ジャガーXFスポーツブレークvs BMW6シリーズグランツーリスモを徹底比較!それぞれの魅力や特徴を紹介【プロ解説】

ジャガーXF スポーツブレイク

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ジャガーXFスポーツブレークは、ステーションワゴンの積載性と利便性、クーペのような流麗なスタイリングを併せ持つモデルです。

XFスポーツブレークのライバル車種とはどのようなクルマで、どのような点で優れているのでしょうか。

徹底比較して検証します。

文・写真/萩原 文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
ジャガーXFスポーツブレークのライバル車種は?
BMW6シリーズの方がジャガーXFスポーツブレークよりボディサイズが大きい
パワートレインは4WDの設定があるジャガーXFスポーツブレークの方が有利
ラゲッジスペースの容量はBMW6シリーズに軍配が上がる
ジャガーXFスポーツブレークの方が優れている点は?
BMW6シリーズグランツーリスモの方が優れている点は?

ジャガーXFスポーツブレークのライバル車種は?

ジャガーXFスポーツブレークのライバルとして取り上げるのは、BMW6シリーズグランツーリスモです。

こちらもクーペのような流麗で美しいデザインを採用したファストバックスタイルが特徴で、ステーションワゴンの積載性と利便性を両立しています。

それでは、ジャガーXFスポーツブレークとBMW6シリーズグランツーリスモを比較してみましょう。

BMW6シリーズの方がジャガーXFスポーツブレークよりボディサイズが大きい

まずはボディサイズを見てみましょう。

■ジャガーXFスポーツブレーク
全長4,965mm×全幅1,880mm×全高1,495mm
ホイールベース:2,960mm

■BMW6シリーズグランツーリスモ
全長5,105mm×全幅1,900mm×全高1,540mm
ホイールベース:3,070mm

BMW6シリーズの方がXFスポーツブレークよりひとまわり大きく、90mmホイールベースが長いため、特にリアの居住性が有利となっています。

パワートレインは4WDの設定があるジャガーXFスポーツブレークの方が有利

次に、エンジンを比較してみましょう。

■ジャガーXFスポーツブレーク
最高出力250ps、最大トルク365Nmを発生する2L直列4気筒DOHCガソリンターボ
最高出力180ps、最大トルク430Nmを発生する2L直列4気筒DOHCディーゼルターボ

組み合わされるミッションは8速ATで、2WD(後輪駆動)だけでなくディーゼル車に4WD車を用意しています。

■BMW6シリーズグランツーリスモ
最高出力258ps、最大トルク400Nmを発生する2L直列4気筒ガソリンターボ
最高出力190ps、最大トルク400Nmを発生する2L直列4気筒ディーゼルターボ

組み合わされるミッションが8速ATという点では、ジャガーXFスポーツブレークと同じです。

ですが、駆動方式に関してはBMW6シリーズが2WD(後輪駆動)のみとなっていますので、降雪地などのユーザーには4WDを設定しているジャガーXFスポーツブレークのほうが有利と言えます。

ラゲッジスペースの容量はBMW6シリーズに軍配が上がる

ステーションワゴンにとって、ラゲッジスペースの容量はかなり重要です。

ジャガーXFスポーツブレークは5人乗車時で565L。リアシートを全て畳むと最大で1,700Lまで拡大します。

BMW6シリーズグランツーリスモは5人乗車時で610L。リアシートを全て畳むと最大で1,800Lまで拡大します。

ボディサイズが大きなBMW6シリーズのほうが容量は大きくなっています

ジャガーXFスポーツブレークの方が優れている点は?

ジャガーXFスポーツブレークが有利な点は、ディーゼル車に4WD車が設定されていることです。

ジャガーXFスポーツブレークに搭載されているインテリジェントドライブラインダイナミクス(IDD)と呼ばれる4WDシステムは、予測機能を備えているのが特徴です。

従来のホイールがスリップしてから反応するシステムとは異なり、アクセルの開度とステアリング操作を測定してスリップを予測し、タイヤのグリップが失われる前に最適なトルク配分を行うというもの。

そのため、滑りやすい雪道などでも安心して走行ができます。

BMW6シリーズグランツーリスモの方が優れている点は?

BMW6シリーズが有利な点は、キャビンスペースとラゲージスペースの広さです。

これはボディサイズとホイールベースが大きなことによる恩恵で、特にリアシートの居住性はラグジュアリーセダンの7シリーズに匹敵する足元のスペースを確保しています。
車両本体価格は、ジャガーXFスポーツブレークが765万~843万円、一方のBMW6シリーズグランツーリスモは847万~924万円とかなりオーバーしています。

ただ、運転支援システムを同等にするには、ジャガーXFスポーツブレークはオプション装備を追加しなくてはならず、価格のアドバンテージがかなり小さくなってしまいます。
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