【プロ解説】ジープレネゲードのエンジンやミッション等のスペック｜馬力はどのくらい？

更新日：2024.09.09

※この記事には広告が含まれます

ジープレネゲードのエンジンは2019年のマイナーチェンジで新世代の1.3L直4ターボに統一されました。

しかし駆動方式によって組み合わされるミッションが異なる上、プラグインハイブリッドも追加されています。

ここでは、ジープレネゲードに搭載されているパワートレインをご紹介しましょう。

文・写真／萩原文博

萩原文博｜はぎはらふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

【この記事のすべての画像を表示する（4枚）】

Chapter: ジープレネゲードに搭載されるエンジンは当初は2種類だったが、後に1種類に統一; ジープレネゲードには3種類のトランスミッションが用意されている; ジープレネゲードの4WDシステムは路面状況によって5つのモードを切り替え可能

レネゲードの中古車一覧

クライスラージープレネゲードトレイルホーク 4WD

本体価格

348万円
支払総額

362万円

年式：2021年
走行距離：2.5万km
車検：検なし
なし

クライスラージープレネゲードナイトイーグル Uconnectディスプレイ前後ドラレコ

本体価格

245万円
支払総額

268万円

年式：2020年
走行距離：5.8万km
車検：R.7年07月
なし

クライスラージープレネゲードリミテッド充実装備美車

本体価格

243万円
支払総額

248万円

年式：2017年
走行距離：2.3万km
車検：R.8年02月
なし

クライスラージープレネゲードリミテッド

本体価格

194万円
支払総額

209万円

年式：2017年
走行距離：5.6万km
車検：検なし
なし

クライスラージープレネゲードトレイルホーク 4WD ☆禁煙☆Dオーディオ☆Bカメ☆ETC

本体価格

85.7万円
支払総額

99.8万円

年式：2018年
走行距離：13.9万km
車検：車検整備付
なし

クライスラージープレネゲードの中古車一覧を見る

ジープレネゲードに搭載されるエンジンは当初は2種類だったが、後に1種類に統一

ジープレネゲードに搭載されているエンジンは、デビュー当初は2種類のエンジンが搭載されました。

リミテッドとオープニングエディション(後のロンチチュード)には、最高出力140ps、最大トルク230Nmを発生する1.4L直列４気筒マルチエアターボエンジン。

トレイルホークには最高出力175ps、最大トルク230Nmを発生する2.4L直列４気筒タイガーシャークマルチエアエンジンが搭載されていました。

しかし、2019年2月に行ったマイナーチェンジで搭載するエンジンが変更され、高効率の新世代1.3L直列４気筒マルチエアターボ2エンジンが搭載されました。

この新エンジンはセントラルダイレクトインジェクション、インタークーラー付きターボ及びスタート＆ストップと呼ばれるアイドリングストップ機構を搭載し、優れたパフォーマンスと低燃費を両立しているのが特徴です。

最高出力はロンチチュードとリミテッドが151ps、トレイルホークは179psと異なりますが、最大トルクは270Nmと同じです。

燃費性能はWTLCモードでロンチチュードとリミテッドが14.3km/L、トレイルホークが12.1km/L。

また4xeと呼ばれるプラグインハイブリッドモデルはこの1.3Lエンジンに2つのモーターを組み合わせたPHVシステムを搭載。

燃費性能はWTLCモードでリミテッド4xeは17.3km/L、トレイルホーク4xeは16.0km/Lです。

また満充電時のEV航続走行距離は48kmとなっています。

ジープレネゲードには3種類のトランスミッションが用意されている

ジープレネゲードに採用されているトランスミッションは3タイプです。

ガソリンエンジンを搭載した2WD車のロンチチュードとリミテッドには素早いシフトチェンジを行う6速乾式デュアルクラッチトランスミッション(6速DCT)を採用。

4WD車のトレイルホークには、このセグメント唯一の9速ATを採用しています。

これにより効率的な回転域をキープでき、燃費が向上するだけでなく、トルク変動が少なくスムーズな変速、高回転域を維持できパワフルな加速が可能です。

そしてプラグインハイブイリッド車には6速ATが組み合わされています。

ジープレネゲードの4WDシステムは路面状況によって5つのモードを切り替え可能

ガソリン車のトレイルホークにはオンデマンド式の4WDシステムを搭載しています。

さらにスロットルコントロール、トランスミッションシフト、トランスファーケース、トラクションコントロールなど12種類の車両マネジメントシステムを連動させることで、あらゆる路面状況で走行安定性を実現させるセレクテレインシステムを採用。

「AUTO」「SNOW」「SAND」「MUD」「ROCK」の5つのモードを切り替えることで、あらゆる路面状況で優れた走行安定性を発揮します。

さらに、急坂を下る際に⾞速を⾃動制御するヒルディセントコントロールと、時速39km/h 以下でのみ機能するジープアクティブドライブローが搭載されています。

この機能は副変速機付に匹敵する強⼤な駆動力を獲得、Low スイッチにより1速による走⾏がワンタッチで可能となります。

また、レネゲード 4xeのハイブリッドシステムは前輪と後輪の動力源が異なります。

前輪は1.3Lガソリンエンジンにより駆動。そして後輪には独立したモーター(定格出力60ps、最大トルク250Nm)を備え、状況に応じて後輪を駆動させます。

電気駆動システムはトルクを増大させる上、きわめて高い精度で制御が可能であることから、あらゆる路面で4×4性能がいちだんと高まり、困難なオフロード走行にも対応可能。

また本格的にオフロード走行を行う場合は、パワーループを採用した電気モーター2基によりトラクションが常に確保されるため、高い悪路走破性を発揮します。

コンパクトSUVでプラグインハイブイッド車を設定しているのはこのレネゲードだけです。

そのベースとなっている1.3L直列４気筒ガソリンターボエンジンも、高出力と低燃費を両立したバランスの良いエンジンとなっています。

ガソリン車は駆動方式によって6速DCT(デュアルクラッチミッション)と9速ATが組み合わされますが、どちらもスムーズな走りが特徴となっています。