を採用。
なんと全体の44%がアルミが使用されており、ボディの軽量化に成功しました。
車両重量1,460(1,490)kg
■7代目911(991型)
車両重量1,395(1,415)kg ※カッコ内はPDK(7段AT)
6代目911・7代目911を比べてみると、7代目が65kg-75kgと成人男性1名分くらいの体重に匹敵するほど軽くなっています。7代目911ではエンジンフードやフェンダー回り、及びドアなどボディやエンジンの多くに軽量金属を採用。
なんと全体の44%がアルミが使用されており、ボディの軽量化に成功しました。
エンジンの違い
6代目911
7代目911前期モデル
7代目911後期モデル
6代目911から比べるとこのように変化しています。現行モデルの911も2015年秋のマイナーチェンジでエンジンを一新。3.4L→3Lに排気量は小さくなりましたが、911カレラシリーズ初のツインターボ装着によって最高出力は20PSアップしています。
このほかの違いは?
タイヤサイズ
997型:
前235/40ZR18、後265/40ZR18
991型前期:
前235/40ZR19、後285/35ZR19
991型後期:
前235/40ZR19、後295/35ZR19
タイヤサイズは18インチから19インチへ。991型の前後期でもリアタイヤのサイズが拡大されています。
前235/40ZR18、後265/40ZR18
991型前期:
前235/40ZR19、後285/35ZR19
991型後期:
前235/40ZR19、後295/35ZR19
タイヤサイズは18インチから19インチへ。991型の前後期でもリアタイヤのサイズが拡大されています。
マニュアルトランスミッション
マニュアル車は6段MT から世界初の7段MTに改良されました
アイドリングストップ
991型では初の「オートスタート/ストップ機能」ことアイドリングストップ機能が採用されて、燃費向上にも貢献しています。PDK車はNEDCモード燃費で従来モデルより約2km/L向上し、8.2L/100km(=12.2km/リットル)を達成しています。
常に進化を続けながらもRRという駆動方式や911の乗り味、イメージを大きく変えることなく、多くのファンに愛され続けるポルシェ911なのですね。
常に進化を続けながらもRRという駆動方式や911の乗り味、イメージを大きく変えることなく、多くのファンに愛され続けるポルシェ911なのですね。
991型では初の「オートスタート/ストップ機能」ことアイドリングストップ機能が採用されて、燃費向上にも貢献しています。PDK車はNEDCモード燃費で従来モデルより約2km/L向上し、8.2L/100km(=12.2km/リットル)を達成しています。
常に進化を続けながらもRRという駆動方式や911の乗り味、イメージを大きく変えることなく、多くのファンに愛され続けるポルシェ911なのですね。
常に進化を続けながらもRRという駆動方式や911の乗り味、イメージを大きく変えることなく、多くのファンに愛され続けるポルシェ911なのですね。
歴代911を辿る
ポルシェ911は車名こそ50年以上変わっていませんが、フルモデルチェンジを重ねており、型式はその都度変わっています。ポルシェをよく知らない人は、もしかしたらどの世代の911も同じに見えるかもしれませんが、よく見比べてみるとその違いがわかるはずです。簡単に各世代の特徴と型式を書いておきましょう。
初代911:
911型として1964年に登場。130psを発生する水平対向6気筒(フラット6)エンジンを、後軸よりも後ろに搭載したRRレイアウトのクーペボディとしてポルシェ911が誕生しました。
2代目911:
930型として1973年に登場。ビッグバンパーという通称で親しまれました。また、1974年にターボモデルも登場しています。
3代目911:
964型として1989年に登場。4WDのカレラ4が誕生しました。
4代目911:
993型として1993年に登場。ポルシェ伝統の空冷エンジン最後のモデルとなります。
5代目911:
996型として1997年に登場。エンジン水冷化、涙目のフロントデザインに一新したのはこのモデルからです
6代目911:
997型として2007年に登場。電子制御減衰力可変ダンパーや7速PDKを採用しました。
7代目911:
991型として2011年)に登場。7代目ではアルミを多用した車体を採用しており、車体の軽量化を実現。2015年のマイナーチェンジでカレラのエンジンがターボ化しました。
