日産 6代目フェアレディZ(Z34型)の特別仕様車はスポーティーさを強調するデザインが魅力!

日産 6代目フェアレディZ

1969年に初代S30型が誕生してから50年以上が経過している、日産 6代目フェアレディZ。

「Z」の進化を加速させるべく、スポーツカーとしてのこだわりを持って技術と情熱を注いできました。

今回は、そんなフェアレディZにはどんな特別仕様車があるのか、詳しくご紹介します。

Chapter
日産 6代目フェアレディZの基本スペックは?
日産 6代目フェアレディZは圧巻の走りの秘密とは
日産 フェアレディZ 50th アニバーサリー
日産 フェアレディZ 50th アニバーサリーは特別感のあるデザインが魅力!
日産 フェアレディZ ヘリテージエディション
日産 フェアレディZ ヘリテージエディションは鮮やかなカラーが魅力!

日産 6代目フェアレディZの基本スペックは?

特別仕様車について詳しく解説する前に、まずはフェアレディZの基本的なスペックをご紹介します。

フェアレディZには、標準車、豪華仕様のバージョンT、スポーツ仕様のバージョンS、両者を兼ね備えたバージョンST、レース技術を投入した最上級グレードNISMOの全部で5種類のグレードがあります。

NISMO以外のバージョンのサイズは、全長4,260mm×全幅1,845mm×全高1,315mmで、2人乗りとなっており、室内長は990mm、室内幅は1,495mm、室内高は1,090mmです。

NISMOは全長4,330mm×全幅1,870mm×全高1,315mmの2人乗りで、ほかのバージョンに比べるとやや幅と長さがあるのが特徴といえるでしょう。

また、室内長は1,035mm、室内幅は1,495mm、室内高は1,090mmです。

フェアレディZのトランスミッションは、6速マニュアルと7速オートマが用意されており、駆動方式はFR(後輪駆動)で、エンジンはDOHC・V型6気筒を搭載しています。

NISMO以外のバージョンの最高出力は247kW(336PS)/7,000rpm、最大トルクは365Nm(37.2kgf)/5,200rpmを誇っているのです。

NISMOの最高出力は261kW(355PS)/7,400rpm、最大トルクは374Nm(38.1kgf)/5,200rpmとなっており、ほかのバージョンと比べるとより力強い走りを楽しめるでしょう。

フェアレディZのインテリア(内装)で特にこだわっているのが、シートです。

標準車とバージョンSでは肌触りの良いファブリック素材を、バーションSTとバージョンTでは本革・スエード調ファブリックを採用したシートを標準装備しています。

NISMOでは、専用チューニングRECARO製スポーツシートを標準装備しました。このシートは安心して操作できるホールド性と優れたダンピング性を兼ね備えており、安定感のあるドライブを楽しめること間違いありません。

日産 6代目フェアレディZは圧巻の走りの秘密とは

フェアレディZの最大の特徴は、スポーツカーならではの圧巻の走りといえるでしょう。クルマの構造においては、フロント・リアともにワイドトレッド化することで、コーナリングや高速域での操縦安定性とスタビリティを向上させました。

大型タイヤを採用することで、乗り心地の良さと操縦安定性の両立も追求しています。

また、リアの接地荷重を維持するためにリアタイヤを100mm前方に移動させ、ショートホイールベース化したことにより、アジリティを高めているのです。

フェアレディZは運転のしやすさにも徹底的にこだわっており、ステアリングの奥にある大型3連メーターでは、立体感のある構造を採用して視認性を向上させています。

プッシュエンジンスターターを押すと、3連メーターとセンタークラアスラー上部にある3連サブメーターの針が一瞬振り切るため、ドライブへの期待感を感じさせてくれるでしょう。

ヒップポジションを低くしているため、コーナリング中でも体が左右にぶれにくく、ドライバーの姿勢が安定します。

パワートレインの搭載位置を低下させることで低重心化を実現し、運動性能も向上させました。圧倒的な走りを実現するためにこだわっているのは、ショートホイールベース化や低重心化だけではありません。

フェアレディZでは、ボディー剛性を高めるための工夫も施しています。まず、ホイールハウスを球面化して折れ面をなくしたり、フロア面をフラットにして変形しにくいパネル形状にしたりなど、ボディー構造を徹底的に見直しているのです。これにより、シンプルで軽量かつ高い剛性を実現しています。

さらに、エンジンルームを包み込むような環状構造を採用することと、三角形のトライアングルタワーバーにより高いねじり剛性を実現しました。

エンジンフードとドアパネル、バックドアにはアルミ合金を採用したり、燃料タンクを専用設計するなど、車体重量の軽量化を図っている点も魅力といえるでしょう。

NISMOではスポーツカーとしての走りをさらに追求するべく、ワイドな専用デザインのフロントバンパーを採用し、フロア下への空気の流入を抑制しています。専用サイドシルプロテクターもフロア下への空気の流入を抑えながら、後方への空気の流れをスムーズに整えてくれるのです。

