戦車ってどのメーカーが製造しているの?運転するために必要な資格とは?

戦車

様々な国家の軍に採用されている戦車。

戦車は軍の主力兵器として、第一次世界大戦の頃から重要な役割を担っています。現在でも各国の陸軍を中心に兵器として活用されている戦車ですが、「車」の名が付く乗り物として見ると、メーカーや値段はどうなっているのか?一般公道を走行できるのか?ということを知りたい人もいるのではないでしょうか。

今回は、なかなか一般には知られていない戦車のことをご紹介します。

Chapter
日本国内の戦車も、小型・軽量に進化している
戦車を日本国内で製造しているのは三菱重工業だけ!
一般人が戦車を公道で運転することは可能なのか?

日本国内の戦車も、小型・軽量に進化している

現在国内にある戦車としては、自衛隊や在日米軍の保有する戦車などがあります。このうち在日米軍についてはアメリカの管轄になるため、厳密には自衛隊の戦車が国内に存在するということになります。

2021年5月時点、自衛隊において現役で活躍している戦車としては以下のようなものがあり、中でも中心的役割を担っているのが10式戦車になります。

・74(ナナヨン)式戦車
・90(キュウマル)式戦車
・10(ヒトマル)式戦車

10式戦車は陸上自衛隊の最新鋭戦車として、車名は装備化年度が2010年度だったことに由来しています。高い次元で求められる攻撃・防御性能が求められるという戦車ならではの特徴に加え、小型軽量化や低コスト化・将来の拡張性などをコンセプトとして開発されました。

軽量小型・低コストを追求するという開発コンセプトは乗用車にも通ずるものがあり、戦車もまた時代に合わせて進化していることを感じさせられます。

戦車を日本国内で製造しているのは三菱重工業だけ!

その10式戦車を生産している会社はどこなのか、気になる人もいるのではないでしょうか。

10式戦車は三菱重工業が製造しており、国内で唯一戦車を生産しているメーカーとなります。三菱重工業は三菱グループの一社で、川崎重工業やIHIと並ぶ三大重工業のひとつであり、日本最大の機械メーカーでもあります。

三菱重工業を含む三菱重工グループは、長年にわたる研究や伝統の技術を活かした戦車等の特殊車両を開発しており、防衛省への納入実績も豊富です。

船舶や航空機の開発も手がける中で自衛隊用の車両も数多く製造しており、そのひとつに戦車が含まれています。またこれらの開発を通じ、日本の平和を維持するために大きく貢献しているのです。

自衛隊を代表する戦車である10式戦車に加え、軍用車として以下の開発実績もあり、日本の国防を重機械の側面から支えています。

・16式機動戦闘車
・11式装軌車回収車
・重装輪回収車

その10式戦車ですが、一体いくらで購入したのか、具体的な価格は公表されていないためわかりません。調達先である防衛省の予算額や、調達台数などから推測するしかないのですが、その価格は9億円とも9億5000万円とも言われています。

道なき道を進むための優れた走行性能や自らの安全を確保するための分厚い装甲、さらにはこの性能が日本を守っていることを考えれば、その価格以上の価値があるでしょう。

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一般人が戦車を公道で運転することは可能なのか?

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道