MINI 3代目ミニ 3ドア(F56型)の乗り心地は?通常シートとスポーツシートの違いとその機能性とは?

MINI 3代目MINIクーパー

今回は、MINI 3代目ミニ 3ドア(F56型)の乗り心地をメインに紹介していきます。

ミニはBMCからBMWのブランドになってから3世代目となり、日本でも随分と馴染みある存在となりました。3代目ミニ 3ドアは走りの楽しさとデザインが理由で人気のクルマです。クルマにあまり詳しくなくても、名前くらいは聞いたことがあるでしょう。

そんな3代目ミニ 3ドアにはどんな特徴があるのか、シートの乗り心地などからご紹介します。

Chapter
MINI 3代目ミニ 3ドアはそもそもどんなクルマ?
MINI 3代目ミニ 3ドアのフロントシートのタイプは?
MINI 3代目ミニ 3ドアのシートまわりの機能と装備
MINI 3代目ミニ 3ドアのシートまわりのオプション装備
MINI 3代目ミニ 3ドアのシートまわりの純正アクセサリー

MINI 3代目ミニ 3ドアはそもそもどんなクルマ?

ミニといえば日本では「MINI クーパー」と呼ばれることが多いですが、「MINI クーパー」はもともとMINIのエボリューションモデルとして登場したクルマで、当時は限定車という扱いとなっていました。

1959年にBMCから発売されたMINIは、コンパクトボディであるものの居住性がしっかり備わった人中心の設計でした。居住性を保つため、小径タイヤを車体の四隅に追いやっているのが特徴的です。

このスタイルのおかげで、今もMINIの乗り味を表現するのに使われる「ゴーカート・フィーリング」という独自の走行感覚が生まれました。最初からそのような走り心地にしようとしたのではなく、ボディ形状を優先して考えた結果の副産物だったのです。

そんなMINIが、開発者の友人であり50年代F1シーンを引っ張っていった名チューナー「ジョン・クーパー」によるエボリューションモデルを出しました。それがMINI クーパー。名前の由来は「ジョン・クーパー」という人名にあります。

有名になったのは、モンテカルロ・ラリーで3度の総合優勝を果たしたのがきっかけです。

日本の狭い道路事情にも合うことから、日本でもクラシックミニは人気がありました。

ところが2000年に生産終了になります。そして、2001年にBMWのブランドとしてMINIが復活しました。1994年にBMWがローバーを傘下にしたことで、BMWのブランドとなったのです。

BMWのブランドになってからも、従来の良さである人中心の設計とゴーカート・フィーリングは健在。

クラシックミニほどのスパルタンさはないものの、スポーツモデルにあたる「クーパーS」というグレードを用意しているあたり、MINIのスポーティな走りへの人気度がうかがい知れると言えるのではないでしょうか。

そんな走りと居住空間に定評のある3代目ミニ 3ドアですが、乗り心地はどのようになっているのか、これから見ていきましょう。

MINI 3代目ミニ 3ドアのフロントシートのタイプは?

3代目ミニ 3ドアのフロントシート(前席)は、一般的なセミバケットシートです。

基本グレードとなる「クーパー」は、「ESSENTIAL」の場合はクロス ファイヤーワーク カーボン・ブラックのスタンダードシートとなっています。

クーパー CLASSIC」は、クロス/レザレット ブラック・パール仕様のスポーツシートです。

クーパーD」も同様の装備となっています。

スポーツモデルである「クーパーS」は、どれを選んでもスポーツシートが搭載されているのが特徴です。

グレードごとの違いは装飾・カラーリングに表れています。フロント左右ともにスポーツシートということで、運転時の加速で疲れにくくなることでしょう。

スポーツシート最大の利点は、座席のホールド性が高いことです。3代目ミニ 3ドアはスタンダードシートでもホールド感のある形状となっていますが、スポーツシートはよりその恩恵を感じやすくなります。

ホールド性が高いことにより、スポーツ走行をしながらコーナリングを行う際などに横Gがかかってもシートがしっかり体を支えてくれるのが魅力です。安定した姿勢のまま、踏ん張って余計な力を使うことなく運転できます。

それでは「クーパー」および「クーパーD」のスタンダードシートは座り心地が良くないのかと言うと、そうではないでしょう。「クーパーS」は単純にパワーと加速性能がアップしているので、それに対応するためスポーツシートを付けていると考えられます。

それらのモデルではそこまで大きな横Gがかかりにくいため、スタンダードシートでも座り心地は悪くならないでしょう。

心配なら「クーパー/クーパーD CLASSIC」を購入すると、スポーツシートになります。

MINI 3代目ミニ 3ドアのシートまわりの機能と装備

3代目ミニ 3ドアのシートまわりには、いくつかの装備があります。

「クーパー/クーパーD」「クーパーS」の「MINI YOURS」には、フロント左右シートヒーターが標準搭載となっているのです。他のグレードではオプション設定もされていません。上位グレードという位置づけなので、高級車に搭載されがちな左右両方のシートヒーターを完備しているのでしょう。

