日産 セレナ(C27型)のエクステリアデザインを徹底解説!!

日産 セレナ(C27型)は、標準ボディとエアロパーツを装着したハイウェイスターの2つのボディバリエーションを用意しています。とくに先代から大きく進化したエクステリア(外観)デザインは、ミニバン売り上げNo.1の要因のひとつにもなっています。
ダイナミックかつ洗練された、現行型セレナのエクステアリアデザインについて、プロが解説します。
文・写真/萩原 文博
2段構成のヘッドランプとVモーショングリルが特徴
現行型にあたる5代目セレナのデザインは、歴代モデルで磨いてきた「BIG」「EASY」「FUN」を正常進化させています。
エクステリアは、次世代ミニバンとしての新しさと“セレナらしさ”を目指し、都会的で洗練されていて、品格と強い存在感を兼ね備えたデザインとされました。キーワードは、標準車が“家族を包み込む明朗なハッピーカプセル”、ハイウェイスターは“ダイナミックな高速カプセル”です。
そのフロントマスクは先代モデルで採用した2段構成のヘッドランプと日産車のアイコンである“Vモーショングリル”により日産車らしさを表現し、より精悍で立体的な力強いイメージをアピール。フロントグリルから、ヘッドランプそしてサイドへと流れるように続くラインによって、“洗練”と“高速”を表現しています。
さらにVモーションには、セレナの象徴ともいえる横桟グリルをプラス。これまでおとなしめだったフロントマスクが、押し出し感のあるものへと進化しています。
そして、2019年8月に行ったマイナーチェンジでは、特徴的なダブルVモーショングリルやクロームを贅沢にちりばめた宝石のようなグリルパターンによる上品で押し出しの強いフロントマスクや、縦長のリアコンビランプをハイウェイスター専用パーツとして採用。
セレナが持つ品格のある佇まいはそのままに、より力強くスポーティに進化しています。
A、Cピラーの処理で洗練された印象のサイドビュー
サイドはセレナのトレードマークであるシュプールラインをより伸びやかなものとし、スポーティな印象を与えると同時にドライバーの視界の良さを実現しているのが特徴です。
AピラーとDピラーをブラックアウトすることで、まるでルーフが浮いているかのように見えるフローティングルーフを採用することで、車両の洗練度合いを高めました。
また、e-POWER車には新たに16インチアルミホイールを設定し、よりダイナミックで存在感のあるホイールデザイン。さらにハイウェイスターは、ボディ面と専用サイドシルプロテクターとの一体感にこだわってデザインされています。
スピード感とシャープな印象のリアビュー
5代目セレナは、リアスタイルにも次世代の日産デザインの象徴となるブーメランランプシグネチャーを採用し、リアビューからも日産車であることを主張しています。
センター部にフォーカスしたデザインは、スピード感とシャープさを演出。ハイウェイスターでは、バンパーにフロントと共通のモチーフを使い、スタンスのよさと力強さをアップさせています。
ダイナミックで洗練されたイメージと“セレナらしさ”を兼ね備える新世代のグローバルデザインランゲージを採用したエクステリアの5代目セレナ。マイナーチェンジによって売れ筋のハイウェイスターは、フロントグリルを大型化し、押し出し感そして存在感を高めています。
またe-POWER搭載車にも16インチアルミホイールを装着し、スポーティさを強調。プレーンな印象の標準車との差別化がさらに進んだ印象となっています。