20年以上経った現在、トヨタ 2代目センチュリーに欠点はあるのか?現行モデルと比較しながら解説!

トヨタ 2代目センチュリー

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2021年6月現在は3代目が販売されているセンチュリーですが、その先代モデルであるトヨタ 2代目センチュリー(DBA-GZG50-AETGK/DBA-GZG50-AEWGK型)は、1997年4月から2017年2月まで販売されていました。

本格的なショーファーカーとして20年間愛され続けた2代目センチュリーには、どのような欠点があるのでしょうか。

早速、詳しくチェックしていきましょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
トヨタ 2代目センチュリーは安全装備が心許ない?
トヨタ 2代目センチュリーは燃費が良くない?
トヨタ 2代目センチュリーはリアシートの装備が見劣りする?

トヨタ 2代目センチュリーは安全装備が心許ない?

2代目センチュリーには、現行型である3代目センチュリーのような先進の安全装備が備わっていません。

3代目センチュリーには前方の車両や歩行者をミリ波レーダーと単眼カメラで検知し、衝突回避や被害軽減をサポートするプリクラッシュセーフティや走行中の車線逸脱を防止するレーンディパーチャーアラート、後方などの死角の車両を検知するブラインドスポットモニターなどの装備が備わっていますが、2代目センチュリーにはそのような先進の安全装備が備わっていないのです。

しかし、2代目センチュリーには当時最高レベルの安全装備が備わっています。2代目センチュリーには衝撃吸収ボディ&高強度キャビン「GOA」が採用されています。

GOAは衝突の際にはエンジンルームやトランクルームを潰れやすくする衝撃吸収構造を採用しており、それによって高強度に鍛えたキャビンの変形を最小限に抑え、客室空間を確保してくれるのです。

また、センチュリーよりも車高の高いSUVとの衝突も想定されており、ダメージを軽減するための配慮をボディ細部にまで施すことで、同排気量クラス世界トップレベルの衝突安全性能を追求しています。

この他にも、シートベルトにはプリテンショナー&フォースリミッター機構エアバッグ8SRSエアバッグを採用しているのもポイントでしょう。多彩な安全装備が備わっている2代目センチュリーは、現在でも通用する安全性を持っているといえそうです。

トヨタ 2代目センチュリーは燃費が良くない?

2代目センチュリーの燃費は、10・15モードで7.8km/L となっています。3代目センチュリーの燃費がWLTCモードで12.4km/L であったことを考えると、7.8km/L という数値には満足できないかもしれません。

しかし、2代目センチュリーの車格は全長5,270mm×全幅1,890mm×全高1,475mmと非常に大きい上、排気量は4,996L となっており、これを踏まえると十分な数値といえるでしょう。

また、比較対象となっている3代目センチュリーは高い環境性能と信頼性を高度なレベルで満たしたV8・5.0L ハイブリッドシステムを搭載したハイブリッド車となっています。そのため、3代目センチュリーの燃費が2代目センチュリーよりも優れているのは当然だといえます。

トヨタ 2代目センチュリーはリアシートの装備が見劣りする?

3代目センチュリーのリアシート(後席)には、最上級のオーディオ&ビジュアルシステムである11.6インチリアシートエンターテイメントシステムやライティングテーブル、リアマルチオペレーションパネルが備わっていましたが、2代目センチュリーのリアシートの装備はそれらと比べると見劣りしてしまうかもしれません。

しかし、2代目センチュリーのリアシートにも、移動オフィスやシアター&リスニングルームとして快適に利用するための装備が備わっています。

リアシートの前方中央にはG-BOOK対応DVDボイスナビゲーション付デュアルEMVが搭載されており、ナビゲーションの目的地設定や株価・ニュース速報などのコンテンツの利用はもちろん、地上デジタルテレビやDVDも楽しめるのです。

また、リアセンターアームレストにはパワーシートや空調、オーディオなどを操作できるコントロール機能が備わっているのも魅力のひとつです。

この他にも、マイナスイオン発生装置読書灯カップホルダーなども備わった2代目センチュリーは、リアシートも十分に快適な空間となっています。
現行モデルと比較しながら、2代目センチュリーの欠点についてご紹介しました。

確かに2代目センチュリーの装備は、現行型と比べると見劣りするかもしれませんが、安全装備や室内装備は販売されていた当時で最高レベルのものが装備されており、現在でも十分に優れています。

また、燃費も7.8km/L と物足りなさを感じさせるかもしれませんが、大きな車格や4,996L という排気量を考えると十分な数値でしょう。

現在2代目センチュリーを購入するなら中古車市場で探すほかありませんが、気になる方はチェックしてみるのも良いのではないでしょうか。

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