さらに、全車標準でフロントシート・ハイトアジャストメントを搭載しています。これにより、運転席・助手席両方のシートの高さ調整が可能です。この手の調節機構は運転席にはお決まりですが、助手席はオプションとなっているケースが多い傾向があります。それを全車標準搭載というのは、嬉しい限りです。

そして、3代目ミニ 3ドアは全車種でフロントアームレストを標準搭載しています。運転の合間の休憩時などにありがたい装備でしょう。

MINI 3代目ミニ 3ドアのシートまわりのオプション装備

3代目ミニ 3ドアには、シートまわりのオプション装備がいくつか用意されています。

「クーパー/クーパーD CLASSIC」「クーパーS CLASSIC」「クーパーS MINI YOURS」の3つで、レザーシートパッケージをオプション搭載することが可能。レザーシートパッケージの内容は、以下のようなものです。

まず、レザークロス・パンチ カーボン・ブラック。レザーチェスター サテライト・グレー、レエザーチェスター モルト・ブラウンとなっています。

スポーツシートを軸として、シートのところどころにレザーが加わる上、装飾までされるのです。デフォルトのシートとは異なる雰囲気を楽しみたい、レザーの掃除のしやすさに魅力を感じるという人におすすめです。

MINI 3代目ミニ 3ドアのシートまわりの純正アクセサリー

3代目ミニ 3ドアは、シートまわりの純正アクセサリーが豊富です。まずは、フロントシートのヘッドレスト・ポールに取り付ける形のアクセサリーを紹介します。

取り付けるには、各アクセサリーのジョイント部となるベース・キャリアが必要です。価格は税込3,850円となっています。ベース・キャリアを取り付ければ、各アクセサリーを自由自在につけ外すことが可能です。

コート・ハンガーを装着すれば、フロントシートのヘッドレスト・ポールに衣類をかけておくことができます。ハンガー部分は取り外しができるため、ハンガーに衣類をかけたまま持ち運ぶことも可能です。シワをつけたくない、折り目をつけたくない服があれば使うと良いでしょう。

タブレット・ホルダーをつければ、タブレットをヘッドレスト・ポールにマウントできます。向きは上下左右ともに取付可能です。取り付け位置の変更もききます。ラバー・スタンドが付属しており、それを取り付ければ車外ではタブレットスタンドとして利用可能です。

ユニバーサル・フックを使えば、軽めのバッグや買い物袋などをかけられます。

さらに、ベース・キャリアが無くても使えるオプションも完備。

シートバック・ストレージポケットをヘッドレスト・ポールに付けることで、大容量のシートバックポケットを使うことができます。水筒やペットボトルが入れられるポケットに、書籍などが入れられる容量の大きなポケット、その他さまざまなものを自由に入れられる大容量ポケットが搭載。

これにより、室内の快適性・利便性ともに向上します。ティッシュボックスも取付可能なので、リアシート(後席)に座っていても自分のタイミングでティッシュを使うことが可能です。わざわざ助手席の人に頼む必要はなくなります。

そして、サン・スクリーンもオプション設定可能です。車内を直射日光から守ってくれるスクリーンとなっています。車外から車内の様子が完全に見えなくなるわけではないでしょうが、見えにくくはなるのでプライバシーを重視する人にもおすすめです。

リア・サイド・ウインドー用、リア・ウインドー用の2種類があります。両方購入するのが一番効果的ですが、どちらか一方の優先順位が高い方だけを購入するのも良いでしょう。

デザインはビビッド・グリーンのレースフラッグのような模様と、スピードウェル・ブルーのチェックのような模様との2種類があります。この2つのデザインは、ルームミラーカバー、オールウェザーマットなどインテリア(内装)の随所にオプションで配置可能で、自分の好みに合ったインテリアにすることができます。

他にも、ジャギー・チェックのフロアマットセットに、ジャギー・クラシカルモダンのフロアマットセットなど種類豊富です。ラゲッジカーペットまで、これらのデザインが用意されています。

3代目ミニ 3ドアの乗り心地は、シート単体で見ても良いと言えるでしょう。

特にスポーツシートを搭載したモデル・グレードは、スポーツ走行時の加速Gや横Gがかかる際に体をしっかりサポートしてくれます。スタンダードシートを搭載するグレードはそこまでGがかかるスペックではないというのも、バランスが取られていて好印象です。

さらに、アームレストやシートヒーターなどの標準装備によって乗り心地・快適性が高く保たれています。走行時の座り心地やホールド感のみならず、快適装備からも乗り心地をよくしようという意図が感じられるでしょう。これも一種の「人中心の設計」なのかもしれません。

そのうえ、オプション・アクセサリーで自分の思うままにカスタマイズ可能です。より快適性をアップさせたりデザイン性をアップさせたりすることで、乗り心地・居住性はアップするのではないでしょうか。

3代目ミニ 3ドアが気になるという人は、オプションやアクセサリーも考慮してチェックすることをおすすめします。

※2021年7月現在

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道