トヨタ センチュリーは、"伝統工芸品"といっても過言ではない理由
更新日:2019.12.26
※この記事には広告が含まれる場合があります
初代が1967年に誕生してから50年以上、日本のショーファードリブンの頂点として君臨し続けてきたトヨタ センチュリー。2018年に3度目のフルモデルチェンジを行い進化した、新型センチュリーについてみていきます。
文・赤井福
文・赤井福
外装は華美にならない、落ち着いた最高級
センチュリーの外観は、飾りすぎず、静かにどっしりと構えた高級感がただよっています。
フロントグリルには、センチュリーの象徴でもある「鳳凰」エンブレムが鎮座しています。たがねと鎚を使い、職人が彫り上げる鳳凰には、江戸時代から続く匠の技が使われています。
ボディやフロントグリルに対して、控えめな大きさの鳳凰は、センチュリーのコンセプトを忠実に表現しています。
ボディカラーの4色は、「神威」「摩周」「飛鳥」「精華」という名称。カラークリア層を含めた7層構造に、研ぎと磨きを徹底的に行うことで、深い色味と輝きを放ちます。
機械化が全盛のクルマ作りのなかで、職人の手による匠の技がセンチュリーの外装を造っています。
フロントグリルには、センチュリーの象徴でもある「鳳凰」エンブレムが鎮座しています。たがねと鎚を使い、職人が彫り上げる鳳凰には、江戸時代から続く匠の技が使われています。
ボディやフロントグリルに対して、控えめな大きさの鳳凰は、センチュリーのコンセプトを忠実に表現しています。
ボディカラーの4色は、「神威」「摩周」「飛鳥」「精華」という名称。カラークリア層を含めた7層構造に、研ぎと磨きを徹底的に行うことで、深い色味と輝きを放ちます。
機械化が全盛のクルマ作りのなかで、職人の手による匠の技がセンチュリーの外装を造っています。
内装は芸術品が並ぶ
内装で特筆すべきは、シートです。高級車=本革シートの概念を覆し、センチュリーの標準装備は布シートとなっています。
センチュリーのために作られたシート素材は、上質なウールで織り上げたシャガードモケット。メーカーオプションで本革を選ぶこともできますが、あえてセンチュリーには、シャガードシートで乗っていただきたいです。
室内の時計の文字盤やインパネ、さらにはフロントグリルに、日本の伝統文様である「七宝文様(しっぽうもんよう)」があしらわれています。他にも後席の折り上げ天井には、紗彩形(さやがた)崩し柄の織物が用いられています。頭上高を高める折り上げ天井構造と、そこに特別な素材を使うことは、非常に稀な作りといえるでしょう。
室内の随所にセットされる本杢パネルは、タモの中心部分でしか取れない貴重な木目を使用。その木目を際立たせるために、熟練の匠が刷毛で彩色し、趣のある濃淡を引き出しています。
センチュリーのために作られたシート素材は、上質なウールで織り上げたシャガードモケット。メーカーオプションで本革を選ぶこともできますが、あえてセンチュリーには、シャガードシートで乗っていただきたいです。
室内の時計の文字盤やインパネ、さらにはフロントグリルに、日本の伝統文様である「七宝文様(しっぽうもんよう)」があしらわれています。他にも後席の折り上げ天井には、紗彩形(さやがた)崩し柄の織物が用いられています。頭上高を高める折り上げ天井構造と、そこに特別な素材を使うことは、非常に稀な作りといえるでしょう。
室内の随所にセットされる本杢パネルは、タモの中心部分でしか取れない貴重な木目を使用。その木目を際立たせるために、熟練の匠が刷毛で彩色し、趣のある濃淡を引き出しています。
<次のページに続く>
- 次ページ
- エンジンや足回りは旧LSの使いまわし?