1964年に発売された初代911から、7代目となる現行の911(991型)まで、車名はずっと911を使用しており、この車名を統一するという戦略がより911ブランドとしての強さを引き立てているのでしょうね。
初代911:
911型として1964年に登場。130psを発生する水平対向6気筒(フラット6)エンジンを、後軸よりも後ろに搭載したRRレイアウトのクーペボディとしてポルシェ911が誕生しました。
2代目911:
930型として1973年に登場。ビッグバンパーという通称で親しまれました。また、1974年にターボモデルも登場しています。
3代目911:
964型として1989年に登場。4WDのカレラ4が誕生しました。
4代目911:
993型として1993年に登場。ポルシェ伝統の空冷エンジン最後のモデルとなります。
5代目911:
996型として1997年に登場。エンジン水冷化、涙目のフロントデザインに一新したのはこのモデルからです
6代目911:
997型として2007年に登場。電子制御減衰力可変ダンパーや7速PDKを採用しました。
7代目911:
991型として2011年)に登場。7代目ではアルミを多用した車体を採用しており、車体の軽量化を実現。2015年のマイナーチェンジでカレラのエンジンがターボ化しました。
1964年に発売された初代911から、7代目となる現行の911(991型)まで、車名はずっと911を使用しており、この車名を統一するという戦略がより911ブランドとしての強さを引き立てているのでしょうね。
ポルシェ 911の特徴といえば?
911の特徴といえば、第1にそのスタイルです。ナローボディから3ナンバーボディにボディサイズは変わって、様々な改良と進化が施されてもエクステリア全体のイメージはそれほど変わっていません。
また第2に、スタイルと共に911を特徴づけるものといえば、「RR(リアエンジン・リアドライブ)」と呼ばれる駆動方式です。
現在の車の駆動方式は、多くFF(フロントエンジン・フロントドライブ)を採用しており、大型車や操作感を楽しむトヨタ 86のような車はFR。スポーツカーはMR,4WDを採用しているケースがほとんどです。911は長い歴史の中で一貫してRRを採用してきました。
この方式は、前に進んでいく力を発揮しやすいというメリットはありますが、高速道路などにおいては直進安定性に難があるともいわれています。しかし、この独特の乗り味こそがポルシェ 911だというファンもきっと多いでしょう。
また第2に、スタイルと共に911を特徴づけるものといえば、「RR(リアエンジン・リアドライブ)」と呼ばれる駆動方式です。
現在の車の駆動方式は、多くFF(フロントエンジン・フロントドライブ)を採用しており、大型車や操作感を楽しむトヨタ 86のような車はFR。スポーツカーはMR,4WDを採用しているケースがほとんどです。911は長い歴史の中で一貫してRRを採用してきました。
この方式は、前に進んでいく力を発揮しやすいというメリットはありますが、高速道路などにおいては直進安定性に難があるともいわれています。しかし、この独特の乗り味こそがポルシェ 911だというファンもきっと多いでしょう。
現在のポルシェ 911の中古価格は?
大手中古車情報サイトのカーセンサーを使用し、ポルシェ 911の中古平均価格を調べてみました。
現在の平均価格は、719.5万円となっており、871台ヒットしました。車体によっては、1000万円を超えるものも多数あり、想像通りの全体的に高い値段で推移しています。最低価格としても、128万となっています。
(※2017年2月時点)
しかし、ポルシェ 911に憧れを持ち続けていた方からしたら、相応の費用とも捉えられるかもしれません。
走行距離、保存状態、など適切な条件が揃ったポルシェ 911を見つけられたらいいですね。
現在の平均価格は、719.5万円となっており、871台ヒットしました。車体によっては、1000万円を超えるものも多数あり、想像通りの全体的に高い値段で推移しています。最低価格としても、128万となっています。
(※2017年2月時点)
しかし、ポルシェ 911に憧れを持ち続けていた方からしたら、相応の費用とも捉えられるかもしれません。
走行距離、保存状態、など適切な条件が揃ったポルシェ 911を見つけられたらいいですね。