そのほかにも、専用リアバンパー専用リアスポイラーを採用し、高速走行時のハンドリング、ステアリングレスポンス、加速時のノーズアップを抑制しています。路面に吸い付くような安定感と、狙ったラインを正確にトレースする操縦性を楽しめるでしょう。

日産 フェアレディZ 50th アニバーサリー

「50th アニバーサリー」は、日産 フェアレディZのデビューから50周年を記念し、2019年7月から2020年3月末に限定販売された特別仕様車です。

ボディーカラーは、ブリリアントホワイトパール(3P)のボディーに、バイブラントレッドの組み合わせと、ブリリアントシルバー(M)のボディーに、ダイヤモンドブラック(P)の組み合わせの2種類が用意されています。

どちらのカラーも、特別仕様車ならではの特別感のあるカラーといえるでしょう。

「50th アニバーサリー」の基本的なスペックは、フェアレディZのNISMO以外のバージョンと大差ありません。全長4,260mm×全幅1,845mm×全高1,315mmの2人乗りで、室内長は990mm、室内幅は1,495mm、室内高は1,090mmとなっています。

また、6速マニュアルと7速オートマがトランスミッションとして用意されています。

駆動方式はFRで、エンジンはDOHC・V型6気筒を搭載しており、最高出力は247kW(336PS)/7,000rpm、最大トルクは365Nm(37.2kgf)/5,200rpmを誇っているのです。

日産 フェアレディZ 50th アニバーサリーは特別感のあるデザインが魅力!

「50th アニバーサリー」は日産 フェアレディZのデビュー50周年という大きな節目を記念する一台であるため、特別感のあるデザインが大きな特徴です。

1970年にアメリカのSCCA(スポーツ・カー・クラブ・オブ・アメリカ)のレースで優勝した「Datsun 240Z BRE」のデザインを新たな形で再現しました。

フロントフェンダーにはステッカーを、リアには50周年記念を象徴するバッジを追加し、ホイールリムにレッドラインを追加した19インチのアルミホイールを採用しています。

また、インテリアにはレーシングカーをイメージさせるデザインを採用しているのもポイントです。

たとえば、高級素材のアルカンターラを使ったステアリングにはセンターストライプを施しているほか、専用カラーのシフトノブや専用キッキングプレート専用ステッチを施したドアトリムパワーシートを採用しました。

さらに、シフトノブ周りやシート、メーター内には50周年を記念するロゴを印字することで、そのほかの専用装備も50周年ならではの特別感が出るようなデザインが魅力なのです。

日産 フェアレディZ ヘリテージエディション

「ヘリテージエディション」は、2018年5月から販売された特別仕様車です。

ボディーカラーは、プレミアムアルティメイトイエロー、ダイヤモンドブラック、ブリリアントホワイトパール、オーロラフレアブルーパールの全4色がラインアップ。

「ヘリテージエディション」の基本的なスペックも、フェアレディZのNISMO以外のバージョンとあまり変わりません。全長4,260mm×全幅1,845mm×全高1,315mmの2人乗りで、室内長は990mm、室内幅は1,495mm、室内高は1,090mmとなっています。

6速マニュアルと7速オートマが用意されたトランスミッションに加え駆動方式はFRで、最高出力は247kW(336PS)/7,000rpm、最大トルクは365Nm(37.2kgf)/5,200rpmとなっています。

日産 フェアレディZ ヘリテージエディションは鮮やかなカラーが魅力!

「ヘリテージエディション」は、北米で愛された1977年の「280Z スペシャルデコレーションパッケージ(ZZZap)」のデザインをリメイクしたクルマで、鮮やかなカラーが特徴的な1台です。

インテリアは、ブラックとイエローの2色を基調としています。

ブラックのセンターコンソール、ステアリング、シフトノブなどに鮮やかなイエローをあしらい、専用シートにはイエローで「370Z」の刺繍を施しました。

コックピットのブラックとイエローの美しいコントラストは、走りへの衝動をさらに掻き立ててくれるでしょう。

今回は、6代目フェアレディZの特別仕様車を一挙紹介しました。

「50th アニバーサリー」と「ヘリテージエディション」のどちらも、スポーツカーとしての優れた走りはそのままに、スポーティーさを強調するデザインが魅力のクルマといえるでしょう。

気になった方は中古車市場をチェックしてみるのも良いかもしれません。

※2021年7月現在

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道