S30型、Z31型、Z32型…フェアレディZの進化!次期型はどうなる?

日本を代表するスポーツカーといえば、日産 フェアレディZが真っ先にあげる方も少なくないでしょう。そのルーツは、1950年代初頭に生産されたライトウェイトロードスターです。はたして、フェアレディZはどのような進化をたどって、現在の姿になったのでしょうか?また次期フェアレディZは、どんな進化をするのでしょう?

Chapter
日産 フェアレディZとは?
歴代フェアレディZ(S30型〜Z32型)
次期Z35型はどうなる?

日産 フェアレディZとは?

フェアレディZ 6代目

日産 フェアレディZは、GT-Rと並ぶ日産が誇るスポーツカーブランドです。その源流は1952年に発売された、排気量860ccの4人乗りのロードスターモデル、ダットサン スポーツまで遡ることができます。

1959年になると、エンジンやスタイリングを一新したダットサン スポーツ1000(S211型)を発売。翌1960年には、エンジンを1,189ccに変更。車名は、フェアレディ1200(SPL212/SPL213型)となりました。由来はミュージカル「マイ・フェアレディ」から取ったと言われています。

1962年、フェアレディはSP310型に進化します。ブルーバード(310型)のシャシーに、セドリック用の1,488ccエンジンを搭載したロードスターは、横向きに着座する後部座席を備えた3人乗りでした。

その後、フェアレディは、1.6LのSP311型、2.0L U20エンジンのSR311型へと進化。数々のレースで活躍することになります。

それでは各代のフェアレディZを見ていきましょう。

歴代フェアレディZ(S30型〜Z32型)

初代 S30型(1969〜1978年)、2代目 S130型(1978〜1973年)

日産 フェアレディZ S30

第1回日本GPレースでクラス優勝を遂げるなど、レースでも活躍したダットサン フェアレディは、1969年のフルモデルチェンジによってS30型に進化します。

欧州GTカーに肩を並べるため、ボディはオープンタイプからクローズドのクーペスタイルに変更。車名を「フェアレディZ」に改め、北米で人気を博しました。

エンジンは直6のL型がメインで、高性能バージョンの432にはスカイランGT-R譲りの2.0L DOHC(S20型)エンジンが搭載されました。鋳造ブロックにシンプルな設計で実用性に富んでいたことも、L型を積んだZが米国で人気になった一因です。

2代目のS130型は、初代のロングノーズ&ショートデッキを踏襲したスタイルに、2.0Lもしくは2.8LのL型を搭載。1982年には、ターボモデルがラインナップに加わりました。

3代目 Z31型(1983~1989年)

フェアレディZ 3代目 Z31

3代目となるZ31型は、ロングノーズ&ショートデッキをそのままに、セミリトラクタブル式のヘッドライトを採用するなど、空力特性を考慮したデザインへと一新。磨き上げられたエクステリアはシャープな雰囲気となり、Zにスポーティなイメージを再注入しました。

エンジンは、2.0L、3.0LともにV6ターボのVG型。3.0Lターボエンジンは、当時の国内最高出力となる230psを発揮していました。

このエンジンは、1986年のマイナーチェンジによって、2.0LターボのVG20ET型は直6のRB20DET型に置き換え、3.0L版はNAのVG30DE型が追加設定されることになります。

4代目 Z32型(1989~2000年)

日産フェアレディZ(Z32)

Z32型は、かつてのスーパーカーに対抗し得るスーパースポーツカーを目指し開発されたモデルです。ディメンションを見直したことで、走行性能を大幅に進化させるとともに、エンジンは230psのNAと280psのターボ仕様で、いずれも3.0L V6でした。

トップグレードの300ZXツインターボモデルは、国産車初の280psを発生。出力上限の業界自主規制のきっかけになったといわれるモデルです。

従来通り2シーターと2by2が用意されていたZ32型では、ボディ形状によりホイールベースも変えるという凝った設計となっていたことも特徴です。

5代目 Z33型(2002~2008年)

フェアレディZ 5代目 Z33

カルロス・ゴーン氏の鶴の一声で復活した、5代目フェアレディZは、S30型への原点回帰を目指したモデルです。

スカイラインと共通のFMプラットフォームを使い、2シーターのみの設定。2by2の市場は、兄弟車のスカイラインクーペが担うことになりました。

エンジンは、最高出力206kW(280ps)/6,200rpm、最大トルク363Nm(37.0kgm)4,800rpmをそれぞれ発生する3.5LのV型6気筒のみでしたが、2007年には最高出力313psのVQ35HRに変更されます。

また、ニスモからはVQ35HRの排気量を3.8Lにアップした380RSが発売されました。

6代目 Z34型(2008年~)

日産 フェアレディZ Z34

現行のフェアレディZは、Z33型の正常進化といえるモデルです。

シャシーは、CV36スカイラインクーペと共通のEプラットフォームに、ショートホイールベースとなZ専用に改良を加えたもの。

エンジンは、3.7LのVQ37VHRで、標準車の最高出力は247kW(336ps)/7,000rpm、最大トルクは365Nm(37.2kgm)/5,200rpm。バージョン ニスモでは、最高出力261kW(355ps)/7,400rpmと最大トルク374Nm(38.1kgm)/5,200rpmをそれぞれ発生しています。

エクステリアデザインはZ33型を踏襲しつつ、前後ライトにブーメラン型の意匠を新しく採用。ボディタイプはクローズドとロードスターでしたが、ロードスターは2014年で生産終了。現在はクローズドボディのみの販売です。

次期Z35型はどうなる?

シャーシを共有するといわれている次期インフィニティQ60クーペのスペックから予想すると、ボディサイズは現行型と大きく変わらないと思われます。

Q60に搭載されるエンジンは、2.0Lターボと、出力の異なる3.0L V6ターボが用意されているのですが、Z33、Z34のパッケージを考えると、Z35では3.0L V6ターボのみとなりそう。ただし、エンジンがモノグレードとなるのか2種類が用意されるのかは定かではありません。

また、2シーターのみの設定に変更はないと思われますが、ロードスターは存在するのか微妙です。

次期型ではハイブリッド化やe-POWER搭載は予定されていないようですが、e-POWERのスポーツカー転用は研究が進められているとの噂です。北米市場をメインとするZだけに、e-POWER搭載もあながち無い話でもなさそうですね。